有声後部歯茎破擦音
有声後部歯茎破擦音(ゆうせい こうぶしけい はさつおん、英: voiced palato-alveolar affricate)は、子音のひとつ。
舌端を上歯の歯茎後部にあてたあと、舌を離した瞬間に
舌と歯茎後部の間にできるすき間に息を通すことで起こる息の摩擦により調音される破擦音の有声音。
国際音声記号(IPA)では [d͡ʒ](文字参照は d͡ʒ)で表される。かつては 合字(リガチャ)を使って [ʤ] (U+02A4) と書いていた。さらに略して [dʒ](文字参照は dʒ) と記される。
有声歯茎硬口蓋破擦音との違い
類似した音声として、有声歯茎硬口蓋破擦音 [d͡ʑ] がある。両者の違いは調音部位の違いにある。[d͡ʒ] の調音部位は舌端を歯茎後部に当てて調音する、どちらかといえば点的なものであるのに対し、[d͡ʑ] は舌端から前舌部にかけてを、歯茎後部から硬口蓋前部に当てて調音する、面的なものである。また、[d͡ʒ] は[d͡ʑ]に比べ唇を丸く突き出す傾向にある。
日本語の「ぢ」の子音、および語頭や「ん」の直後にある「じ」・「じゃ」行の子音は、話者によって異なるものの標準的な発音は有声歯茎硬口蓋破擦音 [d͡ʑ] のほうである。
有声後部歯茎非歯擦摩擦音
| 有声後部歯茎非歯擦摩擦音 |
|---|
| d̠ɹ̠˔ |
|---|
| エンコーディング |
|---|
| X-SAMPA |
d_-r\_-_r |
|---|
| 音声サンプル |
|---|
|
noicon
|
特徴
有声後部歯茎摩擦音とほぼ同じだが、舌を使って狭めを作るような歯擦音ではない。
存在
| 言語 |
単語 |
IPA |
意味 |
注記 |
| 英語 |
一般米語 |
dream |
[ˈd̠ɹ̠˔ʷim] |
夢 |
強勢のある音節頭の/dr/はこう発音される。あまり一般的ではないが、歯茎音の[dɹ̝]で発音されることもある。 |
| 容認発音 |
[ˈd̠ɹ̠˔ʷɪi̯m] |
| オーストラリア英語 |
[ˈd̠ɹ̠˔iːm] |