アストラゼネカ

アストラゼネカ: AstraZeneca plc)は、イギリスケンブリッジに本社を置く製薬企業である。ロンドン証券取引所ナスダック・ストックホルムニューヨーク証券取引所上場企業(LSEAZNNasdaq Nordic AZNNYSEAZN)。1999年にイギリスの大手化学会社ICIから医薬品部門が分離したゼネカと、スウェーデンに本拠を置き北欧最大の医薬品メーカーであったアストラが合併して誕生した。

日本法人

日本には現地法人として、大阪市北区大深町のグランフロント大阪内に、アストラゼネカ株式会社AstraZeneca K.K.)本社を置く。また東京都千代田区丸の内の丸の内トラストタワー本館内に東京支社を置いている。

沿革

  • 1974年4月:アイ・シー・アイファーマ株式会社設立(英ゼネカと住友化学工業(現、住友化学)が提携して設立。その後ゼネカ株式会社に社名変更。)
  • 1975年4月:藤沢アストラ株式会社設立(スウェーデン企業のアストラと藤沢薬品工業(現、アステラス製薬)が提携して設立。その後アストラジャパン株式会社に社名変更。)
  • 1998年1月:滋賀県坂田郡米原町(現・米原市)の米原工場操業開始。日本国内の製造拠点となっている。
  • 2000年1月:アストラ株式会社とゼネカ株式会社が合併し、アストラゼネカ株式会社発足

主要製品

  • 癌系
    • カソデックス:前立腺癌治療薬(抗ホルモン薬)
    • ゾラデックス:前立腺癌/閉経前乳癌治療薬(抗ホルモン薬)
    • ザイティガ:前立腺癌治療薬(CYP17阻害剤)
    • ノルバデックス乳癌治療薬(抗ホルモン薬)
    • アリミデックス:閉経後乳癌治療薬(アロマターゼ阻害剤)
    • フェソロデックス:乳癌治療薬(抗エストロゲン剤)
    • イレッサ:手術不能又は再発非小細胞肺癌治療薬(上皮成長因子受容体 (EGFR) チロシンキナーゼ阻害剤)
    • リムパーザ:乳癌・卵巣癌治療薬(PARP阻害剤)
    • タグリッソ:EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌治療薬(抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤)
    • イミフィンジ:切除不能な局所進行の非小細胞肺癌における根治的化学放射線療法後の維持療法(ヒト型抗ヒトPD-L1モノクローナル抗体)
  • 内分泌系
    • フォシーガ:2型糖尿病治療剤(選択的SGLT2阻害剤)
    • ビデュリオン皮下注:2型糖尿病治療剤(GLP-1受容体作動薬)
  • 循環器系
  • 呼吸器系
    • パルミコートタービュヘイラー:気管支喘息治療薬(吸入ステロイド薬: ブデソニド
    • パルミコート吸入液:気管支喘息治療薬(吸入ステロイド薬:ブデソニド)
    • シムビコートタービュヘイラー:気管支喘息、及び慢性閉塞性肺疾患治療薬(吸入ステロイド薬のブデソニドと長時間作用性吸入β2刺激薬ホルモテロールの配合剤)→日本ではアステラス製薬が販売
    • ファセンラ皮下注:気管支喘息治療薬(ヒト化抗IL-5受容体αモノクローナル抗体製剤)
  • 消化器系
  • 中枢神経系
    • ゾーミッグ:片頭痛(トリプタン系)5-HT1B/1D受容体作動薬→沢井製薬に承継、販売移管
  • 麻酔系→アスペンジャパン社に販売移管
    • キシロカイン:局所麻酔剤、抗不整脈剤
    • アナペイン:長時間作用性局所麻酔剤
    • マーカイン:脊椎麻酔剤、長時間作用性局所麻酔剤
    • カルボカイン:局所麻酔剤
    • ディプリバン:全身麻酔・鎮痛用剤

訴訟

2002年抗がん剤であり、上皮細胞成長因子阻害薬の「イレッサ」(一般名:ゲフィチニブ)の承認を世界に先駆けて日本で獲得したが、副作用などが問題となった。2013年、厚生労働省第4回ゲフィチニブ検討会にて、ガイドラインの周知を図ることでイレッサを使い続けることを決定した。

不祥事

2010年、アストラゼネカは、セロクエルを高齢者や、死亡リスクを高める小児への適応外使用を勧める違法なマーケティングを行い、5.2億ドルの罰金が科された。

新型コロナウイルス用ワクチンの開発関与

オックスフォード大学が進めている新型コロナウイルスワクチン候補の開発、製造に参画。2020年5月までに10億回分のワクチン製造能力を整えた。製造準備等の資金は、アメリカ生物医学先端研究開発局から10億ドル超の支援を受けていることが明らかになっている。

大阪府との包括連携協定を締結

2021年、大阪府は、アストラゼネカ株式会社との包括連携協定の締結を発表した。。

外部リンク

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