マダガスカル (映画)
『マダガスカル』(Madagascar)は、2005年のCGアニメーション映画。ドリームワークス・アニメーション作品。ニューヨークの動物園から逃げ出した4頭の動物たちが繰り広げるコメディである。
2008年に続編『マダガスカル2』、2012年に『マダガスカル3』、2014年にスピンオフの『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』が製作された。
ストーリー
ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、カバのグロリアは親友同士。ニューヨークにあるセントラル・パーク動物園でそれなりに快適な生活を送っていた。しかし、ある日シマウマのマーティは、野生の世界への憧れから、動物園を脱走してしまう。そしてマーティの脱走を知ったアレックス達も、彼を動物園へ連れ戻そうと、脱走騒ぎを起こしてしまうのだった。結果、脱走は失敗に終わったが、動物達をアフリカ・ケニアの自然へ送り返すことが決まる。そのアフリカ行きの船旅の途中で障害が発生し、4頭が流れ着いた先はアフリカ大陸ではなく、マダガスカルだった。
人間のいないマダガスカルの自然の中で、ニューヨークの生活にすっかり馴染んだ4頭の、新しい生活が始まった。
登場人物
主要人物
- アレックス
- 本作の主人公のライオン。セントラル・パーク動物園の人気者。ダンスが得意でステーキが大好物。マーティとは幼馴染で仲がいいが、マーティが野生に出たと知って以来、仲違いしてしまう。その後、マーティと和解するも野生に飛び出したことで、彼の本性が出てしまう。
- マーティ
- シマウマ。チームのムードメーカーで、動物園ではギャグで盛り上げる。本作で10歳の誕生日を迎え、いつか「野生の生活に出たい」という憧れを持つ。それがマーティの人生を変えることになる。
- グロリア
- カバ。チームの紅一点。チームの中では一番の力持ちで、喧嘩するアレックスとマーティのお目付け役。
- メルマン
- キリン。チームの中では一番背が高いが、臆病で病気持ち。
ペンギンズ
- 隊長
- ペンギンズのリーダー。マーティを「白黒仲間」と呼び、彼に「野生へ出る」と語る。しかし、彼らの着いた野生は想像以上に最悪だったので、マダガスカルで暮らすことを決意する。
- 新人
- ペンギンズでは見習いで最年少。オトリ役になるなど不運な目にあう。
- コワルスキー
- ペンギンズの頭脳担当。他のメンバーと比べて背が高く、ほっそりとしている。
- リコ
- ペンギンズのトラブルメーカー。見た目は隊長に似ているが、ほとんど話さない。口の中から物を出すことが可能。
動物園
- メイソン&フィル
- サルのコンビ。紳士口調で話すのがメイソンで、喋らない代わりにジェスチャーで会話するのがフィル。フィルは字の読み書きができ、それをメイソンが通訳する。
マダガスカル
- キング・ジュリアン
- ワオキツネザル。マダガスカル島の王様で、キツネザルのリーダー。ダンスが大好き。フォッサに襲われてばかりで、アレックスを用心棒にするも、彼の本性を知った直後に彼を追放するが、逆にフォッサを追い払ったことで彼を認めるようになる。
- モーリス
- アイアイ。キング・ジュリアンの執事。アレックスを「フォッサより危険だ」と思っており、彼の本性をマーティ達に語る。
- モート
- コビトキツネザル。キング・ジュリアンの付き添い。当初はアレックスを怖がっていたが、いつの間にか友好的になっていた。子供っぽく無邪気で、可愛らしい一面も。
- フォッサ
- マダガスカルに住む肉食獣。キツネザルを次々と襲っては、食い殺している。しかし、最後はアレックスによって敗北し、マダガスカルから追放される。
日本語版
日本語版の主要な配役には、専門の声優ではなく、俳優やコメディアンが起用された。マーティ役の柳沢慎吾は、劇中にアドリブで自分のギャグを使用したことを、インタビューの中で明らかにしている。
声の出演
スタッフ
ゲーム
2005年、GBA、GC、DSで8月11日に、PS2で8月25日に『マダガスカル』が発売された。GC版とPS2版はToys for Bobが開発し、GBA版とDS版はVicarious Visionsが開発している為、家庭用のGC版、PS2版と携帯用のGBA版、DS版ではシステム内容が異なっている。日本での販売は株式会社バンダイが担当。
脚注
関連項目
- ザ・ペンギンズ from マダガスカル - 本作に登場した「ペンギンズ」を主人公にしたスピンオフ作品。