アポストロフィー(英: apostrophe) は、アポストロフィ、アポストロフ(独: Apostroph、仏: apostrophe)とも呼び、欧文の約物の一つで、単語中(冒頭、途中、最後)で使われる記号である。コンマと同形であるが、コンマがベースライン上に打たれるのに対し、アポストロフィーは文字の上端に打たれる。
また、英語のシングルクォーテーションの特に閉じ形と同形とするフォントもある。類似の記号としてプライム、アキュート・アクセントなどがあるが、それぞれ別のものである。古くは省略符と訳す文献もあった。
英語では、音の省略に伴い文字を省略したことを表す。しばしば複数の単語が一語に綴られるのに伴う。所有を表す接語の -'s は、古英語の所有格語尾 -es に由来し、アポストロフィーは省略を表した。現代英語では、所有の接語と複数語尾が同じ音になったため、正書法ではそれぞれ -'s, -s と書き分ける。複数形の所有は、-s' で表される。
また、be動詞 および助動詞 (have, will) の接語形にもアポストロフィーを用いる。
否定の not の接尾辞形には n't を用いる。不規則動詞でも同じ。
その他、音が省略された場合に、表記を発音に一致させるためアポストロフィーが使われる。
また、省略表記を表すためにアポストロフィーを用いる。この場合、発音は省略する前のままである。なお一般に語末の省略には終止符を用いる。
ドイツ語でも音の省略に伴い文字を省略したことを表す。
また、省略に由来する語にも用いる。
エスペラントでも音の省略に伴い文字を省略したことを示す。名詞語尾 -o を省略する場合や、母音で終わる前置詞の後ろにある定冠詞の母音 a を省略する場合に使われる。
fotos, taxis のように綴ると綴りと発音の関係から語末の母音が閉母音となり、単数形と発音が異なってしまうためである。
日本ではダッシュと呼ぶことが多いが、別物である。
プログラムコードやテキストエディタなどではU+0027が使われるが、ユニコードコンソーシアムはU+2019を推奨しており、英文ワードプロセッサなどではU+2019が使われることが多い。
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
|---|---|---|---|---|
| ' | U+0027 | 1-2-15 | '' | アポストロフィ APOSTROPHE |
| ' | U+FF07 | 1-2-15 包摂 | '' | 全角アポストロフィ FULLWIDTH APOSTROPHE |
| ʼ | U+02BC | - | ʼʼ | MODIFIER LETTER APOSTROPHE |
| ’ | U+2019 | 1-1-39 | ’’ | 右シングル引用符、右シングルクォーテーションマーク RIGHT SINGLE QUOTATION MARK |
出典