1996年アメリカ合衆国大統領選挙
1996年アメリカ合衆国大統領選挙(1996ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 1996)は、1996年11月5日に行われたアメリカ合衆国大統領選挙(第53回)。現職の民主党ビル・クリントン大統領が、共和党候補のロバート・ドールを破って再選を果たした。
概要
民主党現職のクリントンが好調な米国経済を追い風に、最多の選挙人を抱えるカリフォルニア州をはじめ、ニューヨーク、フロリダ、ペンシルベニア、イリノイなどの大規模州のほか計31州と首都ワシントンで勝利、選挙人379人を獲得した(過半数270人)。共和党のドール候補は共和党の牙城である南部や、中西部の一部とロッキー山脈一帯の計19州で勝ったが、テキサスを除きいずれも人口の少ない州で、選挙人数も159人にとどまった。ドールはある演説会場で演壇から誤って転落するアクシデントもあり、当時73歳と高齢だったことから健康問題への懸念も選挙戦に響いた。
一般投票での得票率は、クリントン大統領が49.2%と目標としていた50%にわずかに及ばなかったものの、92年の選挙からは6ポイント伸ばした。ドールは40.8%、前回選挙で19%の票を獲得したロス・ペロー候補は8.5%で、選挙人は獲得できなかった。他の政党をみると、緑の党、リバタリアン党、納税者党、自然法党の候補者は0.1% - 0.6%の得票に終わった。投票率は49%と史上最低であった。
民主党の指名
民主党候補
ギャラリー
現職大統領であるビル・クリントンが80%以上の得票を得て予備選を制した。
共和党の指名
ギャラリー
選挙結果
州ごとの結果
接戦だった州
青字は民主党、赤字は共和党が勝利したことを示す。数字は得票率の差。
得票率差1%未満 (選挙人数8):
- ケンタッキー州, 0.96%
得票率差5%未満 (選挙人数109):
- ネバダ州, 1.02%
- ジョージア州, 1.17%
- コロラド州, 1.37%
- バージニア州, 1.96%
- アリゾナ州, 2.22%
- テネシー州, 2.41%
- モンタナ州, 2.88%
- サウスダコタ州, 3.46%
- ノースカロライナ州, 4.69%
- テキサス州, 4.93%
得票率差5%以上10%未満 (選挙人数143):
- ミシシッピ州, 5.13%
- インディアナ州, 5.58%
- フロリダ州, 5.70%
- サウスカロライナ州, 6.04%
- ミズーリ州, 6.30%
- オハイオ州, 6.36%
- ノースダコタ州, 6.81%
- アラバマ州, 6.96%
- ニューメキシコ州, 7.32%
- オクラホマ州, 7.81%
- オレゴン州, 8.09%
- ペンシルベニア州, 9.20%
- ニューハンプシャー州, 9.95%