| 2008 HJ | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | 2008 HJ |
| 分類 | 地球近傍小惑星 |
| 軌道の種類 | アポロ群 地球横断小惑星 火星横断小惑星 |
| 天文学上の意義 | |
| 意義 | 初の自転周期1分以内の天体 理論値と観測値の一致 |
| 発見 | |
| 発見日 | 2008年4月24日 |
| 発見者 | LINEAR |
| 発見方法 | 自動検出 |
| 軌道要素と性質 元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日) | |
| 軌道長半径 (a) | 1.6319 ± 0.0002 AU |
| 近日点距離 (q) | 0.967518 ± 0.000010 AU |
| 遠日点距離 (Q) | 2.2963 ± 0.0001 AU |
| 離心率 (e) | 0.40713 ± 0.00009 |
| 公転周期 (P) | 761.5 ± 0.2 日 (2.08 年) |
| 平均軌道速度 | 0.4748 ± 0.0001 度/日 |
| 軌道傾斜角 (i) | 0.9268 ± 0.0001 度 |
| 近日点引数 (ω) | 204.0568 ± 0.0006 度 |
| 昇交点黄経 (Ω) | 47.5020 ± 0.0009 度 |
| 平均近点角 (M) | 30.7 ± 0.2 度 |
| 前回近日点通過 | JED 2456136.0 ± 0.7 (2012年7月27日) |
| 次回近日点通過 | JED 2456897.5 ± 0.5 (2014年8月27日) |
| 物理的性質 | |
| 長短径 | 24 m × 12 m |
| 質量 | 1.9 × 107 kg 5 × 106 kg |
| 自転周期 | 0.01185 時間 (42.66 秒) |
| 絶対等級 (H) | 25.8 |
| 衝突のリスク | |
| トリノスケール | 0 |
| パレルモスケール | 最大:-4.71 累計:-4.26 |
| 衝突確率 | 0.029 % |
| 衝突速度 | 13.45 km/s |
| 衝突エネルギー | 410 キロトン (1.7 × 1015 J) |
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | |
2008 HJは、2008年4月24日にLINEARで発見された。5日後の4月29日に、イギリスのアマチュア天文家リチャード・マイルズがオーストラリアにあるサイディング・スプリング天文台のフォークス南望遠鏡を遠隔操作して行なった観測によって、2008 HJ の明るさが42.66秒ごとに変化することを発見した。これは、2008 HJ が42.66秒周期で自転することを示しており、当時知られていた太陽系の天体の中では最速である。これ以前に確認されていた最速の自転周期は 2000 DO8の78秒であり、2008 HJ はそれより40%以上も短く、1分以内に自転するものとしては太陽系内で初めての発見であった。のちに、この最速記録は 2010 WA の31秒に抜かれる事になる。
2008 HJ は地球近傍小惑星でもある。自転周期の観測が行われたのは地球への最接近時で、地球から107万kmのところを通過している。ちなみにこのときには月がより接近しており、地球への最接近からほぼ8時間後、月から87万kmのところを通過している。2008 HJ の軌道は、近日点が地球軌道とほぼ一致しており、遠日点が火星軌道を超えて小惑星帯の内側にある。公転周期は約2年、761日であるが、2008 HJの自転周期を基準にすれば154万日以上経過していることになる。
2008 HJ は24メートル×12メートルと極めて小さな天体である。自転周期は20メートル級の天体の自転周期の理論値と完全に一致しており、数十メートル級の天体には自転周期が1分以内のものがまだ多くあると考えられる。質量は5000トンを超えると見られている。