AlmaLinux
AlmaLinuxはCloudLinuxによって開発された無償でオープンソースのLinuxディストリビューションである。本番環境での使用に耐えるコミュニティによってサポートされたRed Hat Enterprise Linux (RHEL)とバイナリ互換のオペレーティングシステムを提供することを目的としている。AlmaLinuxの最初の安定版リリースは2021年3月30日に公開された。
歴史
2020年12月8日、 レッドハットは、Red Hat Enterprise LinuxのダウンストリームバージョンであったCentOSの開発を中止し、RHELに搭載されるアップデートのプレビューを目的とした「CentOS Stream」の開発に注力すると発表した。 これに応えて、商用LinuxディストリビューションであるCloudLinux OSを開発しているCloudLinuxは、現行バージョンのRHELとのバイナリ互換性を目標に、コミュニティにより維持されたCentOSの精神的後継としてAlmaLinuxを開発した。AlmaLinuxの初のベータ版は2021年2月1日にリリースされ、初の安定版は2021年3月30日にリリースされた AlmaLinux 8系のサポートは2029年まで行われる。2021年3月30日、AlmaLinuxの開発と管理をCloudLinuxから引き継ぐためにThe AlmaLinux OS Foundationが結成され、プロジェクトに対する毎年100万ドルの資金提供が約束された。
AlmaLinuxの名前はスペイン語で魂を意味する単語"alma"に由来しており、Linuxコミュニティへの敬意を示すとして選ばれた。
2023年5月22日、日本のLinuxディストリビューションであるMIRACLE LINUXはAlmaLinuxに参画及びCloudLinuxとの協業をすることを発表した。そしてサイバートラストが開発するMIRACLE LINUXは次期バージョン(つまり10)からAlma Linuxに合流する方向性も明らかにした。2023年5月現在、サイバートラストでMIRACLE LINUXの開発を行っているエンジニアがAlma Linuxの開発者コミュニティーに参加している。
リリース
RHELのリリースの数日後にリリースされるケースが多い。
セキュリティサポート期限はバージョン8系が2029年5月1日、バージョン9系が2032年5月31日となっている。