| ジャンル | 縦スクロールシューティング |
|---|---|
| 対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
| 開発元 | データイースト |
| 発売元 | データイースト |
| プログラマー | 佐久間晶 |
| 人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
| 発売日 |
AC |
『B-WINGS』は、1984年に稼働したデータイーストのアーケード用縦スクロールシューティングゲーム。
日本国内での一般的な呼称は「ビー・ウィング」。なお、ファミリーコンピュータ(以下、FC)版では「B-ウィング」とも表記されている。タイトルのBはBattleの意味である。
自機である通称「B-WING」ことFX-1を操作し、奪われたウイングを奪還しつつ敵機動要塞であるゴブナスを倒すのを目的としている。
1986年にFCに移植された。FC版は2006年にWindows用ソフトとしてi-revoにて、2010年にWindows用ソフトとしてプロジェクトEGGにて、2020年にスマートフォン用アプリとしてPicoPicoにて配信された。
自機FX-1(メイン・ファイター)を操り、自機のパワーアップパーツとしての各種WINGを装着して戦いを有利に進め、各ステージの最後に待ち構えるゴブナスと呼ばれる重機動要塞を破壊していく。
8方向レバーと2つのボタンを用いて操作する。レバーで自機の移動、ボタン1で攻撃、ボタン2はウイング装着時はウイング解除(切り離し)、非装着時は低空へ一定時間降下する。縦スクロールのシューティングゲームではあるが、自機を横方向へ操作すると、背景はつられて無限にスクロールする。
ウイングがない状態ではボタン1のショットは単発の細い線で表現され連射不可。さらに敵や敵弾に命中しても一定時間再発射できない。ウイングがある状態ではそのウイングの特性に合わせ連射が可能となる(必ずしも連射ができるわけではない)。
画面内は上下2階層の構成となっている。自機は通常は上空におり、ウイングを装着していないときにボタン2を押すことで低空へ降下する。低空降下時は敵・自機とも高度に沿った小さめの臙脂色のキャラクタで表現され、さらに低空への降下時には上空の敵機や弾、障害物からは無敵となる。低空にいる際は、低空の敵機や背景と衝突するとミスとなる。低空の背景は面によって降下スペースが限られる場合もあれば、比較的自由に降下できる面もある。低空への降下を行うと一定時間経過後に強制的に上空に戻る。低空に存在する敵もボタン1で攻撃することは可能だが、自動で変化する高度に合わせて攻撃しなければならない。
なお、コア(光っている場所)以外の障害物・背景(上空・低空)やゴブナスの遮蔽物を除き、基本的にはショットで敵も敵弾も破壊可能。これにはステージボスであるゴブナスから発射される大きいゴブナスミサイルも含まれる。ただし、低空の敵が発射した敵弾は上空に到達するまでメインショットで破壊することができない。
アーケード版は全45ステージ、FC版は全30ステージ構成。アーケード版はBGMは存在せず、常に心臓の鼓動のような効果音、ステージスタート / クリア、ウイングを付けたときのパワーアップ音、ゴブナス登場前の駆動音、ゴブナスミサイルの発射音程度しか流れない。なお、ステージクリアとネームエントリーの曲は同一である(ネームエントリーは繰り返し流れる)。低空の背景はある一定のパターンで繰り返し利用されるが、アーケード版の45ステージのみ低空部が宇宙で表現される独自面となっている。アーケード版では判明している限り基盤のバージョンが前期・後期と2種類存在し、後期バージョンでは一部ステージの出現ゴブナスや出現ウイングが異なり、更に後期バージョンしか登場しない特殊ゴブナスが存在する。見分け方は1面の地上色が緑なら前期バージョン(初回G-WING)、黄なら後期バージョン(初回S-WING)である。他にはゴブナス登場直前のファイナルミサイルの出現数が画面上に1 - 2機程度まばらで出現しなおかつゴブナスの登場の仕方が真正面から直進して現れる方が前期バージョン、6 - 8機程度常時出現しなおかつゴブナスの登場の仕方が斜め右前方より左下へ降下して現れる方が後期バージョンである。
以降は便宜上「バージョン(A)(=前期)」・「バージョン〈B〉〈=後期〉」と表記する。
同社の『ザビガ』(1984年)が上空と低空を使い分けて攻略する縦シューティングゲームである上に、自機があるウイングを付けたFX-1と酷似しており、さらに同じ敵が一種類のみだが登場するため、『ザビガ』の続編とする雑誌記事もあった。
自機の攻撃方法を変化させるパーツとして以下の8種のウイングがあり、1ステージにつき2つ用意される。出現するタイミングは各々1つ目はステージ開始してまもなく、2つ目は通常時は中盤辺りとなっているが、J-WING必須ボス(=スパイダナス)およびS-WING必須ボス(=ゴービック)に限りボス戦直前に出現する。ウイングを運ぶ輸送機2機を破壊することで、自機にウイングを装着できる状態となる(輸送機がウイングを運んでいる状態ではその場所に自機を移動することはできない)。5-8、13-16、21-24、29-32、37-40、45の各ステージ1つめのウイングは5種類(特殊ウイング4種と強化ウイング1種)から選択できる。それ以外は出現するウイングがあらかじめ決まっている。概ね攻略に有利となるようなウイングが現れるが、必ずしもそのウイングを装着しなくてもゲームを進行できる。ただし、横からしか攻撃できない位置に弱点が付いているゴブナス(=ゴービック)は真横に攻撃できるS-WING・V-WING・M-WINGが、また弱点が遮蔽物で囲まれているゴブナス(=スパイダナス)にはJ-WINGがないと倒すのは至難であり、これらのボス攻略に失敗すると、攻略用のウイングが取得できる段階から再スタートとなる。なお装着後のウイング自体にも当たり判定(本体FX-1を基準に左右部分)があり、そこに敵や敵弾や障害物が1回触れると故障を起こし(煙が出る)その方向にウイングの攻撃が出せなくなると合わせレバーニュートラルでも自機の制動が不安定でブレてしまい、さらに安定した移動もできなくなってしまう。ウイングが故障した場合の対処方法はその状態でそのステージをクリア(次のステージは故障無しから開始)するか、ボタン2で装着中のウイングを切り離しウイングを諦めて故障を回避するかの必要がある。また、ウイングが故障している状態でさらに敵や敵弾や障害物が触れるとミスとなり所定ポイントからのやり直しとなる。なお、ウイング装着状態で攻撃中の場合、装着しているウイングの状態に合わせウイングのグラフィックが若干変化するものもある。
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | B-WINGS | ファミリーコンピュータ | データイースト | データイースト | 320キロビットロムカセット | DFC-BW | |||
| 2 | B-WINGS | iアプリ | サイバード | サイバード | ダウンロード (ゲームの殿堂!!!) |
- | アーケード版の移植 | ||
| 3 | B-WINGS | Windows | データイースト | アイレボ | ダウンロード (i-revo) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 | ||
| 4 | B-WINGS | Windows | データイースト | ジー・モード | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
アーケード版からの移植だが、ウイング設定の違いに留まらず、敵機・ボス機のデザイン、攻撃パターン・スクロール速度の低下など、アーケード版とは内容が大きく異なる。アーケード版では低空時の敵機や障害物が本作では一切登場せず対低空用の攻撃が必要としないため廃止されており、低空移動は所謂「緊急回避」として残されている(背景の模様に当たってもミスにならない)。アーケード版ではウイングは1ステージにつき2つであったが、FC版では1ステージにつき3つ用意(ブラックダイヤを含む。隠しウイングは含まない)され、3つ目のウイング出現直後にボス戦へ突入する。また、ステージスタート・ステージクリア・ウイング無/有で異なるノリの良いBGMの追加、アーケード版は単発だったメインショットの連射性の向上(FC版ではウイング無し状態で画面上に最大2発まで撃て、ウイング有無を問わず敵や敵弾もしくは障害物に命中した場合は即座に再発射が可能で、敵が多数で密集してくる場面でも連射で切り抜けられる)、金色に光る空中浮遊物やゴブナスの金属的な質感をはじめとした画面のきらびやかな雰囲気、ステージにより生物型のボスが現れる演出があった。後述の隠しウイング3種類をはじめとして、ワープやバリアなどの隠し要素がいくつか盛り込まれていた。
アーケード版ではスコア表示や残機数表示は常時画面上部に表示されていたが、FC版では各ステージ開始直後に表示されるのみとなっており、プレイ中に現在のスコアや残機数を知ることはできない。
エンディングでは、「これからの君の使命は勉強だ」「いじめはだめだよ」(実際の画面ではローマ字で表示される)とゲームを遊びすぎる子供に対しての戒めのメッセージも見られる。2010年4月27日よりプロジェクトEGGにて配信開始。
宇宙防衛軍により開発された多目的戦闘機、通称"B-WING"ことFX-1。Fは戦闘機(ファイター)、X-1は試作機1号機の略(メイン・ファイターとも呼ぶ)。オプションパーツであるWINGを装備することで多彩な攻撃能力を発揮できる機体である。試験飛行の日、1種類のWINGを装備したFX-1にエリートパイロットの"テレオ・ラ・コース"が搭乗する。テストの結果はおおむね高評価。しかし帰還したテレオを待っていたのは何者かに襲撃され壊滅した基地だった。他のWINGも全て奪われていた。残されたメッセージは「ゴブナス」という名前のみ。WING奪還のためテレオはFX-1でゴブナスに立ち向かう。
空中敵機はノースを除き、8機で1編隊となっている。この内ノースとファイナルミサイルは全ステージで出現する。アーケード版とほぼ同デザインの空中敵機もいるが、動きや攻撃パターンが異なっている。
アーケード版とほぼ同デザインであるが若干配列が異なっている他、破壊した際の爆炎エフェクトがFC版ではなくなっている。
各ステージ最後に登場するボス敵。それぞれ特徴があり、中には特定のウイングを装備していないと撃破不可能なゴブナスもいる。
アーケード版におけるゴブナスは弱点部のコアに攻撃を当てれば1発で撃破できるが、FC版では耐久力という概念があり、コアに数十発ヒットさせないと撃破できない。なお耐久力があるのは外装シールド(ゴービックは除く)と弱点部のコアで、中間シールドは1発で破壊できる。以下FC版における名称と特徴を記載、アーケード版では固有名称はなく"GN-0xx"という番号名称となっている。この内、ダベルサタン、バキョミラー、スパイダナス、ゴキュラ、ゴービックはアーケード版とほぼ同デザインで登場している。
生物系以外のゴブナスは機体色の変化でダメージの度合いがわかるようになっている。通常は黄→緑→青→紫→赤の順に変化するが、耐久力の低いゴブナスは黄→赤となる場合もある。生物系ボスは3の倍数(最終面を除く)ステージに登場し、1面と最終面以外のゴブナスは3回(ゴービックは4回)登場する。
ボス戦では時間制限というものは特に設けられてはいないが、時間が経過する度にゴブナスの動きが次第に大きくなり最終的には一部画面外へ飛び出すほどとなる。
FC版では地上の敵が存在しないためG-WINGが削除され、代わって追加された3種類のウイングが選択できるようになった。他にも特定の偶数ステージで、特定の障害物を破壊すると出現する隠しウイングが存在する(隠しウイングは装着するとファンファーレが鳴るためオリジナルと区別できる)。基本10種類と隠し3種類で、計13種類となっている。なおステージ1,5,9…の「4の倍数+1」ステージでは開始前およびミス後の再スタート時にウイングセレクトができる。アーケード版では選んだウイングが敵輸送機(ノース)に強奪されそれを奪還する形であったが、FC版ではその場で即装着しスタートする。しかし後述の隠しウイングについては持ち越しができない。例としてステージ2で入手したSS-WING、もしくはステージ4で入手したAH-WINGはウイングセレクトができるステージ5開始時には無くなってしまう。またこれら3種類の隠しウイングは現在装着しているウイングを事前に切り離す必要がなくそのまま装着できる。出現回数は少ない順から(OB(3)<AH(4)=W(4)=H(4)<SS(6)=M(6)=V(6)<F(8)<C(9)=S(9)=A(9)=J(9)<D(12))となる。
FC版ではアーケード版に無い隠しアイテムがあり、取得することでパワーアップしたり、1UPするなどの要素がある。なおボルテージ以外のアイテムは全て偶数ステージのみに出現する。
| 評価 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||
| 項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 2.69 | 2.82 | 2.80 | 2.77 | 2.85 | 2.63 | 16.56 |
ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では『名作・秀作・天才的タイトル』と認定された「ザ・ベストゲーム」に選定され、ライターのREDはクリアするために8種類あるウイングをすべて使用する必要がある点を評価し、ウイングによる弱点や苦手な敵に対応するために、展開に合わせてウイングを次々と変更する必要があることを指摘した上で、「いまいち状況に合っていないウイングで、苦戦を強いられる場面もあったりするのが、逆に面白いところであった」とゲーム性に関して肯定的に評価した。
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り16.56点(満30点)となっている。
マルチタレントのピエール瀧は本作に関して、「あれはいいゲームだよ。『パシャーパシャー』って弾撃つヤツ。気持ちイイんだよ。武器はハンマーが一番いいんだよね」とゲーム性に関して肯定的に評価した。