Datagram Transport Layer Security

Datagram Transport Layer Security (DTLS) は、データグラムプロトコルのための暗号化プロトコルである。DTLSはTransport Layer Security (TLS) に基づくプロトコルであり、TLSと同様に、データグラムを扱うプログラムがやり取りする情報の盗聴や改竄を防止する。DTLSを用いることで、データグラムに特有のパケットの到達順序に関わる問題は考慮する必要がなくなるが、一方でパケットの再整列やパケットサイズより大きいデータの喪失に対処する必要がある。

標準化

以下のRFCにおいてDTLSは定義されている。

  • RFC 4347: DTLS 1.0
  • RFC 6347: DTLS 1.2
  • RFC 9147: DTLS 1.3

DTLS 1.0はTLS 1.1 (RFC 4346) に、DTLS 1.2はTLS 1.2 (RFC 5246)、DTLS 1.3はTLS 1.3 (RFC 8446)に基づいている。

このほか、各種トランスポート層プロトコル上でのDTLSの使用に関して、以下のRFCが存在する。

実装

ライブラリ

アプリケーション

脆弱性

2013年2月に、ロンドン大学の研究者によって、ブロック暗号をCBCモードで用いたDTLS接続から平文を回復することが可能な攻撃が報告されている。

脚注

関連項目

外部リンク

この記事は2008年11月1日以前にFree On-line Dictionary of Computingから取得した項目の資料を元に、GFDL バージョン1.3以降の「RELICENSING」(再ライセンス) 条件に基づいて組み込まれている。

Uses material from the Wikipedia article Datagram Transport Layer Security, released under the CC BY-SA 4.0 license.