HAZOP(ハゾップ、Hazard and Operability Studies)とは、リスク特定のため、複雑なプロセスや装置に対して行う手法である。
化学工業、原子力、製鉄などの装置産業で、事故などの原因が、原料、材料、燃料などの気体・液体の流量の調整との関係で、電磁バルブの所で分析すると効率がよいという経験則から一般化した方式として用いるようになった。現在では、化学プラントにかかるセーフテイ・アセスメントの「 プロセス安全性評価(第4段階)」において、「第3段階の危険度ランクがIのプラントについては、プロセス固有の特性等を考慮し、フォルトツリー解析、HAZOP、FMEA手法等により、危険度ランクがIIのプラントについては、What-if分析等により、潜在危険の洗い出しを行い、妥当な安全対策を決定する。」という形で 労働省労働基準局長から通達がでている。当初は時間の量・質である早(early)、 遅(late)、 前(before)、後(after)を含まない検討・報告がある。
電磁バルブは電気制御であるため、国際電気標準会議の規格 IEC 61882:2001 Hazard and operability studies となり、2016年に第二版を発行している。IECの設計審査規格関連規格にFTA、 FMEAがある。IEC 61882はJISにはなっていない。JISでは、ISO/IEC 31010 Risk management - risk assessment technologiesが、JIS Q 31010リスクマネジメント リスクアセスメント技法になっており、HAZOPの概説がある。
物質の流れでは化学工業、原子力発電、製鉄所などでの適用がある。
学術論文検索などで見ると、医療関係の取り組みが増えている。
FTA、 FMEA用の道具と同様、HAZOP用の道具として表計算ソフトを用いる場合がある。また複数の手法でデータを共有できる専用ソフトウェアも販売されている。例えば、日本国内では構造計画研究所が販売しているSTATURE、Wavefrontが販売しているHAZOP+などがある。