| HR 6819 HR 6819 | ||
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| 仮符号・別名 | HD 167128, QV Telescopii | |
| 星座 | ぼうえんきょう座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 5.36 5.310 - 5.380(変光) | |
| 変光星型 | BE | |
| 分類 | Be星 | |
| 位置 元期:J2000.0 | ||
| 赤経 (RA, α) | 18h 17m 07.5317926356s | |
| 赤緯 (Dec, δ) | −56° 01′ 24.087624857″ | |
| 赤方偏移 | 0.000050 | |
| 視線速度 (Rv) | 15.00 km/s | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: -3.667 ミリ秒/年 赤緯: -11.120 ミリ秒/年 | |
| 年周視差 (π) | 2.9148 ± 0.1828ミリ秒 (誤差6.3%) | |
| 距離 | 1120 ± 70 光年 (340 ± 20 パーセク) | |
| 絶対等級 (MV) | -2.3 | |
HR 6819の位置
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| 物理的性質 | ||
| 質量 | 主星 6.3 ± 0.7 M☉ ブラックホール 5.0 ± 0.4 M☉ | |
| スペクトル分類 | B3II/III | |
| 色指数 (B-V) | -0.05 | |
| 色指数 (U-B) | -0.69 | |
| 色指数 (R-I) | -0.03 | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| ぼうえんきょう座QV星 CD -56 7256, Gaia DR2 6649357561810851328, HIP 89605, SAO 245369 |
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| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | ||
HR 6819は、太陽系から見てぼうえんきょう座の方向約1,120光年の位置にある恒星系で5等星。2020年5月、「HR 6819星系にブラックホールが存在する」とする研究結果が発表され、太陽系に最も近いブラックホールの発見として話題となった。しかし、提唱者を含む研究チームから2022年3月にブラックホールの存在を否定する研究結果が発表されたことにより、2022年3月現在この星系にはブラックホールは存在していないものと考えられている。
B型のスペクトルを持つ巨星による連星系で、ガイア計画で観測された年周視差によると地球から約1,120光年の位置にある。この連星系は従来さそり-ケンタウルスOBアソシエーション (Sco-Cen, Sco OB2) のメンバーと考えられていたが、2010年代の研究では、現在たまたま近くに位置するだけで、Sco OB2の星々よりも古い星系であるとされている。
2020年5月、この連星系にブラックホールが存在するというヨーロッパ南天天文台 (ESO) の研究結果が発表された。このブラックホールが実在すれば、既知のブラックホールで最も太陽系に近いとされていたいっかくじゅう座X-1(約3,500光年)よりもさらに太陽系に近く、また肉眼で観ることができる、すなわち視等級が6等より明るい恒星系で発見された初めてのブラックホールとなるため、話題となった。
この連星系は、B型巨星とブラックホールの連星の周囲を、古典的Be星が一定でない周期で公転するという、階層的な三重連星を成していると考えられた。中心の連星系は40日の周期で互いの共通重心を周っており、主星の質量は太陽の6.3倍、ブラックホールの質量は5.0倍と推定された。この連星系からは強いX線が観測されていないため、ブラックホールと主星との相互作用はほとんどなく、既知のブラックホールのような降着円盤が存在しないと考えられた。
しかしこの説に対しては、Be星と白色矮星の連星系、またはB型巨星とBe星の連星系など、ブラックホールの存在を仮定しなくても説明できるとする反論も出された。
HR 6819 は、輝星星表での名称で、ヘンリー・ドレイパー・カタログではHD 167128、変光星としてはぼうえんきょう座QV星と命名されている。