スペクトラム (日本のバンド)

スペクトラム
(SPECTRUM)
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ブラス・ロック、フュージョン
活動期間 1979年 - 1981年
レーベル ビクター音楽産業
事務所 アミューズ
メンバー 新田一郎 Tp. Vo.
兼崎順一 Tp.
吉田俊之 Tb.
渡辺直樹 B. Vo.
西慎嗣 G. Vo.
奥慶一 Key.
岡本郭男 Dr.
今野拓郎 Per.(1980年 - 1981年)
旧メンバー 菅原由紀 Per.(1979年 - 1980年)

スペクトラム (SPECTRUM) は、日本のフュージョン・ブラス・ロックバンド。

1979年から1981年まで活動した金管楽器(ブラス)を主題とする日本のロックバンドである。

デビューから解散までアミューズに所属していた。メンバーの一部は、のちにBLUFFに参加している。

来歴

解散後

  • 新田はソロ活動(兼崎がサポート)と作家活動と「ホーン・スペクトラム」としてのスタジオワークス(後に芸能プロダクション経営)、渡辺・岡本はAB'Sを結成(2003年再結成)するなど、活動の場を広げた。吉田はJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント青山スタジオのレコーディング・エンジニアに転身した。奥は作・編曲家として、現在に至るまでアニメーション作品を始め、多数の楽曲を発表している。
  • 1991年にオリジナルアルバム全6タイトルがCD化され、メンバーのうち特に吉田が作ったリミックス盤も発売された。
  • 過去何度か再結成の噂が流れたが、解散後全メンバーが揃って公の場に現れたことはない。ただし、メンバーの数人が公の場で揃って登場した場面は何度もある。リーダーの新田は、プレイヤーとしての活動を停止して芸能プロダクションの経営に専念したがプロダクションは2010年に消滅した。
  • トロンボーン奏者だった吉田は2006年頃からプレイヤーとしてのライブ活動を再開し、同年12月よりアマチュアミュージシャンを対象とした「"Brass Rock Spirits" Clinic for Rock & Funk Horns」という講習会を企画してスペクトラムの楽曲を実際に指導し、後進の育成にも乗り出している。さらに2007年より「Sax & Brass Magazine」にて連載も開始している。スペクトラムファンおよび元メンバーとの交流に最も熱心な存在となっている。
  • 2006年9月22日、元メンバーの吉田、西、岡本、今野の4人がそのトリビュート・ライブにサプライズ・ゲストとして参加した(のちに元メンバーの吉田、岡本、今野が参加するブラス・ロックバンド「BLUFF」の結成のきっかけになったとされている)。
  • 2009年8月23日、ファンの有志が企画した「デビュー30周年記念祭」というイベントが実施された。
  • 2010年5月9日、兼崎の還暦記念ライブが行われ、元メンバーの吉田、西、岡本、今野、渡辺が参加。スペクトラム時代のナンバーも披露した。
  • 2013年5月28日発売の『サックス&ブラス・マガジン vol.27』(リットーミュージック)は、スペクトラム特集を組んだ。新田、兼崎、吉田の3人のインタビュー記事、使用楽器紹介、ディスコグラフィ、ホーン・アレンジ&奏法分析、セッション参加作品選などの紹介。「トマト・イッパツ」「モーション」「サンライズ」のホーン譜の解説を、スペクター3号・吉田と現在共にブラスロックバンド・“BLUFF”で活躍する松木隆裕が寄稿している。
  • 2013年7月2日、タワーレコード限定でオリジナルアルバム全6タイトルのリマスター盤を発売。初CD化を含むボーナストラックが新たに追加された。それに合わせて、毎年9月22日にはプロのミュージシャンによるトリビュート・ライブが都内で行われている。
2017年9月22日、元メンバーの吉田、岡本、今野が現在所属している“BLUFF”が『BLUFF plays SPECTRUM』と銘打ち、全編スペクトラムの楽曲で構成したライブを新宿BLAZEで行った。BLUFF発足時に参加していた今野多久郎も全曲参加(その後BLUFFに復帰)。また、スペシャルゲストに兼崎順一、西慎嗣を迎えて往年の楽曲の数々を演奏した。
  • 2020年、タワーレコード限定でライブ盤を除くオリジナルアルバム全5タイトルのSACD/CDハイブリッド盤を発売。株式会社ステレオサウンドの協力の元、オリジナルのレコーディング・エンジニアである高田英男をサウンド・スーパーバイザーに迎え、現存するオリジナル・アナログ・マスターテープから最新リマスタリング(DSDリマスタリング)がされている。
  • 2024年、「F・L・Y」がゲームやアニメを紹介する動画のBGMに使われたことをきっかけに、アメリカをはじめ世界的に海外のサブスクやTikTok、Youtubeなどの再生回数が飛躍的に伸び、F・L・YはBillboard JAPAN“Japan Songs (US)”でトップ5にランクイン(4位)した。
  • 2026年5月、宝塚歌劇団宙組公演『Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)』の中詰で、「トマト・イッパツ」の“ワッチコン”コールとともに「MEMORY」、「SUNRISE」など数曲がメドレー形式で使用された。
  • 2026年9月、木村拓哉が出演するマンダムのメンズコスメブランド“GATSBY”ムービングラバーのCMに「トマト・イッパツ」が使用された。

エピソード

メンバー

今野は解散後、河内淳一らとともにスタジオバンド「STR!X」に在籍。桑田佳祐・原由子のサポートメンバーとして2000年頃まで活動した。KUWATA BANDでリーダーを務める。いかすバンド天国のプロデューサーおよび審査員としても知られる。2018年にBLUFFへ再加入した。吉田、岡本もBLUFFのメンバーである。
パーカッションは、今野が加入するまではMMPのメンバーでもあった菅原由紀がサポートしていた。そのため1979年11月1日発売のシングル「イン・ザ・スペース」ではメンバーの欄には菅原由紀が表記されている。今野は同年11月13日に日本青年館のコンサート「SPECTRUM SHOCK」で正式メンバーとなった。

ディスコグラフィー

シングル

発売日 タイトル 収録曲 作詞・作曲・編曲 備考
1st 1979年
8月25日
トマト・イッパツ トマト・イッパツ 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
ロリータ 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
2nd 1979年
11月1日
イン・ザ・スペース イン・ザ・スペース 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
Technics「'80s スペースシリーズ」CMソング
アクトショー (Live Version) 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
3rd 1980年
3月5日
F・L・Y / ミーチャン Going to the Hoikuen F・L・Y 作詞:Mabo
作曲・編曲:スペクトラム
両A面
ミーチャン Going to the Hoikuen 作曲・編曲:スペクトラム
4th 1980年
6月5日
SUNRISE SUNRISE 作詞:山川啓介
作曲・編曲:スペクトラム
SONG 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
5th 1980年
11月21日
夜明け(アルバ) 夜明け(アルバ) 作詞:近田春夫、スペクトラム
作曲・編曲:スペクトラム
セイコー「ALBA」CMソング
やすらぎ (Love For You) 作曲・編曲:スペクトラム
6th 1981年
6月21日
Night Night Knight Night Night Knight 作詞:巻上公一
作曲:渡辺直樹 編曲:スペクトラム
Paradise 作詞:スペクトラム
作曲:奥慶一 編曲:スペクトラム
7th 1991年
1月21日
In The Space (Super Remix Version) In The Space (Super Remix Version) 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム
Act-Show (Super Remix Version) 作詞:宮下康仁
作曲・編曲:スペクトラム

アルバム

ベスト・アルバム

DVD

発売日 タイトル 収録内容
2003年3月26日 SPECTRUM LIVE AT BUDOUKAN Sep. 22, 1981「NEVER CAN SAY GOOD-BYE」
  1. Never Can Say Good-Bye
  2. His Native Place(故郷)
  3. サンバ・イン・F
  4. メモリー
  5. His Native Place(故郷)
  6. Longing(思慕)
  7. サンバ・イン・F
  8. MOTION
  9. FIRST WAVE
  10. おてもやん
  11. QUESTION '81 & '82
  12. ROCK'N'ROLL CIRCUS
    (挿入曲:ピンクパンサーのテーマ)
  13. ACT SHOW
  14. NIGHT NIGHT KNIGHT
  15. IN THE SPACE
  16. TOMATO IPPATSU
  17. SUNRISE
  18. 青春とはなんなんだ!
2004年1月21日 SPECTRUM LIVE TIME BREAK LIVE AT SHIBUYA KOUKAIDOU -SPECTRUM 2004-
  1. MOTION
  2. IN THE SPACE
  3. 侍's
  4. ACT SHOW
  5. SUNRISE
  6. 夜明け(アルバ)
  7. LYRISCHE SUITE "RESPITE OF A SOLDIER"
    抒情組曲"戦士の休息"より
    REMINISCENCE(回想)
  8. LOVE(愛)
    〜HIS NATIVE PLACE(故郷)
    LONGING(思慕)
    CHILDREN(子供たち)
    GOD(神)
  9. AN ILLUSION(幻夢)
    〜The South Pacific〜(南太平洋)
  10. AWAKENING(目覚め)
  11. INTERVIEW-1
  12. IN THE SPACE(PV)
  13. INTERVIEW-2
  14. ACTSHOW(PV)
  15. INTERVIEW-3
  16. トマトイッパツ(PV)

DVD + CD

1981年にVHDで発売された「TIME BREAK TOUR」のライブ映像が、DVD化され、タワーレコード限定で発売された。

発売日 タイトル 収録内容
2016年3月30日 SPECTRUM LIVE / TIME BREAK + STUDIO LIVE 1979 【DVD】SPECTRUM LIVE / TIME BREAK
  1. MOTION
  2. IN THE SPACE
  3. 侍's
  4. ACT SHOW
  5. SUNRISE
  6. 夜明け(アルバ)
  7. LYRISCHE SUITE "RESPITE OF A SOLDIER"
    抒情組曲"戦士の休息"より
    REMINISCENCE(回想)
  8. LOVE(愛)
    〜HIS NATIVE PLACE(故郷)
    LONGING(思夢)
    CHILDREN(子供たち)
    GOD(神)
  9. AN ILLUSION(幻夢)
  10. AWAKENING(目覚め)
  11. INTERVIEW-1 新田一郎 + 大伴良則
  12. IN THE SPACE(プロモーション・ビデオ)
  13. INTERVIEW-2 新田一郎 + 大伴良則
  14. ACT SHOW(プロモーション・ビデオ)
  15. INTERVIEW-3 新田一郎 + 大伴良則
  16. トマトイッパツ(プロモーション・ビデオ)
  17. SUNRISE

【CD】STUDIO LIVE 1979

  1. ACT SHOW (Live) (2016 MIX)
  2. トマトイッパツ
  3. ロリータ
  4. オリジナル侍'S
  5. ACT SHOW(ロング・ヴァージョン)

その他

脚注

注釈

  1. ↑ テクニクスのコンポーネントステレオ「SPACE-7」のCMソング。
  2. ↑ 実際に会場で使用されたのは、ケニー・ロジャース「君に夢中」との合体版。
  3. ↑ 「燃えよ!フトリッパー」。『Dr.スランプ』でもネタとして使われている。
  4. ↑ 実際に使用されているのは「Second Navigation」である。
  5. ↑ 1- 6: LIVE AT 渋谷公会堂〈TIME BREAK TOUR〉(1980)より
  6. ↑ 1979年月12日 ビクタースタジオにおけるライブ録音

出典

  1. ↑ 名田貴好; 橋倉正信『青春音楽グラフィティ タイガースからYMOまで』集英社〈集英社文庫 COBALT-SERIES〉、1981年4月、224–225頁。
  2. ↑ アルバム『SPECTRUM FINAL』には「アグネス・チャンみたいな声」と書かれている。
  3. ↑ “サックス&ブラス・マガジン最新号のご紹介”. サックス&ブラス・マガジン (2013年5月30日). 2017年8月20日閲覧。
  4. ↑ “LIVE情報”. BLUFF Official Website. 2017年8月20日閲覧。
  5. ↑ 松木隆裕Twitter 2017年9月23日付
  6. ↑ “スペクトラム アルバム5タイトルがSACD/CDハイブリッド盤にてタワーレコード限定発売”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社. 2020年11月29日閲覧。
  7. ↑ CDジャーナル 2025年2月15日掲載
  8. ↑ “宝塚大劇場宙組公演『黒蜥蜴』・『Diamond IMPULSE』”. エフエム宝塚 (2026年7月1日). 2026年9月16日閲覧。
  9. ↑ “新「ギャツビー ムービングラバー」のCMで木村拓哉さんが音楽に身を任せ ヘアスタイリングによる高揚感を自由に軽やかに表現!新CM「いい予感しかない。」篇が9月19日(土)から放送開始”. ニュースリリース. マンダム (2026年9月16日). 2026年9月16日閲覧。
  10. ↑ “木村拓哉がスペクトラム楽曲に乗せて華麗にターン、「ギャツビー」新CM放送”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2026年9月16日). 2026年9月16日閲覧。
  11. ↑ 2012年9月22日、さくまはその件についてツイッターで「私は言われるるままに、ギャグ・アルバムを書いただけ。」と述べている。
  12. ↑ 『OPTICAL SUNRISEタワーレコード限定リマスター盤)』(2013年、ビクター)のライナーノーツより。
  13. ↑ “伝説のブラスロックバンド・スペクトラム、初メディア化の発掘音源含むDVD+CD発売”. 音楽ナタリー (2016年3月30日). 2016年4月3日閲覧。

関連項目

外部リンク

(※新田・渡辺についてはそれぞれの項目参照のこと)