JUST-PC(ジャスト・ピーシー)は、1984年(昭和59年)に日本の郵政省(現・総務省)がパーソナルコンピュータ(パソコン)向け通信プロトコルとして告示した、パソコン通信の推奨通信方式である。正式名称は「パーソナル・コンピュータ通信装置推奨通信方式」という。
JUST-PCはOSI参照モデルに従った階層構造を採用し、電気物理層からセッション層までの5層にわたる通信プロトコルをCCITT(現・ITU-T)の勧告から選定したもので、公衆回線モデムを用いたパソコン通信の標準的な通信方式として位置付けられた。
1984年(昭和59年)12月26日に郵政省告示第971号として告示され、正式に「パーソナル・コンピュータ通信装置推奨通信方式」として制定された。これはパソコンとモデムの接続・通信に関する統一仕様として策定され、加入電話回線を用いたパソコン通信の普及を目的とした。
JUST-PCは、当時のパソコン通信環境で一般的だった1200bpsの非同期通信と誤り訂正なしの方式に比べ、4800bpsの半二重通信をエラー検出・訂正付きで実現することを可能にした[要出典]。通信速度と信頼性の両面で当時の水準を大きく上回る仕様であり、画期的な方式と評価されていた[要出典]。
JUST-PCはOSI参照モデルに従ったプロトコルの階層構造(レイヤー構造)を採用し、以下の5層にわたる各プロトコルをCCITT(現ITU-T)の勧告から選定している。
物理層ではCCITT V.27ter規格の4800bps半二重同期モデムを前提として設計され、スタートビット・ストップビットを必要としない同期伝送により伝送効率を高めている。
JUST-PCは専用プロトコルであり、当時の一般的なモデムとは互換性がなかった[要出典]。さらに、ほぼ同時期に国際的な標準としてMNP(Microcom Networking Protocol)方式が普及したこともあり、JUST-PCはNTTがDDX-TP用の通信規格として採用したのが目立つ程度で、日本国内に限定された方式として、広く普及することなく消滅した[要出典]。
JUST-PC MNP両プロトコルに対応したパソコン通信アダプタが開発された時期もあったが、インターネットの普及に伴いパソコン通信自体が衰退したため、JUST-PCに対応した機器・サービスの市場は急速に縮小した。