KISSxxxx

『KISSxxxx』(キス)は、楠本まきによる日本の少女漫画。『週刊マーガレット』(集英社)1988年13号から19・20合併号、『マーガレット』(同社)1988年9号から1991年19号にかけて連載された。

タイトル末尾につけられた「x」とはキスを表すスラング表記であり、キスがずっと続いていくことを意味している。

概要

インディーズ・ロックバンド『Die Küsse (ディー・キュッセ、ドイツ語のKissの複数形)』のヴォーカリストであるカノンと、カノンと恋人同士である女子高生かめのが主人公。一話完結のショートストーリーが、楠本まき独特の耽美で繊細な筆致で綴られている。

連載開始当初は一般的な少女漫画のフォーマットに則っていたが、連載が進むにつれ実験的で哲学的なナンセンス・ストーリーが数多く見られるようになる。不思議の国のアリスとぼのぼのを混ぜたかのような作品。

当時一般的ではなかったゴシックとロリータの退廃的な美意識を、絵柄とストーリーに存分に取り入れ、カルト的な人気を博した。バンギャルのバイブルとも言われている。PENICILLINのHAKUEIもこの作品のファンである。

1990年には著者自らバンド選定に関わったコンピレーションアルバムがUKプロジェクトから、1991年には映像化作品『VIDEO KISSxxxx』がビクター音楽産業から発売されている。

登場人物

蟹 かめの(かに かめの)
天然で人並み外れておっとりした女子高校生。今でいう不思議ちゃん的キャラクター。家出中の兄・末広を探しに行った先でカノンと出会う。
加納 亜樹良(かのう あきら) / カノン
インディーズで活動するロックバンド「Die Küsse」のヴォーカリスト。かめのに劣らず天然の不思議キャラである。そのポジションや美貌から女性に非常にモテるが、かめの以外は眼中にない。
蟹 末広(かに すえひろ) / カニちゃん
かめのの兄で「Die Küsse」のベーシスト。カノンの姉の織る子に片想いしている。スキンヘッドでバンド活動しており、しばしばタコちゃんと呼ばれている。
加納 織る子(かのう おるこ)
カノンの姉のクール・ビューティ。末広のことはあまり眼中に無い。

書誌情報

関連作品

dip the flag、割礼らが参加。