Windows Kernel-Mode Driver Framework
Kernel-Mode Driver Framework (KMDF) は、Windows 2000以降用のカーネルモードデバイスドライバーを作成および保守するドライバー開発者の支援をするためのツールとしてマイクロソフト社が開発したドライバーフレームワークである。これは、Windows Driver Foundationに含まれるフレームワークのひとつである。
WDMとの関係
一般的に、KMDFはWindows Driver Model向けに書かれたドライバーをサポートしており、WDM上で動作する。WDMはWindows 98の登場以来使用されているドライバーモデルであるが、対してKMDFはマイクロソフトがWindows 2000以降向けに提唱・使用しているドライバーフレームワークである。
一般的には、電源管理やプラグアンドプレイのような多くの機能がフレームワークによって処理されるので、KMDFドライバーは同等のWDMドライバーと比べてあまり複雑ではなく、コードも短くなる。
KMDFは、オブジェクトベースであり、WDM上に構築される。これはそのスーパーセットであるWDFのアーキテクチャ権限に従いながら、WDMへオブジェクトベースの視点を提供することを意味する。またその機能は、さまざまなタイプのオブジェクトに包含されている。KMDFの実装は以下によって構成される。
- プラグアンドプレイおよび電源管理
- I/Oキュー
- Direct memory access (DMA)
- Windows Management Instrumentation (WMI)
- Synchronization
バージョン履歴
- KMDFのバージョン履歴およびサポート対象となるWindowsバージョンは下記となっている。
関連項目
- Windows Driver Model (WDM)
- Windows Driver Foundation (WDF)
- User-Mode Driver Framework (UMDF)