
MiniBooNE実験はフェルミ国立加速器研究所で現在進行中のニュートリノ振動の実験である("BooNE"は"Booster Neutrino Experiment"の略)。人工のミューオンニュートリノビームが800トンの鉱油で満たされた検出器に向かって放たれ、ニュートリノによる反応が1280個の 検出器を囲んだ光電子増倍管によって観測される 。もし電子ニュートリノがミューオンニュートリノビームの中から見つかれば過去にロスアラモス研究所で行われたLSND実験の結果を証明することになる。
MiniBooNEは2002年にデータ収集を開始し、2017年時点でまだ稼働し続けている。
太陽ニュートリノと大気ニュートリノの実験的観測によって、ニュートリノに質量があること示すニュートリノ振動の証拠が既に示されている。ロスアラモス国立研究所のLSND実験によるデータは、標準模型の枠組みの中にある他のニュートリノ実験で測定された振動パラメータと矛盾していたため物議を醸した。標準模型が拡張されるか、一方の実験結果に別の解釈がなければならない。さらに、カールスルーエのKARMEN実験はLSND実験と同様に「低エネルギー」領域で実験を行ったが、ニュートリノ振動の兆候が見られなかった。この実験はLSNDより感度が低く、どちらも正しい可能性がある。
宇宙論的データはステライルニュートリノの質量に間接的にではあるがモデルに依存する制限を与えることができる。例えば、Dodelsonらは95% (99.9%)の信頼限界でms < 0.26 eV (0.44 eV)としているが、Gelminiらのモデルのように、宇宙論的データは別の仮定に基づくモデルに適合させることもできる。
MiniBooNEは物議を醸しているLSNDの結果を制御された環境下で明確に確認または否定するために設計された。