大槍葦人
略歴
中学生の頃、自宅にあったPC-8801で日本ファルコムのゲーム『イース』に触れ、そのグラフィックや音楽に衝撃を受けたことから、クリエイターを志すようになった。その後、プログラミングを学ぶため、石川工業高等専門学校電子情報工学科に入学[要出典]。在学中はTRPG同好会に所属していたが、同じ部室を使用していた漫画研究同好会の先輩に誘われてコミックマーケットに参加。同人誌へのゲスト参加を経て、自らもサークルを立ち上げ、その活動は後の「INKPOT」へと繋がっていく。
1994年より「INKPOT」で本格的に同人活動を開始[要出典]。「INKPOT」はいわゆる「壁サークル」と言われる人気サークルであった[要出典]。
1996年には成人向け漫画雑誌『COMICパピポ』にて『LITTLEWITCH』で商業漫画家としてデビュー。漫画の執筆やコミックマーケットへの参加と並行して、ゲーム会社への就職活動を始めた。1997年、東京への移住を計画していたところ、レッドカンパニーのスタッフから連絡を受け、同社を訪問した際に入社を打診され、そのまま入社。この頃から「NOCCHI」名義で活動するようになる。
入社から約1年後、レッドカンパニーとハドソンによる新作ゲームの企画でキャラクターデザイナーに起用され、1999年に発売されたドリームキャスト用ソフト『北へ。』のキャラクターデザインを担当。その後『Dog of Bay』にも携わり、2001年にレッドカンパニーを退社した。
成人向け漫画の執筆と同人活動を並行しつつ、同年2月22日に株式会社モノクローマのアダルトゲームブランド「Littlewitch」を立ち上げる。一方で、2002年12月30日のコミックマーケット63を最後に自身の同人サークル「INKPOT」を解散[要出典]。発表した同人誌『RETRO』の中では「当時発表を続けていたオリジナルの漫画『黒姫』を完結させて同人活動に一区切りをつけたい」との旨が記されていたが、製作の遅れからそれは叶わなかった。なお、発表することが出来なかった『黒姫』のプロットはゲームのストーリーとして使うことを示唆していた。同人活動を終了させる理由としては、ゲームの製作に集中したいということが同じ同人誌の中に記されていた[要出典]。
Littlewitch設立以降は原画やキャラクターデザインなどの視覚的な面だけでなく、シナリオや監督などの演出面でもゲーム製作に携わるようになる。
2008年8月のコミックマーケット74において新たなサークル「少女騎士団」で同人活動を再開したが、締切へのプレッシャーを理由として、2022年のコミックマーケット100を最後にコミックマーケットへのサークル参加を終了した。
2025年11月には、画業30周年を記念して「大槍葦人30周年記念画展」を銀座・蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催した。
作風
繊細で儚いタッチの美少女画と緻密な筆致による透明感あふれる表現で高く評価されている。
女の子の脚にはこだわりを持っており、一般的にはひざ下は太ももから膝までのラインに沿って線を引くが、大槍は太もものラインとひざ下のラインの軸をズラして描く。これにより色気・生っぽさを狙っている。
作品
ラフ画集
INKPOT, 1994年 - 2002年
- betaGraph(1999年5月6日、ラフ画集)
- betaGraph 2(2001年8月12日、『白詰草話』ラフ画集)
- Retro(2001年12月30日、ラフ画集)
LITTLEWITCH/MONOCHROMA, 2001年 - 2009年
- GIRLS AD2008 TOKYO(2003年8月15日、ラフ画集)
- RL製作手帳(2007年1月26日、『ロンド・リーフレット』ラフ画集)
- betaGraph about PERIOD(2007年8月17日、『ピリオド』ラフ画集)
- betaGraph 4 -all about at Littlewitch-(2008年8月15日、企画本 ラフ画集)
- betaGraph 5(2009年8月14日、『シュガーコートフリークス』ラフ画集)
- BETAGRAPH COLLECTION -大槍葦人ラフ画集総集編-(2010年)
画集/原画集/ビジュアルファンブック
LITTLEWITCH/MONOCHROMA, 2001年 - 2009年
- 白詰草話 全原画集
- Quartett! 全原画集
- 少女魔法学リトルウィッチロマネスク 全原画集(2005年9月22日)
- 少女魔法学リトルウィッチロマネスク オフィシャルビジュアルファンブック(2006年1月20日)
- リトルウィッチファンディスク 全原画集 & フルカラーイラスト集「FRAGMENTS」(2006年8月11日)
- ロンド・リーフレット 全原画集(2007年7月27日)
- ロンド・リーフレット オフィシャルビジュアルファンブック(2007年7月27日)
- ピリオド 全原画集(2008年6月27日)
- ピリオド オフィシャルビジュアルファンブック(2008年6月27日)
- ピリオドSD 全原画集 & 公式ファンブック「SWEET SUITE」(2009年1月)
- 聖剣のフェアリース 全原画集(2009年9月25日)
- 聖剣のフェアリース オフィシャルビジュアルファンブック(2009年9月25日)
- 大槍葦人自選画集 「LITTLE WORLD I」(2007年9月28日)
- 大槍葦人自選画集 「LITTLE WORLD PINK」(2009年1月17日)
- 大槍葦人自選画集 「LITTLE WORLD 2」(2013年11月29日)
- LITTLEWITCH AND OYARI ASHITO ART GALLERY 9 [NINE] フルカラーパンフレット(2010年3月)
- Littlewitch 9th anniversary POTRAIT OF GIRLS 2010(2010年5月、B3ポートレート20枚)
その他
ゲーム
レッド・エンタテインメント
LITTLEWITCH
天狐
- 英雄*戦姫(2012年3月30日)
- 英雄*戦姫GOLD(2014年3月28日)
- 英雄*戦姫WW / 英雄*戦姫WWX(2019年11月19日)
- 英雄*戦姫WWW(2026年5月29日)
ブシロード
- ChaosTCG 「俺嫁フェス」キャラクターデザイン(2013年)
Yostar
- アズールレーン 「エミール・ベルタン」キャラクターデザイン(2018年7月)
西山居世游開発
少女騎士団
フロントウイング
漫画
- Little Witch(COMICパピポ 1996年1月号、フランス書院、読み切り)
- Android DOLL(COMICパピポ 1996年3月号~5月号、フランス書院、全3話)
- 少年少女物語(COMICパピポ 1996年9月号、フランス書院、読み切り)
- 少年は毒を飲む(COMICパピポ 1996年10月号~1997年1月号、フランス書院、全4話)
フィギュアキャラクターデザイン
- DEAD OR ALIVE 4 「かすみ ~cherish~」 大槍葦人版(2011年4月、壽屋)
- ネイティブクリエイターズコレクション「モルディナ王女」(2012年4月、ネイティブ)
- ネイティブクリエイターズコレクション「ステラ王女」(2014年6月、ネイティブ)
- BINDing クリエイターズ オピニオン「黒川みこ」(2021年1月、ネイティブ)
個展
- LITTLEWITCH AND OYARI ASHITO ART GALLERY「9 [NINE]」(2010年4月16日 - 2010年4月25日、コミックとらのあな秋葉原店A / 2010年6月25日 - 2010年7月4日、コミックとらのあな名古屋店)
- 大槍葦人個展「ribbon」(2011年9月10日 - 2011年9月23日、秋葉原カルチャーカフェ シャッツキステ)
- 大槍葦人イラスト展「autograph」(2011年12月16日 - 2011年12月25日、コミックとらのあな秋葉原店 / 2012年1月27日 - 2012年2月5日、コミックとらのあな名古屋店 / 2012年4月27日 - 2012年5月6日、コミックとらのあな京都店)
- 大槍葦人*少女画展(2013年10月25日 - 2013年11月3日、The Artcomplex Center of Tokyo)
- 大槍葦人30周年記念画展(2025年11月21日 - 2025年12月1日、銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM)
脚注
注釈
- ↑ レッド社長の広井王子による命名。広井はスタッフにニックネームを付ける趣味を持つ。