| Qlair | |
|---|---|
| 出身地 |
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| ジャンル | J-POP |
| 活動期間 | 1991年 - 1994年 |
| レーベル |
Epic/Sony Records(LIFE/SIZEレーベル)(1991年 - 1992年) Ki/oon Sony Records(1992年 -) |
| 事務所 | メリーゴーランド |
| 共同作業者 |
西岡明芳(プロデューサー) 篠崎恵子(ディレクター) |
| メンバー |
今井佐知子 井ノ部裕子 吉田亜紀 |
Qlair(クレア)は、1991年(平成3年)に、フジテレビのタレント育成講座『乙女塾』からデビューした女性アイドルグループ。乙女塾から先行してデビューしたCoCo、ribbonとは異なり、3声のコーラスワークを主体としたアーティスト路線のグループとして活動した。
グループ名の“Qlair”とはギルバート・オサリバンの「クレア」からインスパイアされたもの。このため、ライブ・イベントのオープニングでは必ずオサリバンの「Clair」が流され終演後には「アローン・アゲイン」が流された。
乙女塾4期生の今井佐知子と、同5期生の井ノ部裕子・吉田亜紀の3名により、平成3年(1991年)、雛祭りの3月3日午後3時33分33秒に結成される。
七夕の1991年7月7日、EPICソニーからシングル「瞳いっぱいの夏」でデビュー。乙女塾からの歌手デビューとしては中嶋美智代、堀川早苗と共に第二期デビュー組となる。
リーダーは特に定められていなかったが、メインボーカルで最年少の吉田をセンターとし、左右に今井、井ノ部を配するパターンがほぼ固定化されていた。乙女塾出身タレントの中でもルックスに秀でたメンバーが揃い、柔和でアコースティックなコーラスワークによる爽やかさ・透明感のある楽曲と、アーティスト路線のアートワークでファンからの支持を集めた。セールス的には伸び悩んだものの、音楽性においては愛好家から高い評価を得ており、根強いファンも多い。乙女塾の先輩グループであるCoCo、ribbonと共にメジャーアイドルの一角を形成し、一時代を築いた。
1994年3月をもってグループとしての活動を停止。
Qlairプロジェクトのプロデューサーには、CBS・ソニーでデビュー当時の松田聖子を担当し、またEPICソニーの宣伝担当としてTMNETWORKの各種アニメタイアップを企画した経験を持つ、西岡明芳が就任。グループ名の「Qlair」は、西岡の考案によるものである。制作ディレクターは、EPICソニーで西岡と共に鈴木祥子を担当し、その後フリーとなっていた篠崎恵子が担当した。篠崎は坂本龍一関連の映画音楽のアシスタントとしても活動し、「鉄の女」とも呼ばれていた。元々コーラス好きであった篠崎は、かつてアルファレコードでサーカスやハイ・ファイ・セットをプロデュースした有賀恒夫のアシスタントをしており、いつか自らコーラスグループを担当したいという思いもあったという。ジャケットのアートワークはEPICソニーのアートディレクター・平野文子が一貫して担当。サウンドについては西岡と共に鈴木祥子を手掛けた経験もあり、「ロックでも、R&Bでも、歌謡曲でもなく、アコースティックなもの、丁寧さを配置したもの」というコンセプトが目指された。
篠崎はEPOのコーラスを担当していた人物をボイストレーナーに呼び、アイドルとしては厳しい訓練でメンバーを鍛え上げた。楽曲面においてはアイドルとしては異質の世界観が反映され、評論家や愛好家から支持された。音楽評論家の萩原健太は大瀧詠一・山下達郎との新春放談(1992年1月26日放送回)において、今聞いているアイドルポップスとしてQlairの名を挙げている。高い音楽性でアイドル系アーティストのジャンルを切り開いた。
篠崎は「私の中ではアイドルっていうものへの思いは全く無くて」「アイドルってやっぱり男の人が作ってるから、ちょっとエロティシズムというか、そういうものが必須だっていうのは後になってから気付いたというか、私の中ではそんなの全然存在しなかったので。割と本当に清潔に作っちゃったかな。」と語り、従来のアイドルファンにはやや「地味」な印象を与えた。篠崎は、こうしたアーティスト性を追求する制作側と、アイドルとして売り出す所属事務所側との間で、明確なコンセンサスが得られていなかったと述べている。メンバーの今井は「アイドルなのか、ポップユニットなのか、私たちも迷っていました。」と述べている。
楽曲面においても予算をふんだんに投入し、高いクオリティを追及したものの、ソニーやフジテレビサイドが期待した程のセールスは残せなかった。7thシングル「SUMMER LOVER 大作戦」のカップリング「瞳いっぱいの夏 Radioactivity(瞳いっぱいの夏〜白いパラソルメドレー)」はそれまでのQlairの路線とはかけ離れた楽曲となっているが、これについて篠崎は次のように説明している。
| でも、いちばん最後に、自分がやってることが響かないな〜って、自爆して、“放射能漬けになったアイドル"っていうコンセプトで1曲作ったんですよ!シングルのカップリング曲で、最後の「SUMMER LOVER 大作戦」に入れたと思うんですけど、あまりに周りの反応が分からなくって。地球が滅亡して放射能漬けになったときに、存在しているアイドルっていうコンセプトにしたんです。「瞳いっぱいの夏」っていうデビュー曲を、Radioactivity版にしたんです。その中に白いパラソルを入れて、松田聖子のオマージュ。それが全部放射能漬けのアレンジにしている。ディストーションをかけて。もう、クッソー!っていう感じで。いやあもうバカヤローって感じですよ。今に見てろというか。 |
その後、8枚目のシングルの制作に取り掛かかっていたところ、製作途中で予算が止まり、スタジオを動かすこともできない状態となった。
8枚目のシングルのレコーディング前、1993年末頃に、所属レコード会社の幹部や事務所の社長が同席する中で突然活動休止を通告される。更に予定されていた8枚目のシングルのリリースも中止になり、「せめて解散コンサートだけはやりたい」と訴えるも却下される。「活動休止を発表するまではファンに口外してはいけない」と言われていたため、3人は気づかれないように笑顔で頑張っていたということだったが、あるスキー場(ARAIマウンテン&スキーリゾート/後に今井がCMに出演)で行われた最後のラジオの公開放送でMCやスタッフからファンに気づかれないように「お疲れ様」と労いのメッセージを送られた時、3人は本番中に号泣したという。結局、ファンに直接その報告の機会が与えられないまま翌1994年春に活動を休止した。メンバーの今井は、自分にとって通告されてから活動休止までの約半年間が人生で一番つらい時期で、「最後までファンのみなさんに『ありがとう』が言えなくて、その後もずっと心残りでした」と話している。
解散から12年後の2005年秋、ベスト盤「アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives」のリリースにあたり、バックトラックまで制作されたところでお蔵入りとなっていた未発表曲「永遠の少年」のヴォーカル録りのために、12年ぶりにメンバー3人が揃ってのレコーディングが行われた。当初はあくまでベスト盤のみのリリースだったところを、ソニー・ミュージックダイレクトからリリースの話を受けた篠崎が担当者とかけ合い、未完成曲の制作、収録が実現した。
篠崎は「自分の中にあるいつまでも変わらずにあるクレア=永遠の少年だった、そして閉じ込められていたその少年は自由を手に入れ、今という時間に確かに受け継がれた」「ジャケットも、部屋の中から外を見てる、現実にはいないっていうかね。これでやっと落着した、という。開けちゃいけない扉がやっと開いて、バーッと出て行って終わったという。」と自身の心情を述べている。
※以下の記述については、主に『乙女塾伝説』(ポニーキャニオン、PCCA-00895)付属ライナーノーツ「乙女塾History」を出典とする。
| # | リリース日 | タイトル | カップリング | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1st | 1991年7月7日 | 瞳いっぱいの夏 | 恋のメダリスト | オリコン最高67位 |
| 2nd | 1991年10月10日 | お願い神さま | 真夜中のオルゴール | オリコン最高49位 |
| 3rd | 1992年1月22日 | さよならのチャイム | ハッピーバースディ カウントダウン | オリコン最高72位 |
| 4th | 1992年5月21日 | 眩しくて | 君住む街 | オリコン最高57位・Ki/oon Sony移籍1枚目 |
| 5th | 1992年10月21日 | 秋の貝殻 | 新しいシャツ | オリコン最高47位 |
| 6th | 1993年3月21日 | SPRING LOVER 大作戦 | お引っ越し | オリコン最高50位 |
| 7th | 1993年7月21日 | SUMMER LOVER 大作戦 | 瞳いっぱいの夏Radioactivity | カルピスソーダCMソング・初回トレカ封入 |
| # | リリース日 | タイトル | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1st | 1991年11月21日 | Les filles | オリコン最高74位 初回限定三方背BOXパッケージ仕様・写真集同梱 |
| 2nd | 1992年6月21日 | CITRON | オリコン最高84位 初回シースルートレイ仕様 |
| 3rd | 1992年11月21日 | Sanctuary | オリコン最高52位 初回生産限定盤 |
| ベスト | 1993年9月22日 | Palette | オリコン最高81位 2020年1月27日に生産限定アナログ盤が通販にて販売。 |
| コンプリート | 2005年11月30日 | アイドル・ミラクルバイブルシリーズ Qlair Archives | 初回限定ピクチャーレーベル・CD3枚とDVD1枚で構成 |