レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー

レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー
Red Digital Cinema Camera Company
種類
Private
業種 デジタル映画
設立 1999年
本社 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州
レイクフォレスト
主要人物
製品 Red One, Epic, Scarlet カメラ
所有者 ジム・ジャナード
親会社 ニコン(2024年3月 - )
ウェブサイト red.com
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レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー(英: Red Digital Cinema Camera Company)は2005年設立。米カリフォルニア州レイク・フォレスト市に本社を置き、レッド・ワン(Red One)と呼ばれるデジタル・ビデオカメラの開発会社である。

概要

ISS-56 Ricky Arnold films on the ISS with a Helium 8K camera. The station was designed between 1984 and 1993. Elements of the station were in construction throughout the US, Canada, Japan, and Europe beginning in the late 1980s.
ISS長期滞在(ISS-56)時にHelium 8Kカメラで内部を撮影するリチャード・アーノルド(英語版)

レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニーの主力商品が「RED」シリーズのデジタルシネマカメラである。このカメラは最低スペックとして4K DCI(4096x2160)のデジタルシネマ規格に対応している事が最大の特徴である。発売当初、この画質をREDと同価格で得る方法は皆無であり、発売と同時に主に映画作品において重用されている。

ジム・ジャナードはREDを「Digital Still and Motion Camera」というコンセプトの元開発しており、REDが撮影する映像は「動画ファイル」ではなく「秒24コマ以上で連続撮影される高解像度の静止RAW画像ファイル」であるとしている。この考え方は従来のシネマカメラよりもフィルムカメラに近いコンセプトであり、また撮影するものは純然たる静止圧縮RAW画像である為、ポスター広告などのグラフィックに対して使用する事も想定されている。

RAW画像とは本来センサーが捉えた画を無圧縮のまま記録した画像を指すが、REDのRAWは1/3~1/18の範囲で圧縮をかけており非圧縮ファイルに対して比較的データの取り扱いが容易になっている。しかしそれでも8メガピクセル以上の静止画を高速連続処理するため、編集には相応のスペックを持つ高性能コンピュータが必要になる。また、RAW画像自体はセンサーが受けた画をそのまま無加工で記録している為、このまま映像を放送・上映する事は出来ず、「現像」過程が必要になってくる。この過程で映像を高品質な物にする事もできるが、反面テープメディア時代のカメラのように即編集・放送といった利便性には欠ける、まさに「映画の為のカメラ」である。

2013年末時点で、主力製品であるRED EPICには「Dragon」という6K解像度にまで対応した最新型CMOSセンサーが使用されている。最大解像度で撮影する事でマスターが4Kという高解像度でもほぼ劣化する事無く編集でリフレーミングといった加工を自由に行う事が出来る。

RED ONEの技術仕様

撮像素子

撮像素子は画角24.4mmx13.7mm、1200万画素のCMOS(ブランド名:Mysterium)を使用している。ダイナミックレンジは66dB以下である。Mysterium撮像素子は画角がスーパー35フィルムと同じなので35mmフィルム式シネマカメラ向けのレンズが使用できる。

カメラは同様に窓モードで使用することもできる。スーパー16の画角をエミュレートする事ができる。

記録フォーマット

記録フォーマットは(4520x2540画素、プログレッシブスキャンの場合)、4K RAW RedCode, 4K RAW 2:1 RedCode, 2K RAW RedCodeで記録される。

フレームレート サポートされる解像度
1 – 60 fps(可変) 2540p RAW(RAW ポートオプション)廃止(作業行程で代替)
1 – 30 fps(可変) 4K RAW, 4K 2:1(windowed とRedCode コーデックを使用)
1 – 120 fps(可変) 2K RAW(windowed とRedCode コーデックを使用)
23.98, 24, 25, 29.97, 30, 50, 59.94, 60 fps すべてのフォーマットは12ビットリニア非圧縮または圧縮されたRAWである。

レッド・ワンは標準画質での撮影は行わない。高解像度で撮影すれば編集段階で解像度を標準画質に変換できるが逆は出来ないからである。

画面サイズ 幅 縦 百万画素 縦横比 最大フレーム/秒 24fpsでのREDCODE 最大fpsでのREDCODE
4.5K 4480 1920 8.6 2.33:1 30 8:1 8:1
4K 16:9 4096 2304 9.4 1.78:1 30 8:1 8:1
4K 4096 2048 8.4 2:1 30 8:1 8:1
4K HD 3840 2160 8.3 1.78:1 30 8:1 8:1
4K ANA 2816 2304 6.5 2.44:1 30 8:1 8:1
3K 3072 1728 5.3 1.78:1 60 8:1 8:1
3K 3072 1536 4.7 2:1 60 8:1 8:1
3K ANA 2112 1728 3.8 2.44:1 60 8:1 8:1
2K 2048 1152 2.4 1.78:1 120 8:1 8:1
2K 2048 1024 2.1 2:1 120 8:1 8:1
2K ANA 1408 1152 1.6 2.44:1 120 8:1 8:1

圧縮行程

RAWで記録した場合、毎秒24フレームのデータ量は1760Mbps(220メガバイト/秒)に達する。データ量が膨大になるのでリアルタイムで圧縮する。

音声

現在の所、音声は12.4チャンネル、非圧縮、24ビット、48KHzである。

レンズとレンズマウント

レッド・レイ・プロジェクターシステム

レッド・レイ・プロジェクターは2012年のNABで発表された。レッド・レイ・プロジェクターシステムは3つの部品で構成される。:レッド・レイ・プロプレイヤー、レッド・レイ・プロジェクター・レーザーモジュールとレッド・レイ・プロジェクターである。プロジェクターの名称は4Kの動画を毎秒10-15メガビットで映画の投影に充分な画質で圧縮する圧縮アルゴリズムであるレッド・レイ・コーデックに由来する。コーデックの当初の用途は4Kの映像をブルーレイ化してDVDの流通網で流通出来るようにする事だった。

レッド・レイ・プロジェクターは3Dの4K映像を毎秒120フレームで表示できる能力を有する。光源であるレーザーモジュールを分離することによってファンによって冷却を必要とする発熱部を映写室外に設置できるようになった。複数のレーザーモジュールを使用する事によって異なる映写幕の大きさに対応できる。1台のレーザーモジュールで最大15フィートの映写幕に対応できる。試作機は同様にカメラシステムと共に販売される同じレッド・プロ・プライムレンズ群を使用する。

2012年末にレッド・レイ・プレイヤーデジタルコンテントサーバー込みで$10,000以下で出荷された。レッドは同様により高品質の3D互換の映写幕の販売を提案している。

その他の製品

レンズ

独自ブランドのPLマウントの独自の短焦点とズームレンズを販売する。これらのレンズの画角はエピックとフィルムカメラの撮像素子または画角を満たす。

名称焦点距離t-ストップ重量
レッド・プロ・プライム18mm1.86.45 lbs
レッド・プロ・プライム25mm1.86.16 lbs
レッド・プロ・プライム35mm1.86.07 lbs
レッド・プロ・プライム50mm1.84.53 lbs
レッド・プロ・プライム85mm1.84.2 lbs
レッド・プロ・プライム100mm1.84.39 lbs
レッド・プロ・プライム300mm2.95.67 lbs
レッド・プロ・ズーム17-50mm2.93.2 lbs
レッド・プロ・ズーム18-85mm2.99.9 lbs

As of 3/1/12 the 50mm is no longer for sale from RED

In Q1 of 2010, the 18–50 mm t/2.9 zoom was replaced by a 17–50 mm t/2.9 zoom. 2010年1月14日焦点距離35mm, 50mm 85mm 100mm でt/2.4の非球面レンズの開発が発表された。 2010年10月20日、Jarred Landそれらのレンズはまだ開発中であると認めた。

表示装置

カメラ上に設置する確認用のオプションが入手可能である。

名称大きさ解像度ppiタッチスクリーン
BOMB EVFn.a.1280x784n.a.no
RED TOUCH 5.0" LCD5"800x480187yes
RED TOUCH 9.0" LCD9"1280x784187yes
RED PRO LCD (7")7"1024x600170no
RED LCD (5.6")5.6"1024x600212no

記録媒体

レッドカメラはRedcodeデータファイルを機械的なハードディスクやフラッシュメモリーによるデジタル記録で記録する。エピックとスカーレットはRedmag SSDのみに記録できる。

レッド・ドライブは2台のRAID 0仕様の2.5 インチハードディスクで構成されるデジタルマガジンを基にした640 GBの外部ハードディスクである。REDCODEの圧縮比に依存するが4Kの画質で2時間以上記録可能である。レッドドライブは通常、カメラのロッドサポートシステムに装荷するクレードル内に収められる。専用の接続端子を介してカメラに接続され、カメラと記録装置間はSATA標準プロトコルが通信に使用される。記録装置はFireWire 800, FireWire 400 と USB 2.0ポートを持ち、外部ハードディスクを増設できる。2010年に廃盤になった。

現在のRed-RAM記録装置はより長時間の記録をコンパクトフラッシュカード(レッドブランドのコンパクトフラッシュカードは8と16Gbが入手できる)や廃盤になった機械的なハードディスクによる記録装置よりも長時間記録することを企図する。

RedMags と RedMagミニ はレッド社が販売する最新で唯一の公式にサポートするDSMC系列の記録媒体である。

SSDカードは転送速度に応じて色分けされている。

以下のサイズが入手可能である:

大きさMB/s色入手性
48GB112灰色入手可
64GB225黒入手可
128GB225黒入手可
256GB225黒入手可
512GB450赤入手可
ミニn/a黒入手不可

バッテリー

レッドボルトバッテリーは30Whの容量でDSMCシステム専用に設計された。これらはDSLRバッテリーの側面のハンドルに内蔵したり後部のバッテリーホルダーに設置できる。

REDの機材で撮影された劇場公開映画

洋画

邦画

洋画インターネット配信

邦画インターネット配信

2026年現在、800本以上の劇場用映画が本機で撮影されている。

REDの機材で撮影された映像作品

イベント映像

国内テレビドラマ

海外テレビドラマ

国内インターネット配信

海外インターネット配信

ミュージックビデオ

テレビコマーシャル

その他

2026年現在、800本以上の映像作品が本機で撮影されている

競合社

レッドの登場以降、ソニーやアリに代表される多くの競合企業は対抗機種を相次いで発売している。

競合機種の性能は様々であり、高解像度には至らないものの広いダイナミックレンジを誇る機種やレッド以上の解像度で撮影出来る機種も発売されている。以下はその一例である。

日本における取扱店

販売と貸出

貸出のみ

保有スタジオ

姉妹機

周辺機器

出典

[脚注の使い方]
  1. ↑ “ニコン、シネマカメラ大手REDを子会社化 業務用動画市場を開拓へ” (2024年3月7日). 2024年4月6日閲覧。
  2. ↑ “RPAs”. Reduser.net (2010年1月14日). 2012年6月21日閲覧。
  3. ↑ “Red Anamorphics”. Reduser.net. 2012年6月21日閲覧。
  4. ↑ 当初は3月に公開される予定だった。
  5. ↑ Quarter公式サイト

ウィキブックス

外部リンク