レッドブル

レッドブル
種類 エナジードリンク
販売元 レッドブル
発祥国 オーストリア
販売開始 1987年(39年前) (1987)
色 琥珀色
原料 カフェイン, タウリン, グルクロノラクトン,ショ糖とブドウ糖、ビタミンB群と高山の湧き水
派生品 20以上
関連商品 クラティン・デーン、レッドブルコーラ、レッドブルエナジーショット、レッドブルシュガーフリー、レッドブルトータルゼロ
公式サイト www.redbull.com/at-de/energydrink ウィキデータを編集
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レッドブル(Red Bull)はレッドブル社が販売しているエナジードリンク。1年間で約75億缶が販売されており(2019年時点)、世界のエナジードリンクの中で最も高い市場シェアを誇っている。

概要

オーストリアの起業家ディートリヒ・マテシッツは、チャリアオ・ユーウィッタヤーがタイで初めて紹介・販売した「Krating Daeng」という既存のエナジードリンクに触発された。彼はこのアイデアを受け継ぎ、欧米人の嗜好に合うように成分を改良し、チャリアオと提携して1987年にタイのチャッカポンにレッドブル社を設立した。タイ語でダエン(デーン)とは赤を意味し、クラティン(英語ではガーやインドバイソンとして知られている)は南アジア原産の大型の野生種の牛である。ユーウィッタヤーの相続人は両方のブランドの過半数の株式を所有しており、同じレッドブルと黄色い太陽のロゴを使用しながら、タイと西欧のそれぞれの市場で別々の飲み物を販売し続けている。

レッドブルは、背の高いスリムなブルーシルバーの缶に入って販売されている。当初は、通常のフレーバーと無糖タイプのみで販売されていたが、2013年からは人工的なフルーツフレーバーの「カラーエディション」が追加された。レッドブル社のスローガンは「レッドブルは翼を与える」、時折「No Red Bull, no wings」(レッドブルがなければ翼はないの意)である。

レッドブル社は、伝統的なマスマーケティングではなく、スポーツイベントを通じてブランド神話を作り上げる手法をとっている。

レッドブル・クリフダイビング・ワールドシリーズ、レッドブル・エアレース、レッドブル・クラッシュドアイス、ストラトススペースダイビングプロジェクトのような独自のエクストリームスポーツイベントシリーズを主催する他、複数のスポーツチームのオーナーシップ(フォーミュラ1チームのレッドブル・レーシングとレーシングブルズ・フォーミュラワン・チーム、サッカークラブのRBライプツィヒ、レッドブル・ザルツブルク、FCリーフェリング、レッドブル・ブラガンチーノ、ニューヨーク・レッドブルズ、RB大宮アルディージャ)、セレブリティのエンドースメント、レコードレーベルのレッドブル・レコードを通じた音楽なども含まれている。

レッドブルのEOEには雄牛がデザインされている

歴史

1978年に設立されたTCファーマシューティカル・インダストリーにより、「Krating Daeng(グラティン・デーン)」(タイ語で、「赤いガウル」という意味。ガウルはウシ亜科の動物。)の名前でタイで開発された。その経営者であるチャリアオ・ユーウィッタヤーは、元々TCマイシンという会社を設立し、痛み止めの製造・販売を行なっていた。

当初、タイではOsotspaが代理で販売を行なっていたリポビタンD(大正製薬)が、ほぼタイでの市場を独占していた。そこでTCファーマシューティカルはターゲットを低所得者層に絞り、積極的な売り込みを行なった。しかし、独自開発したM150やリポビタンDを擁するオソサッパー社を上回ることは出来ず、マーケットシェアは10%強に留まっている。

1984年にオーストリア人のディートリヒ・マテシッツが国際的な販売権を獲得。独自の配合で数年をかけて改良を行い、Red Bull「レッドブル」の名称で販売を始めた。マテシッツは、ビジネスで日本に来た際に、日本を中心とするアジア諸国で栄養ドリンクが大きな市場を形成している事を知り、欧米でも同種のビジネスが成り立つのではないかと考え、調査を進めている内にKrating Daeng(クラティン・デーン)に出会ったという。また、商品開発に当たっては、特に日本のリポビタンDから大きな影響を受けているとインタビューで語っており、その成分が参考にされた。

日本では現地法人のレッドブル・ジャパン株式会社(東京都港区六本木に所在)が販売及び輸入を担当。2005年12月、初めてクラブやバーに登場し、その後の2006年4月より、関東・関西地区のセブン-イレブンでの販売を皮切りにファミリーマート(2006年6月 - )や一部のエクソンモービル(現・ENEOS)のガソリンスタンドでも販売されたほか、その後はコンビニなどでも販売する。2013年5月からはキリンビバレッジ株式会社と販売ライセンスに関する契約を締結し、「レッドブル・エナジードリンク」と「レッドブル・シュガーフリー」の各185 ml缶を同社が管轄する自動販売機で販売を開始、2025年9月からはサントリー食品インターナショナルにライセンスが移管され、同月より順次同社管轄の自販機での販売が開始されている。なお、日本で売られているレッドブルは各個原産国が異なっており、オーストリアの他にスイスなどの原産国が見受けられる。

2021年2月1日より日本では価格改定を実施。あわせて185ml缶が在庫限りで終売となる

キャッチコピー

レッドブルエナジードリンクはヨーロッパ地域は元より、北アメリカ地域や、オセアニア、アフリカ、そして、アジアにも進出した。アメリカ・イギリス、日本などでは「レッドブル、翼を授ける。 (Red Bull Gives You Wings) 」のキャッチコピーが使われている。

当然ではあるが、レッドブルを飲んでも翼は生えてこないため、このキャッチコピーは虚偽広告だとして、2010年代にアメリカとカナダの消費者が集団訴訟を起こし、レッドブル社が和解金を支払った事例がある。

成分

レッドブルにはカフェインが含まれている。レッドブルを含めた主な飲料のカフェイン含有量は以下の通り。

健康問題

カフェインの摂取量範囲に従って飲用するよう公式サイトに記載されている。 一般的な成人は400mgのカフェイン(250ml缶5本)、妊婦の方や授乳中の女性は200mgまで。

製品一覧

以下はレッドブルの製品一覧であるが、オーストリアのレッドブルとタイのKrating Daengとは会社も中身も全く異なっている。

日本

海外

レッドブル・シュガーフリー
レッドブル・コーラ

タイ産のグラティン・デーン

宣伝活動

スポーツスポンサー

2011年に横浜市元町商店街で行われたデモ走行。ドライバーはトロ・ロッソのセバスチャン・ブエミ

レッドブルはスポーツを通じて積極的な宣伝活動を行っている。2009年には162分野の500人近いスポーツ選手を支援した。エクストリームスポーツやeスポーツのイベントへのスポンサー活動を精力的に行なっており、若年層の支持が非常に大きい。

オーナーのマテシッツはモータースポーツの愛好家であり、F1やBMX、motoGP、ダカール・ラリー、NASCARなどにも広く関わっている。また飛行機コレクターとしても知られており、多数のレストア機のデモ飛行やエアレースのスポンサードを行っている。

モータースポーツ
レッドブルF1(2018年)
F1
1995年から2004年まではザウバー、2001年から2002年まではアロウズのスポンサーを務めていたが、2004年にはF1撤退を表明したジャガーチームを買収し、2005年からレッドブル・レーシングとして参戦し、選手権4連覇の実績を残した。また、同年のシーズン終了後にミナルディチームも買収し、翌2006年からレッドブルのセカンドチームスクーデリア・トロ・ロッソとして活動を開始し、2020年にスクーデリア・アルファタウリ、2024年にRB・フォーミュラワン・チームと改称されている。
これらのF1チームのドライバーは育成プログラム「レッドブル・ジュニアチーム」から選ばれている。
しかし稀に他チームからの移籍でのドライバーになることもある。
レッドブルチームにはレース本隊とは別にプロモーション部隊があり、旧型のF1マシンをショーカーに仕立てて、世界各地でデモ走行を行っている。
また、A1リンク(旧:エステルライヒリンク)を買収し、レッドブル・リンクとして所有している。
WRC
レッドブル・シュコダ(2009年)
マニュファクチャラー2チームとしてレッドブル・シュコダがヨーロッパで開催される10戦に参戦した。2008年ラリー・アルゼンチンからはWRC4年連続ドライバーズチャンピオンであるセバスチャン・ローブを擁するチーム・シトロエン・トタルのスポンサーとなった。ローブが引退し、セバスチャン・オジェが台頭して以降、現在までWRCのトップドライバーの多くは、レッドブルアスリートである。
ダカール・ラリー
レッドブル・KTM(2015年)
00年代から四輪部門のフォルクスワーゲン(2011年までで撤退)、二輪部門のKTM、トラック部門のカマズ(2022年までで休止)など各部門で最も優秀な成績を収め続けているチームにスポンサーとして就いている。近年は軽量プロトタイプとSSV部門で、「レッドブル・オフロード・ジュニアチーム」として参戦して参戦している。
ラリークロス
2010年代にレッドブル・グローバル・ラリークロスを北米で開催した。
オートバイレース
KTM・RC250GP(2015年)
同じオーストリアのオートバイメーカーであるKTMのワークス・チームのメインスポンサーをつとめており、motoGPをはじめとするロードレース、モトクロス世界選手権やAMAスーパークロスといったモトクロス、トライアル、そしてダカール・ラリーをはじめとするラリーレイドで活躍している。
エンデューロとトライアルが融合し、現在世界選手権も開催されている「ハードエンデューロ」の成立過程では、レッドブルが開催していたレッドブル・ルーマニアクスやレッドブル・エルズベルグロデオといったレッドブル主催のイベントが大きく貢献している。
また、フリースタイルモトクロスのシリーズ戦であるRed Bull X-Fightersも開催している。
競技ドリフト
レッドブル・ドリフト・シフターズにて
フォーミュラ・ドリフトではRed Bull Drifting World Championshipのスポンサーであるほか、同競技でリース・ミレンの駆るマシン(ソルスティスおよびジェネシスクーペ)もレッドブルのカラーリングが施されている。他にもニュージーランドで開催されているD1NZシリーズ(※D1グランプリ〈全日本プロドリフト選手権〉とは関係ない)に参戦しているマッド・マイクをスポンサードしており、同選手が使用する車両もレッドブルのカラーリングが施されている。
自転車競技
サイクルロードレースとシクロクロスを兼任するワウト・ファンアールトなどの個人スポンサーを務める。レッドブルが個人スポンサーについている選手はチームメイトとは異なるレッドブルデザインのヘルメットを着けている。
2024年のツール・ド・フランスよりプロサイクルロードレースのトップカテゴリーに所属するボーラ・ハンスグローエを運営する企業の経営権の過半数を買い取り、チーム名をレッドブル・ボーラ・ハンスグローエに改称した。
航空関係
レッドブルカラーのエクストラ300S
エアレース
2003年からはレッドブル・エアレース・ワールドシリーズを開催(2019年で終了)。
フリーフォール
2012年10月に行われた、有人気球による最高高度記録・人類初の超音速フリーフォールなどを目標とする「レッドブル・ストラトス」プロジェクトを支援。フェリックス・バウムガルトナーが目標とする4記録のうち3記録を達成するなど概ね成功を収めた。
サッカー
レッドブル・ザルツブルク(オーストリア・ブンデスリーガ)やRBライプツィヒ(ドイツ・ブンデスリーガ)、レッドブル・ニューヨーク(アメリカ・メジャーリーグサッカー)等のサッカークラブを始め、数多くのスポーツチームを所有している。また、チーム所有者ではないがセレッソ大阪(日本・Jリーグ)のトップパートナーにも名を連ねていた。2024年9月にはNTT東日本からサッカーチーム「大宮アルディージャ」と「アルディージャVENTUS」の運営会社の全株式(100%)を取得し、スポーツチーム経営では初めてとなる日本進出を果たした。
ヨットレース
アメリカスカップの若手版として、2013年(第34回)より行われる「Youth America's Cup」の冠スポンサーを務める。
エクストリームスポーツ大会
アドベンチャーレース大会のレッドブル X-Alps、アイスクロス大会のレッドブル・クラッシュドアイス、フリーランニングの大会「Red Bull Art of Motion」、スキーのジャンプ台を麓から山頂へと逆に駆け上がる「RedBull400」などを主催。
陸上競技(大学駅伝)
2026年4月に箱根駅伝の強豪でも知られ、原晋監督の率いる青山学院大学陸上競技部・男子長距離ブロックとパートナーシップ提携を結んだ。

サンプリングカー

レッドブルではPR用に改造されたBMW・ミニを使用している(初代ベース・2代目ベース・3代目ベースともに存在)。ただし、車体後部に搭載される缶の上部が地上から2,000 mmを超えるため、ベース車が5ナンバーである初代・2代目でも枠を超えて3ナンバー登録となっている。

最大の特徴は後部を大幅に改造して設置された巨大な「レッドブル缶」であるが、これはオブジェで、その下部には製品約400 - 480本を冷やしたまま収納・移動できる冷蔵庫が設置されている。

日本では、「レッドブルガールズ」と呼ばれる女性が2人1組となって日本国内の各主要都市やスキー場および各イベント会場にてサンプリング配布を行っている。車両のナンバープレートは全て「・283」となっている。これは、キャッチコピーの「レッドブル、翼を授ける。」の翼(つばさ)と283をひっかけているためである。車両費用は改造費を含めて600万円(推定)。

イベントカー

サンプリングカーとは別に、大型四輪駆動車を改造したイベントカーがある。ランドローバー・ディフェンダーベースの車両と、トヨタ・メガクルーザーベースの車両がある。いずれも音響機器を搭載し、イベント会場などで音楽を流すことができる。

ミニ同様、これらの車両のナンバープレートはすべて「・283」となっている。

脚注

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注釈

  1. ↑ トロ・ロッソはイタリア語で「赤い雄牛」の意。なお、2018年に本チームがマシンの愛称をTwitterにて公募し、日本語で東北地方の方言で「赤い牛」を意味する「赤べこ」に決定、担当するドライバーへ福島県会津若松市の市長から「必勝」の文字の入った特製赤べことメッセージが贈られた。

出典

  1. ↑ “Who makes Red Bull? Red Bull Company”. energydrink-us.redbull.com. 2018年11月27日閲覧。
  2. ↑ https://escholarship.org/content/qt65k8r3bd/qt65k8r3bd.pdf
  3. ↑ Kim, Woojae (18 March 2003). “Debunking the Effects of Taurine in Red Bull Energy Drink”. Nutrition Bytes 9 (1) 2020年3月18日閲覧。.
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  18. ↑ 『プレジデント』(2012年5月21日)
  19. ↑ キリンビバレッジ株式会社とレッドブル・ジャパン株式会社 「レッドブル・エナジードリンク」「レッドブル・シュガーフリー」 自動販売機での販売ライセンスに関する契約を締結 〜2013年5月上旬よりキリンビバレッジ社にて販売開始〜 - キリンビバレッジ株式会社 ニュースリリース 2013年3月19日(2015年4月19日閲覧)
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  21. ↑ “2月1日より、レッドブル商品が価格改定 〜より多くの人へエナジーを〜”. PR TIMES (2021年1月10日). 2021年3月25日閲覧。
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  23. ↑ レッドブル公式ホームページから引用
  24. 1 2 “レッドブル・エナジードリンクに、摂取制限はありますか?”. レッドブル. 2025年4月9日閲覧。
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  34. ↑ 青山学院大学駅伝チームレッドブル公式サイト
  35. ↑ 青学大がレッドブルと提携 原監督「イエスマンはいらない」まるスポ 2026年4月2日
  36. ↑ レッドブル・ミニ(Mini)の秘密基地に潜入取材週アスPLUS 2009年5月25日 (2012年11月16日 閲覧)
  37. ↑ 都内某所、あの“高ブル”クルマを捕獲
  38. ↑ 日本中をジャックする、“パーティー特殊部隊”が集結

関連項目

外部リンク