S&W M52

S&W M52
フレーム下部に重りをとりつけたM52
概要
種類 自動式拳銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 スミス&ウェッソン
性能
銃身長 127 mm
使用弾薬 .38スペシャル・ワッドカッター弾
装弾数 5+1発
作動方式 シンプルブローバック
全長 219 mm
重量 1,160 g
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S&W M52(英語: Smith & Wesson Model 52)は、アメリカ合衆国のスミス&ウェッソン(S&W)社が開発・製造した自動式拳銃。回転式拳銃用の.38スペシャル・ワッドカッター弾を使用する、射撃競技用の拳銃である。「S&W 38 ターゲット・オート」とも呼ばれる。

開発

M52の原型は、1960年代前半にアメリカ陸軍射撃訓練センターの要求によって開発されたM52A(またはM39-1)と呼ばれるモデルである。

当時、回転式拳銃用の.38口径弾は理想的な競技射撃用弾薬とみなされており、これを利用する自動式拳銃が模索されていた。M52AはM39をベースに、使用弾薬をアメリカ軍の開発した.38AMU(アーミー・マークスマンシップ・ユニット)弾に変更したモデルで、アメリカ軍からの大量発注を見込んでいたが、軍の訓練思想の変更により87丁しか生産されずに終わった。

M52はこのM52Aの副産物的な性格を持つモデルで、.38スペシャル・ワッドカッター弾を使用する射撃競技用拳銃として開発され、1961年9月28日に発表された。

設計

設計はM39をベースとしているが、精密射撃用に特別に設計された太い銃身をもち、ロックするためのブッシングも調整可能な特別のものを採用している。さらに、製造後に徹底した射撃テストと調整を実施し、50ヤード(45.72メートル)距離で5発が2インチ内に集弾するという基準を満たしてから出荷されることになっていた。

運用

M52は優れた精度を持ち、射手からも「.38マスター」との別名で呼ばれ高く評価された。ビル・ブランケンシップを含む多くの著名な射手がM52を使用し、複数の世界選手権で優勝を果たしている。

30年以上にわたって販売されたが、製造用の金型が摩耗したことや、競技射撃の人気が一定距離から時間内に的の中心を狙うブルズ・アイ競技からアクション重視のIPSC競技へと移っていったこと、ブルズ・アイ競技でも主流となる銃がM1911のカスタムガンに移っていったことから、1993年にM52はS&W社のカタログから外された。

派生型

M52
初期モデル。M39のものを加工したトリガーを採用していた。
M52-1
射手からの要望を取り入れ、新規設計のトリガーとハンマーを組み込んだモデル。
M52-2
1971年に登場した、改良型のエキストラクターを組み込んだモデル。

脚注

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注釈

  1. ↑ 正式な型番は「Model 52」であり、S&W社では本銃に限らずモデル名を「M」と略した例はほとんどないが、日本では一部専門誌を除き一般的な表記である。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ワールドフォトプレス 編『ミリタリー・イラストレイテッド4 世界の拳銃』光文社、1984年、58-59頁。doi:10.11501/12655896。
  2. 1 2 3 4 5 Peterson, Phillip, ed (2011). Gun digest book of modern gun values: the shooter's guide to guns 1900 to present (16th ed.). Gun Digest Books. p. 222. ISBN 978-1-4402-1831-6
  3. ↑ Toshi「俺の青春DAオート Smith&Wesson Mod.59」『月刊GUN Professionals』、株式会社ホビージャパン、2025年3月、38-51頁。
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 大沢郁甫『世界の銃器・S&W銃器編』ワールドフォトプレス、1981年、90頁。doi:10.11501/12655713。
  5. 1 2 3 4 5 6 7 8 Scarlata, Paul (2010年9月23日). “Smith & Wesson's Model 52 .38 Master” (英語). Shooting Times. 2025年12月15日閲覧。
  6. 1 2 3 4 Walker, Clayton. “S&W Model 52”. GUNS Magazine. 2025年12月15日閲覧。

関連項目