
SWTPC 6800 Computer Systemは、通称でSWTPC 6800ともいい、サウスウエスト・テクニカル・プロダクツ社(Southwest Technical Products Corporation)によって開発され、1975年に発表された初期のマイクロコンピュータである。本機はMotorola 6800マイクロプロセッサをベースに設計されており、本機の名称もこのプロセッサに由来する。SWTPC 6800 は、Motorola 6800 ベースのマイクロコンピュータとして最初期のものである。
SWTPC 6800 は、SS-50バス(英語版)の祖となった機種である。SWTPC 6800は、その扱いやすさと豊富なドキュメントによって、当時の6800ベースのシステムの中でも特に人気を博した。構造は単純であるが、ROMに内蔵されたMIKBUGというレジデントモニタにより、電源投入直後から即座にプログラムのデータ入力が可能であり、ソフトウェアのブートストラップ処理を必要とした他の同時代のマイクロコンピュータとは一線を画していた。サウスウエスト・テクニカル・プロダクツ社は、SWTPC 6800 を1975年11月に、米国で450ドルでキット形式で発売した。
1978年にアップグレードされ、1980年に販売終了となった。

入出力用に、テレビ利用の自社端末「SWTPC CT1024」も275ドルで販売。そのディスプレイはモノクロ表示で、32行表示、1行あたり32キャラクタ(文字)を表示するものである。また、当時市販されていた任意のASCII端末を接続して使用することもできた。
また簡易型ドットマトリクスプリンタも250ドルで販売していた。
フロッピーディスクドライブが1977年6月に発売となった。

MIKBUG または SWTBUG。システムの起動と基本的な入出力(I/O)を制御するROMベースのモニタプログラム。メモリの確認・変更、プログラムの(データレコーダによるカセットテープからの)ロード・保存、レジスタの表示、ユーザープログラムへのジャンプといった機能を提供する。MIKBUGはモトローラ純正だが、同社独自の拡張版であるSWTBUGを使用するのが基本。どちらを使うかユーザが選べた。
ニュースレターや本機のユーザーコミュニティを通じて、以下のような様々なユーティリティやゲームが配布された。
同社は、SWTPC 6800 に続き、1979年に S/09 を、1980年には 69/K、69/A、69/56 を発表した。これら4機種は、いずれもオリジナルの Motorola 6800 プロセッサの後継であるMotorola 6809を搭載している。SWTPC 6800 は、同社が販売したシステムボードキットを用いることで S/09 に変換することが可能であり、この変換後も既存の6800用周辺機器および拡張カードとの互換性が維持されていた。一方で、69/K、69/A、69/56 の3機種は、6800 とは互換性のない新設計のシステムボードおよびシャーシを採用している。69/K はキット形式で販売されたが、69/A および 69/56 は完成品として出荷されており、後者はメインメモリが8KBの69/Aに対して56KBに増強されていた。