スリップノット

スリップノット
O2アリーナ公演にて(2024年)
基本情報
原語名 Slipknot
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アイオワ州デモイン
ジャンル
活動期間 1995年 -
レーベル ロードランナー・レコード
公式サイト slipknot1.com
メンバー
旧メンバー
ロゴ

スリップノット(Slipknot)は、アメリカ合衆国で結成された9人組ヘヴィメタルバンド。

概要

バンド名直訳は「引き結び」(輪が絞まる絞首刑や動物捕獲の結び方)。あらゆるスタイルを融合させたヘヴィミュージックを得意とし、2000年代から世界各地で人気を博す。各メンバーが、それぞれ異なったユニークなマスクを被ってパフォーマンスをすることで有名。

略歴

デビュー前

1995年9月、アイオワ州デモインで、ショーン・クラハン(パーカッション)と、ポール・グレイ(ベース)により、「The Pale Ones」のバンド名で結成。他のメンバーは、地元の音楽活動を通して知り合った、アンダース・コルセフニ(ボーカル)やドニー・スティール(ギター)で構成されていた。その後、バンド側は音の幅を広げたいと考え、ジョーイ・ジョーディソン(ドラム)とジョシュ・ブレイナード(ギター)が加入。こうしてメンバーは6人となり、結成年の12月4日に初めての有料ライブを開催した。1995年末には「Slipknot」を作曲し、ジョーイの提案でこの曲名がバンド名となる。

1996年2月、ドニーが脱退。ギターの代役として、クレイグ・ジョーンズが加入。しかしアルバム制作の過程で、バンドはサンプリングの専門役の必要性に気づき、クレイグがサンプラーとなり、ギタリストとしてミック・トムソンが加入する。

1996年10月31日、自主制作アルバム『Mate. Feed. Kill. Repeat.』を発表。
このアルバムの楽曲は一部のラジオ局などで放送されたものの、大手レーベルの関心を取り付けるには至らず、バンドは新たな作品の制作に取り掛かる。この頃にバンドは、よりメロディアスな歌唱力をもつボーカルの必要性を痛感し、結果としてデモインで活動していたバンド「ストーン・サワー」のコリィ・テイラーが新たにボーカリストとして加入し、アンダースはパーカッションに移る。

1997年9月、アンダースが脱退。パーカッションの代役として、グレッグ・ウェルツが加入。

1998年初頭、バンドは大手レーベルにデモ音源を送り、大手レーベルから大きな関心を引き寄せることに成功。新たなアルバムの制作を前にプロデューサーとしてロス・ロビンソンが招かれ、地元デモインでリハーサルが始まる。この直後に、バンドがその演奏技術に感動したことで、ディスクジョッキーとしてシド・ウィルソンが9人目のメンバーとしてバンドに参加する。
その後、ロードランナー・レコードより50万ドルでのデビューアルバムの制作を提案され、バンドは6月8日に契約。この2日後にグレッグが脱退。

1999年9月、バンドはパーカッションの代役としてクリス・フェーンを迎え、デビューアルバムのレコーディングのためにカリフォルニア州マリブに移動する。
しかし、レコーディングの大半が完了した時期に、ジョシュが脱退し、バンドは一度デモインに戻る。レコーディングを遂行する為のギターリストとして、急遽ストーンサワーからジム・ルートがバンドに参加する。

デビュー後

1999年、1stアルバム『Slipknot』を発表。この系統のジャンルでは記録的なセールスを樹立、デビューと同時に本国アメリカのみならず、日本においても爆発的な人気を獲得し、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、コーン、リンプ・ビズキット、マリリン・マンソンらに並ぶビッグネームにのし上がった。

2000年、2月初来日公演を行う。

2001年、2ndアルバム『Iowa』を発表。2002年にかけて「Iowa World Tour」と題された、バンド初のワールド・ツアーを果たす。この辺りからメンバー間の軋轢が表面化し、解散の噂も立ち起こった。

2004年、3rdアルバム『Vol. 3: (The Subliminal Verse)』を発表。2005年にかけて「The Subliminal Verses World Tour」と題されたワールドツアーを果たす。この時には以前見られた不和は解消されている。

2006年、第48回グラミー賞にて、シングル「Before I Forget」が「Best Metal Performance」賞を受賞。その後一時的に活動を停止、各々サイドプロジェクトなどに勤しんだ。

2008年、4thアルバム『All Hope Is Gone』を発表。

2010年5月24日、ポール・グレイが急逝。急遽会見が開かれた。ちなみに会見は、全メンバーがマスクを外した姿で行われた。

2011年、スペインの「Sonisphere Festival」に出演。ポールの代役として、元ギタリストのドニー・スティールが一時的に加入した。

2012年8月、自ら主催の「ノットフェス」を開催。

2013年12月12日、ジョーイが脱退。

2014年、後に正規メンバーとなるアレッサンドロ・ベンチュレラとジェイ・ワインバーグがサポートメンバーとして加入。
同年10月に同メンバーらを擁した5thアルバム『.5: The Gray Chapter』を発表。一部楽曲はドニーがベースを担当している。

2015年6月、コリィによると、10月にワールドツアーを終了させた後、メンバーのそれぞれのプロジェクトに専念させるために再び一時的な活動休止に入ることを計画していると発表。

2016年9月、「オズフェスト」と自ら主催の「ノットフェス」が合体した「OZZFEST Meets KNOTFEST」を開催。

2019年3月14日、報酬の一部未払いを巡り、クリスがバンドを提訴。4日後の18日にバンド側がクリスの解雇を発表。クリス解雇以降のライブやプロモーションビデオには、マイケル・パフが匿名でクリスのポジションに就いた。

2019年8月、6thアルバム『We Are Not Your Kind』を発表。

2021年11月、アルバムに先駆けたシングル「The Chapeltown Rag」が発表。2022年7月、7thアルバムの名前が『The End, So Far』であると公表。同時にジャケット、リリースの日程、トラックリスト、新たなシングル「The Dying Song (Time to Sing)」も発表され、ミュージックビデオも公開された。

メンバー

9人のメンバーは個人のテーマに沿ったマスクを被り、主にジャンプスーツを着ている。当初のマスクは市販されている自家製のものだったが、2000年以降から3期まではスクリーミング・マッド・ジョージが製作している。

初期のメンバーにはそれぞれナンバリングが施されていた。

現メンバー

旧メンバー


タイムライン

その他

ディスコグラフィ

アルバム

年 タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
US AUS AUT BEL FRA GER NLD NZ SWE UK
1999 Slipknot

513244—1755742495337
  • US: 2× プラチナ
  • AUS: プラチナ
  • CAN: プラチナ
  • NVPI: ゴールド
  • UK: プラチナ
2001 Iowa

  • 発売日: 2001年8月28日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 100万枚

328474155101
  • US: プラチナ
  • AUS: ゴールド
  • CAN: プラチナ
  • GER: ゴールド
  • UK: ゴールド
2004 Vol. 3: The Subliminal Verses

  • 発売日: 2004年5月25日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 100万枚

22566214325
  • US: プラチナ
  • AUS: プラチナ
  • CAN: プラチナ
  • GER: ゴールド
  • NZ: ゴールド
  • UK: ゴールド
2008 All Hope Is Gone

  • 発売日: 2008年8月26日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 110.6万枚

1125326112
  • US: プラチナ
  • AUS: ゴールド
  • AUT: ゴールド
  • CAN: ダイヤモンド
  • GER: ゴールド
  • NZ: ゴールド
  • UK: ゴールド
2014 .5: The Gray Chapter

  • 発売日: 2014年10月21日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, LP, digital download
  • 全米売上: 32.3万枚

112128213232
  • AUS: ゴールド
  • CAN: ゴールド
  • UK: シルバー
2019 We Are Not Your Kind

  • 発売日: 2019年8月9日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, digital download

1131222241
2022 The End, So Far

*発売日: 2022年9月30日

  • レーベル: Roadrunner

"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

ライヴ・アルバム

年 タイトル アルバム詳細 備考
2005 9.0: Live

2017 Day of the Gusano: Live in Mexico

  • 発売日: 2017年10月20日
  • レーベル: Roadrunner
  • フォーマット: CD, LP, digital download

コンピレーション・アルバム

年 タイトル アルバム詳細 備考
2012 Antennas to Hell

DVD

No. タイトル 発売日 備考
01 WELCOME TO OUR NEIGHBORHOOD 1999年
02 DISASTERPIECES 2002年 2002年2月16日にイギリスのロンドンドックランドアリーナで記録されたライブ映像
03 VOLIMINAL: INSIDE THE NINE 2006年
04 (SIC)NESSES 2010年

シングル

No. タイトル 発売年 備考 収録アルバム
01 Wait And Bleed 2000年 SLIPKNOT
02 Spit It Out 2000年
03 Left Behind 2001年 IOWA
04 My Plague 2002年 映画「バイオハザード」の挿入歌。
同映画のサウンドトラックにも収録されている。
05 Duality 2004年 VOL.3: (THE SUBLIMINAL VERSES)
06 Vermilion 2004年 映画「バイオハザードII アポカリプス」挿入歌。
この曲をライブで演奏する時、デスマスクを装着することが多い。
07 Before I Forget 2005年 ミュージック・ビデオではメンバー全員がマスクを外しているが、
素顔が見えそうで見えないようになっている。
08 The Nameless 2005年 日本でも発売された。
09 The Blister Exists 2007年
10 Psychosocial 2008年 映画「パニッシャー: ウォー・ゾーン」挿入歌。劇中ではイントロ部分のみ流れる。
同映画のサウンドトラックにも収録されている。
ALL HOPE IS GONE
11 Dead Memories 2008年
12 Sulfur 2009年
13 Snuff 2009年
14 The Negative One 2014年 .5: THE GRAY CHAPTER
15 The Devil In I 2014年
16 Custer 2014年
17 Killpop 2015年
18 Goodbye 2016年
19 All Out Life 2018年 「We Are Not Your Kind」日本盤に収録。米国のプロレス団体WWEのブランドNXTの2019年公式テーマ曲 。
20 Unsainted 2019年 We Are Not Your Kind
21 Solway Firth 2019年 アマゾンプライム限定シリーズ「ザ・ボーイズ」挿入歌。MVにもコラボした内容が見られる。
22 Birth of the Cruel 2019年
23 Nero Forte 2019年

来日公演

単独公演

フェス

脚注

[脚注の使い方]
  1. 1 2 3 Huey, Steve. Slipknot Biography - オールミュージック. 2025年11月15日閲覧。
  2. ↑ Larkin, Colin (2011). The Encyclopedia of Popular Music. Omnibus Press. p. 1828. ISBN 978-0857125958
  3. ↑ Unterberger, Andrew (2004-09-10). “Top Ten Nu-Metal Bands”. Stylus magazine. オリジナルの2004-10-09時点におけるアーカイブ。 2025年11月15日閲覧。.
  4. ↑ Welk, Brian (July 27, 2021). “Joey Jordison, Founding Drummer for Slipknot, Dies at 46”. TheWrap 2025年11月15日閲覧。.
  5. ↑ “スリップノット、2年間活動休止”. BARKS. 2015年6月24日. 2015年6月24日閲覧. {{cite news}}: 不明な引数|1=が空白で指定されています。 (説明)
  6. ↑ “スリップノット、<OZZFEST Meets KNOTFEST>で『アイオワ』を全曲プレイ”. BARKS. 2016年8月28日. 2016年10月21日閲覧. {{cite news}}: 不明な引数|1=が空白で指定されています。 (説明)
  7. ↑ “Slipknot - THE END, SO FAR New Album September 30 Watch...”. www.facebook.com. 2022年7月22日閲覧。
  8. ↑ Nast, Condé (2022年7月19日). “Slipknot Announce New Album The End, So Far, Share New Video” (英語). Pitchfork. 2022年7月22日閲覧。
  9. ↑ “Slipknot's Corey Taylor: "The less I say about Chris Fehn, the better" | NME” (英語). NME | Music, Film, TV, Gaming & Pop Culture News (2019年8月12日). 2020年12月4日閲覧。
  10. ↑ Singh, Surej (2022年3月17日). “Slipknot finally reveal identity of newest member, Tortilla Man” (英語). NME. 2022年7月22日閲覧。
  11. ↑ “スリップノットからドラマーのジョーイ・ジョーディソンが脱退”. amass.jp. 2013年12月13日. 2016年6月14日閲覧.
  12. ↑ “ジョーイ・ジョーディソン 「スリップノットをやめていない」”. amass.jp. 2014年1月2日. 2016年6月14日閲覧.
  13. ↑ “元スリップノットのジョーイ・ジョーディソン、難病を患っていたことを公表”. BARKS. 2016年6月14日. 2016年6月14日閲覧.
  14. ↑ “スリップノットの元ドラマー、ジョーイ・ジョーディソンさん死去 46歳”. ORICON NEWS (2021年7月28日). 2021年7月28日閲覧。
  15. ↑ Grow, Kory (2021年7月27日). “Joey Jordison, Founding Slipknot Drummer, Dead at 46” (英語). Rolling Stone. 2021年7月28日閲覧。
  16. ↑ https://news.line.me/detail/oa-mtvnews/61kr0891a5l6?mediadetail=1&ref_page_1=article&ref_space_1=exlink&ref_space_2=3
  17. ↑ Huey, Steve. “Slipknot biography”. allmusic. 2007年12月13日閲覧.
  18. ↑ Udo, Tommy (2002). Brave Nu World. Sanctuary Publishing. p. 124. ISBN 1-86074-415-X
  19. ↑ Mudrian, Albert (2004). Choosing Death:The Improbable History of Death Metal and Grindcore. Feral House. p. 258. ISBN 1-932595-04-X
  20. ↑ Helmet. “Helmet | Similar Artists, Influenced By, Followers”. AllMusic. 2014年4月23日閲覧。
  21. ↑ Hear NXT’s new theme song, “All Out Life” by Slipknot

外部リンク