Snake's Revenge

Snake's Revenge
スネークズ リベンジ
ジャンル タクティカル・エスピオナージ・アクション
対応機種 NES
開発元 コナミ
発売元 欧州連合の旗 コナミ
アメリカ合衆国の旗 ウルトラゲームズ(英語版)
プログラマー
音楽 小倉努
美術
  • A. NOZAKI
  • 藤本武史
シリーズ メタルギアシリーズ
人数 1人
発売日 アメリカ合衆国 1990年4月
ヨーロッパ 199203261992年3月26日
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『Snake's Revenge』(スネークズ リベンジ)はコナミから欧米でのみ発売されたNES用ゲームソフト。ファミコン版『メタルギア』の続編である。

概要

オリジナルのMSX2版『メタルギア』ではなくファミリーコンピュータで発売された移植版の続編である。FC版同様、生みの親の小島秀夫は関わっていない。

もともと市場拡大を目指して製作されたファミコン版『メタルギア』だったが、海外ではミリオンヒットし、海外NES市場にて小島と関わりのない別の部署で続編が製作されることになった。この部署のプログラマーの一人が小島に「ファミコン版メタルギアの続編を作っている」旨を伝えたが、同時に「メタルギアは小島さんが作らなきゃダメですよ」と告げられ、小島はその要望に応えるように翌週には企画書を会社に提出したというエピソードがある。その企画が『メタルギア2 ソリッドスネーク』として世に送り出されることになり、ある意味シリーズの分岐点ともいえる作品である。

なお、今作は本家である『メタルギアソリッド』ともパラレルワールドの『メタルギア ゴーストバベル』とも世界観を共有しない。『メタルギアソリッド2』でスネークは刃物を使わないと言っているが、本作がナイフが使える。

長らく移植や日本での発売はされなかったが、『メタルギア ソリッド:マスターコレクション Vol.1』に収録される形で復刻され、日本でもプレイ可能になった。ただし、日本語化はされておらず対応言語は原作同様に英語のみ。

システム

この作品は匍匐ができず敵の視界も真正面のみ、とMSX版『メタルギア』のシステムに倣って製作されている。さらに本作独自のシステムとして上からの見下ろし視点以外にサイドビューの横スクロール型シーンが存在し、このパートのみ匍匐が可能。また、自白ガスで敵から情報を得たり、盗聴キットで壁の向こうの話を盗み聞きするといった独自要素も持つ。

この作品は海外向けのため、難易度が極端に高い。注目すべき点は敵の強さであり、他のメタルギア作品はスネークがパワーアップしていき最後には敵に見つかってもさほど脅威ではなくなってくるが、今作は敵に見つかった場合は一定数倒さないと警戒が解除されず、スネークがパワーアップしていくにつれて敵もどんどんパワーアップしていく。中には触れるだけで死亡する爆発兵も存在し、「敵に見つかってはいけない」というメタルギアシリーズのコンセプトを一貫して守っているとも言え、小島も認めている。

「無線機を使用して仲間とコンタクトを取り必要な情報を収集する」というシステムは本作でも健在だが、本作では周波数を合わせるのではなく、直接連絡相手を選ぶ方式に変わっている。またバッテリーが切れると無線機が使えなくなるため、「無駄な連絡はしない」「まめに充電する」といった対処が必要になる。

ストーリー

アウターヘブン陥落から3年後。米軍はある要塞であらゆる地形に対応できる大量破壊兵器が開発されているという情報を得る。それはアウターヘブンで破壊された核搭載二足歩行戦車メタルギアの可能性が高かった。米軍はFOXHOUND隊員・ソリッド・スネーク大尉に件の要塞への潜入、およびメタルギアの破壊を依頼する。スネークは海軍情報局出身のジョン・ターナー、海兵隊員のニック・マイヤーと共に敵要塞へと向かう。作戦名「オペレーション747」が始まった。

スネークはジョンが囮となって捕まった隙にジャングルの敵要塞内に潜入。敵がメタルギアを貨物船で運び出そうとしている情報を掴み、船に乗り込む。船には量産型メタルギアが何機も積まれており、スネークは船底の弾薬庫を爆破して船ごと量産型メタルギアを沈める。味方のヘリで脱出するも、パイロットは量産型の母体・メタルギア2の存在が判明したと告げ、ニックの消息も未だ不明だった。スネークは謎の人物「your Person」とコンタクトを取るため、要塞メインベースへの潜入を再開する。

your Personはアウターヘブンでスネークに協力していたジェニファーであり、敵が世界に対してメタルギアによる核攻撃を目論んでいること、そして敵司令官の正体がアウターヘブンで倒したはずのビッグ・ボスだと明かす。しかしスネークが要塞を進むうちにジェニファーがスパイであると露見して捕まり、彼女と合流していたニックも殺されてしまう。スネークは司令室でビッグ・ボスと対峙するが、人間である事をやめたビッグ・ボスは機械の正体を表し、スネークに襲い掛かる。しかしスネークはニックの最後の言葉に従い、ビッグ・ボスを生命維持装置のある部屋から引き剥がして再び撃破する。しかしそれと同時にメタルギア2が起動し、最初の目標であるニューヨーク、東京、モスクワへの核攻撃体勢に入ってしまう。

スネークに助けられたジェニファーはメタルギア2がこの先の秘密工場にあると告げ、スネークは工場奥の格納庫に急ぐ。そしてリモコンミサイルで間一髪メタルギア2を破壊し、世界は救われた。これを以て、アメリカは世界平和デーの宣言を行なうのだった。

キャラクター

ソリッド・スネーク
アウターヘブンを陥落させた英雄。階級は大尉。戦闘・格闘技術のエキスパートであり今回の作戦のリーダー。パッケージイラストでは前作に近いデザインだが、ゲーム中は角刈りで筋骨隆々の肉体を持つ。
ジョン・ターナー
海軍情報局に在籍していた潜入工作のプロフェッショナル。今作戦でスネークと共に潜入任務を遂行する。ジャングルの基地の入り口にてわざと捕虜になり、スネークに潜入の隙を与えた。その後、敵の列車に拘束されていた所をスネークに救出されるも実は彼は最初からジョンに成り変わっていたスパイであり、スネークとの交戦の末に死亡する。作戦後、本物のジョンは行方不明とされて海軍の記録から抹消された。
ニック・マイヤー
現役海兵隊員であり、爆発物に関する知識はずば抜けている。今作戦においてスネーク、ジョンと共に潜入任務を遂行する。途中で消息を断つが、列車を降りた所で無線が繋がる。その後は先にメインベースに到達してジェニファーと行動を共にしていたが、彼女がスパイであったと敵に気付かれた際に致命傷を負わされ、スネークにビッグ・ボスの倒し方を教えて息を引き取る。この際の、ジェニファーがスパイだとばれたというニュアンスの台詞が「We have discovered that Jennifer is a spy(ジェニファーがスパイだと突き止めた)」になっており、まるでスネーク側がジェニファーにスパイされていたような流れになっている。作戦後、戦死によって3階級特進した。
your Person
謎のコードネームを持つ情報提供者。メタルギアについて重要な情報を握っているらしい。その正体は、3年前の戦いでスネークに協力したジェニファーで、二重スパイとして敵要塞に潜入していた。敵の司令官がメタルギアを使い世界中に核攻撃を仕掛けようとしているという情報を与えるが最後は敵側に正体がばれて捕まり、ニックも死亡する。ビッグ・ボスを倒したスネークに救出され、メタルギアの場所を教えた。
上述したように作中では翻訳ミスにより、最初から敵側のスパイで情報撹乱のために送り込まれたかのような流れになっている。説明書には「JENNIFRE X」として紹介されており、「コードネームはYr.Person」だとも書いてある。説明書やパッケージにはイラストが描かれているが、これはイラスト担当者が当時交際していた女性がモデルであり、ゲーム中とはデザインが異なる。
ビッグ・ボス
前作『メタルギア』でのFOXHOUND総司令官であり、アウターヘブンの創始者。メタルギアを製造し全世界に核攻撃を仕掛けようとたくらむ今作品の黒幕。アウターヘブン陥落時に体を失い生命維持装置により生きるサイボーグとなってしまった。スネークに深い恨みを持っており、戦いを挑んできた。『メタルギア2』と違い、戦闘時には本物のロボットのような姿となる。

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 備考
1 メタルギア ソリッド:マスターコレクション Vol.1 INT 202310242023年10月24日
PlayStation 4
PlayStation 5
Nintendo Switch
Xbox Series X/S
Windows
エムツー KDE 対応言語は英語のみ

その他

北米の発売元のウルトラゲームズ(英語版)は、実体はコナミのダミー会社である。北米では日本同様に任天堂により一社が年間に発売できるソフト本数に制限が課せられていたため、このような措置が必要になった。

スタッフ

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
Consoles +33%
Joypad93%
Joystick92%
Official Nintendo Magazine49%
Player One83%
Total!44%
Video Games (DE)53%
Banzzaï90%
Mean Machines49%
Super Gamer79%

本作は媒体によって低評価から高評価まで様々な評価を受けた。ジョイパッド(英語版)は「パズルゲームファンなら間違いなくおすすめ。絶対にプレイするべきゲーム」と絶賛したが、Consoles +は「良作になり得たかもしれないが退屈でイライラさせられる」として33%の評価を付けたなど、賛否両論の評価であった。

オリジナル版の生みの親である小島は1999年に「メタルギアのコンセプトにとても忠実で、楽しめた」と語ったが、2009年には「僕がかかわっていないので、ちょっとクソゲーです」と述べている。後のニンテンドウパワーのインタビューでは「悪いゲームだとは思っていない」と語った

復刻の際にはGame*Sparkにて「メタルギアファンだけでなく“最近のゲームは温い”というハードコアゲーマ―にオススメ」と紹介されている。

脚注

  1. 1 2 “METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES | LIMITED”. メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス公式サイト. コナミ. 2012年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月1日閲覧。
  2. 1 2 3 “Hideo Kojima: Game Guru, Movie Maniac”. Gamers Today (1999年). 2005年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年10月1日閲覧。
  3. ↑ @metalgear_jp (2023年6月24日). “#MGSVol1 収録コンテンツ⑦『SNAKE'S REVENGE』海外向けに発売されたNES版『METAL GEAR』の続編。サーチライトなど多くの新要素を盛り込んだ意欲作。※本作は海外向け作品のため対応言語は英語のみとなります。”. X(旧Twitter)より2024年4月27日閲覧.
  4. ↑ Tom duBois - The Man Who Drew Konami / MY LIFE IN GAMINGMy Life in Gaming
  5. 1 2 Julian; Rad (April 1992). “Snake's Revenge” (フランス語). Consoles + (8): 126–128 2026年10月1日閲覧。.
  6. 1 2 AHL; Allain, Sylvain (May 1992). “Snake's Revenge” (フランス語). Joypad (8): 70–73 2026年10月1日閲覧。.
  7. ↑ T.S.R. (May 1992). “Snake's Revenge” (フランス語). Joystick (27): 134–135 2026年10月1日閲覧。.
  8. ↑ “Snake's Revenge”. Nintendo Magazine System (1): 108. (1992) 2026年10月1日閲覧。.
  9. ↑ VTM, Miss (April 1992). “Snake's Revenge” (フランス語). Player One (19): 76–77 2026年10月1日閲覧。.
  10. ↑ Andy (June 1992). “Snake's Revenge”. Total! (6): 36–37 2026年10月1日閲覧。.
  11. ↑ Eggebrecht, Julian (January 1992). “Snake's Revenge” (ドイツ語). Video Games: 65 2026年10月1日閲覧。.
  12. ↑ Alba Philippe, J. (1992). “Snake's Revenge” (フランス語). Banzzaï (1): 20 2026年10月1日閲覧。.
  13. ↑ “Snake's Revenge”. Mean Machines Game Guide: 7. (May 1992) 2025年8月22日閲覧。.
  14. ↑ “NES”. Super Gamer (1): 124–125. (April 1994) 2025年8月22日閲覧。.
  15. ↑ “Game Developers Conference 2009現地レポート KONAMI、小島秀夫氏 基調講演 「Solid Game Design:Making the ‘Impossible’ Possible」 不可能を可能にするゲームデザイン”. GAME Watch (2009年3月27日). 2026年10月1日閲覧。
  16. ↑ “Power Profiles: Hideo Kojima”. ニンテンドウパワー: 74–79. (2011年6月).
  17. ↑ “時を超えて復活したFC/NES版『METAL GEAR』&『SNAKE’S REVENGE』プレイレポ―サーガの陰に隠れた立役者たち”. Game*Spark (2023年10月23日). 2026年10月1日閲覧。

外部リンク