タブローソフトウェア

タブローソフトウェア
Tableau Software
設立 2003年
業種 ソフトウェア
代表者 Ryan Aytay
従業員数 4,101名(2018年11月時点)
外部リンク http://www.tableau.com/ja-jp/
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タブローソフトウェア(Tableau Software)は、BI(ビジネスインテリジェンス)に特化したインタラクティブなデータの可視化ツール(BIツール)を提供しているソフトウェア会社。本社はアメリカ合衆国ワシントン州シアトルにある。

2003年にスタンフォード大学のパット・ハンラハンなどの研究者により共同創業された。2019年にSalesforceに157億ドルで買収された。同買収は、Salesforce創業以来最大のものだったが、Slackの買収額277億ドルが上回った。SalesforceのTableau事業部となった。

日本法人は、東京都千代田区丸の内1-1-3日本生命丸の内ガーデンタワーに本社がある。

沿革

大学ベンチャー時

創業者のパット・ハンラハン、クリスチャン・シャボット、クリス・ストルテは、スタンフォード大学コンピュータサイエンス学科の研究者であった。リレーショナルデータベースやデータキューブの探索と解析のための可視化技術を専門とし、1999年から2002年までスタンフォード大学で商業的な研究拠点として会社を立ち上げた。

創業者らは、米国エネルギー省(DOE)のAccelerated Strategic Computing Initiative(ASCI)の支援を受け、Tableauの前身であるPolarisを開発した。ASCIの背景には、1990年に地下核実験が制限され(ただ包括的核実験禁止条約が発行されていない)、実験の代わりにスーパーコンピュータによるシミュレーションで核兵器の安全性・信頼性を検証する必要が生じ、1995年に米国エネルギー省がASCIを開始した。

VizQL(Visual Query Language)と呼ばれるデータベース視覚化言語を発明し、特許を取得した。Tableauの基盤技術となる視覚的クエリ言語であり、ユーザーのドラッグ&ドロップ操作をデータベースクエリとビジュアライゼーションへ変換する。SQLが「どのデータを取得するか」を記述する言語なのに対し、VizQLは「どのような見た目で表示するか」まで含めて記述する点で異なる。

2003年にスタンフォード大学からスピンアウト。翌年2004年にワシントン州シアトルのフリーモント地区に本社を移転した。

上場時

2013年5月17日に、ニューヨーク証券取引所(NYSE)へ「DATA」のティッカーで上場した。IPO価格は1株31ドルで、初日の終値は約50ドルとなり、大幅な上昇を記録した。

2016年9月、共同創業者のクリスチャン・シャボットが退任し、アダム・セリプスキーが新社長に就任した。

2018年6月、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くAIベンチャーであるEmpirical Systems社を買収し、同社の技術をTableauプラットフォームに統合する計画を発表。

Salesforce買収後

2019年6月10日、TableauはSalesforceに買収された。買収後もTableauブランドは維持され、Salesforceの主要製品として展開されている。

2021年3月、Tableauはアダム・セリプスキーの後任としてマーク・ネルソンを社長兼CEOに任命したと発表。

2023年5月に長年Salesforceの幹部を務めているライアン・アイタイが新社長になるも、2026年2月に退社し後任体制についてはSalesforce側で検討が進められている。

製品

タブローソフトウェアは、七つの製品を提供している。

2005年に、リレーショナルデータベース、キューブ、スプレッドシートをクエリする Tableau Desktopを発表。

2010年2月に分析機能を無償提供するTableau Publicを発表。10万行のデータと保存先が Tableau Publicサーバのみという制限がある。ユーザアカウント毎に保存容量の10GBが無料にて使える。

2018年5月に、データの結合、形式変換、クリーニングツールのTableau Prepを発表。

コミュニティリーダープログラム

ユーザーコミュニティへの貢献を表彰する制度として、「Tableau Ambassador」および「Tableau Visionary」が設けられている。毎年更新制であり、応募または推薦に基づいて選考される。選考では、社内での活動よりも、一般公開されたコミュニティにおける教育・情報発信・知識共有などの貢献が重視される。

Tableau Ambassadorは、勉強会やユーザーグループの運営、Tableau Publicでの可視化作品(Viz)の公開、ブログ・SNSによる情報発信、フォーラムでの質問対応などを通じて、世界各地のコミュニティを支えるリーダーである。2025年は世界で約386名(日本では約33名)が選出されている。

Tableau Visionaryは、コミュニティリーダーの中でも特に卓越した技術力、教育活動、コミュニティへの影響力を有する人物に贈られる最高位の称号である。2025年は世界で41名(日本では5名)、Ambassadorと比較して極めて少人数で構成される。

脚注

  1. ↑ Levy, Nat (2019年8月1日). “Salesforce completes $15.7B acquisition of Tableau Software, creating new enterprise tech force” (英語). GeekWire. 2026年6月13日閲覧。
  2. ↑ “Salesforce Signs Definitive Agreement to Acquire Slack”. Salesforce News (アメリカ英語). 2026年6月13日閲覧.
  3. ↑ Mitra, Sramana (2010年3月6日). “How To Get a 20 Million Dollar Pre-Money Valuation for Series A: Tableau Software CEO Christian Chabot (Part 3) - Sramana Mitra” (英語). Sramana Mitra - Sramana Mitra's Strategy Blog written from the cultural context of Silicon Valley and Entrepreneurship.. 2026年6月13日閲覧。
  4. ↑ “Polaris: Database and Data Cube Visualization”. graphics.stanford.edu. 2026年6月13日閲覧。
  5. ↑ Levy, Ari (2013年5月17日). “Seattle’s Tableau raises $254M in year’s biggest tech IPO” (英語). The Seattle Times. 2026年6月13日閲覧。
  6. ↑ “Who Owns Tableau: The Salesforce Acquisition Explained” (英語). LegalClarity (2026年6月10日). 2026年6月13日閲覧。
  7. ↑ “Tableau names ex-Amazon exec as its new CEO” (英語). The Seattle Times (2016年8月22日). 2026年6月13日閲覧。
  8. ↑ Miller, Ron (2018年6月13日). “Tableau gets AI shot in the arm with Empirical Systems acquisition” (英語). TechCrunch. 2026年6月13日閲覧。
  9. ↑ “Salesforce Signs Definitive Agreement to Acquire Tableau”. Salesforce (アメリカ英語). 2026年6月13日閲覧.
  10. ↑ “Mark Nelson named new CEO of Tableau | TechTarget” (英語). Search Business Analytics. 2026年6月13日閲覧。
  11. ↑ “Ryan Aytay named new CEO of Tableau, filling vacant slot | TechTarget” (英語). Search Business Analytics. 2026年6月13日閲覧。
  12. ↑ Martin, Henry (2026年2月5日). “3 Senior Salesforce Executives Leave Within 3 Months” (英語). Salesforce Ben. 2026年6月13日閲覧。
  13. ↑ “Tableau Ambassadors”. Tableau (アメリカ英語). 2026年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2026年7月19日閲覧.
  14. ↑ PLAY, TECH (2026年6月18日). “世界1位のリーダーシップの原点。教えるは伸びる。 - TECH PLAY”. techplay.jp. 2026年7月19日閲覧。
  15. ↑ “【NTT西日本】「2026Tableau Visionary」にNTT西日本グループから2名が選出 - 通信・ICTサービス・ソリューション”. www.ntt-west.co.jp. 2026年7月19日閲覧。

外部リンク