天河一号

天河一号(てんが いちごう、中国語:天河一号、英語:Tianhe-I、略称:TH-I)は、中国の国防科学技術大学(NUDT)に設置されたスーパーコンピュータの一つである。2009年11月のTOP500で世界5位とされた。2010年11月には、改良版である「天河一号A」(Tianhe-1A)が、TOP500で世界一位となった。

概要

天河一号(TH-I)は、中華人民共和国によって構築された、アメリカ以外では初めてのペタFLOPS級のスーパーコンピュータである。

TH-Iは、湖南省長沙市の国防科学技術大学により開発された。2009年10月29日に最初に公表され、2009年11月のTOP500ランキングで世界で5番目に高速なスーパーコンピュータとされた。天河一号はTOP500のテスト時には 563 テラFLOPSを達成したが、キャパシティ(ピーク時性能)は 1.042 ペタFLOPSである。TH-Iは Xeon プロセッサを、5120個のAMD GPUと一緒に使用している。オペレーティングシステムはLinuxカーネルベースのものが使用されている。天津市の国立スーパーコンピュータセンターに設置され、石油探査やフライトシミュレーションなどの計算に使用されている。

Tianhe-1Aへの改修の際は、GPUをAMD製からNVIDIA製に変更し、CPU (Xeon X5670 2.93GHz) を1万4336個、GPU (NVIDIA Tesla 2050) を7168個の構成とする。また、NUDTが独自開発したストリームプロセッサFT-1000をインターコネクト用として採用している。これにより、LINPACKテストで2.566ペタFLOPS (理論値4.701 PFLOPS、実行効率55%)の性能を達成し、2010年11月のTOP500の第一位となった。

2015年4月10日にアメリカ合衆国商務省は中国の核研究にTianhe-1Aが使われていたことからプロセッサを提供していたインテル社とNVIDIAに中国の核研究へ関与する機関への輸出を禁止した。

参照

  1. ↑ TOP500 List - November 2010
  2. ↑ China’s Defense University builds World Third fastest supercomputer, www.china-defense-mashup.com, (29 October 2009) 2009年10月29日閲覧。
  3. ↑ ((中国語)) 我国首台千万亿次超级计算机研制成功 (China builds its first petaFLOP level supercomputer), SINA.com News and XinhuaNet.com News, (2009年10月29日) 2009年10月29日閲覧。
  4. ↑ “China joins supercomputer elite”. BBC. 16 November 2009. 2009年11月16日閲覧.
  5. 1 2 “Two Rival Supercomputers Duke It out for Top Spot”. PC World. November 15, 2009. 2009年11月16日閲覧.
  6. ↑ “Most Powerful Supercomputer in the World Powered by the Six-Core AMD Opteron Processor”. November 16, 2009.
  7. ↑ “Top500.org”. Top500.org. 2009年11月16日閲覧。
  8. ↑ https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20101115/187384/
  9. ↑ “US nuclear fears block Intel China supercomputer update”. 2015年4月19日閲覧。
  10. ↑ “中国製スパコンの核研究利用が判明、米国がチップ輸出を禁止”. CNN (2015年4月12日). 2016年8月18日閲覧。

関連項目

外部リンク