X-30 (宇宙船)

X-30は、アメリカ航空宇宙局で計画された宇宙往還機。名称は「NASP(National Aero-Space Plane)」「オリエント・エクスプレス」。

概要

1986年2月、ロナルド・レーガン大統領が提唱したSDI に基づき「NASP」と呼ばれる宇宙航空機の開発を発表した。これは、1982年からDARPAが検討していたものだった。本機は、離陸後、大気圏内を自力で飛行、大気圏外に達した後、マッハ25程度で飛行する極超音速輸送機(旅客機/貨物機)であり、極東とアメリカ合衆国本土を2時間で結ぶ計画から、民間向けには「オリエント・エクスプレス」と宣伝された。1990年代末の就役を目標とし、1993年に初飛行の予定だった。開発費は、アメリカ航空宇宙局とアメリカ国防総省が負担した。

1987年10月、ジェネラル・ダイナミクス、マクドネル・ダグラス、ロックウェル・インターナショナルの3社案が採用された。予定の遅れから、就役目標は2000年以降に先送りされた。

1994年、開発時期を遅らせても年間経費が100-200億ドルになる見込みから、アメリカ議会は予算を打ち切り、X-30計画は中止された。なお、スクラムジェットエンジン、高耐熱素材などの新技術開発の遅れも計画中止の一因とされる。

仕様(計画値)

諸元

性能

形状

各社が計画した機体形状は以下のとおり。

扁平なリフティングボディに小さな主翼と垂直尾翼、機体下部に突き出すように箱型のスクラムジェットエンジンを備える。モックアップが作られた。
尖った機首のほかはジェネラル・ダイナミクス社案に酷似。
上記2社に対して、胴体が円筒、低翼のデルタ翼機。

登場作品

脚注

参考文献

外部リンク