XML Paper Specification
XML Paper Specification (XPS) は、ページ記述言語のひとつで、マイクロソフトがWindows Vistaから採用したドキュメント ファイル形式である。2009年6月にECMA-388 Open XML Paper Specification (OpenXPS) として国際標準規格となった。
XPS の開発
かつてのコード名は「Metro」といった。配布形態、記録方式、レンダリング等の形式が規定されており、そのマークアップ言語はWindows Presentation FoundationによるExtensible Application Markup Language (XAML) のサブセットである。結果としてWindowsアプリケーションのレンダリング手法がそのままXPS文書にも使用可能となる。
XPSはアドビ主導のPortable Document Format (PDF) に対抗するものだが、PDFと異なり動的コンテンツを含むことが出来ない。あくまでも静的な電子文書である。マイクロソフトは2007年6月1日までにXPSDrvソリューションに対し付加機能の追加を行う旨のコメントをした。
OpenXPSの開発
2007年6月にEcma Internationalの技術委員会 (Technical Committee) 46 (TC46) が立ちあげられ、XPSの標準化作業が開始された。TC46のメンバーはオートデスク、ブラザー、キヤノン、富士フイルム、富士通、Global Graphics、ヒューレット・パッカード、コニカミノルタ、レックスマーク、マイクロソフト、Monotype Imaging、Océ、Pagemark、パナソニック、QualityLogic、リコー、Software Imaging、東芝、ゼロックス、Zoranで構成された。 2009年6月にOpenXPSとしてXPSとはいくらか互換性がないが規格が決定した。
ソフトウェアとハードウェアのサポート
マイクロソフトはWindows VistaでXPSの閲覧および出力を標準でサポートしたが、Windows 10バージョン1803以降では、標準ではインストールされなくなった。マイクロソフト以外のXPSの取り扱いは、ソフトウェアとハードウェアのいずれかまたは両方での対応が増えてきている。Windows以外の環境、macOSやGNU/Linux環境においても、KDEプロジェクトのOkularやNiXPSをはじめ、XPSに対応したものがある。
脚注
関連項目
外部リンク
- Standard ECMA-388
- XML Paper Specification: 概要 - ウェイバックマシン(2014年4月18日アーカイブ分)
- STDU Viewer