Adobe Acrobat
Adobe Acrobat(アドビ・アクロバット)は、 アドビが開発・販売する、Portable Document Format (PDF) ファイルを作成・閲覧・編集・管理するためのソフトウェアである。
閲覧専用の無償版「Acrobat Reader」と、作成や編集・ドキュメント処理機能を備えた有償版「Acrobat Standard」「Acrobat Pro」が提供されている。
2023年現在、Adobe Acrobatのアクティブユーザー数は毎月数億人にのぼり、行政サービスのデジタル化など多くの文書の電子化で用いられている。
製品群
1993年6月15日に最初のAdobe Acrobat 1.0がアメリカで発表され、かつては買い切りの永続ライセンス形式であった。この形式は2020年6月1日発売のAdobe Acrobat 2020までリリースされ、終了した。
2015年からは、並行してサブスクリプションライセンス形式で提供されている。
永続版のバージョン履歴
- Acrobat 3.0
- 1996年6月3日アメリカで発表、11月から販売開始。
- このバージョンから日本語をはじめとする2バイト文字に対応したPDF1.2に対応。
- 1997年5月9日、初の日本語版となる「Acrobat 3.0J」を発売。
- 文書ファイルをPDF形式に変換する「Acrobat Distiller」、PDFファイルを編集する「Acrobat Exchange」、PDFファイルを閲覧する「Acrobat Reader」の3ソフトから構成されている。
- Acrobat 4.0
- 1999年4月12日にアメリカで発売。
- 日本語版は1999年6月18日発売。
- Acrobat 5.0
- 2001年4月27日発売。
- Acrobat 6.0
- 2003年5月16日発売。
- このバージョンからProfessional、Standard、Elementsのエディションが設けられた。
- Acrobat 7.0
- 2005年1月21日発売。Professional、Standardの2つのエディションのみが発売。
- 2005年4月22日、Elementsが追加発売。
- このバージョンからオンラインアクティベーションが導入された。
- 2009年12月28日サポート終了。
- 2012年12月13日、アクティベーションサーバーが運用終了した。このため新規でインストールすることができなくなった。ユーザーにはアクティベーション不要版のソフトが配布された。
- Acrobat 3D
- 2006年1月23日、アメリカで発売。
- 2006年2月17日、日本語版発売。
- Acrobat 7.0 Professionalの機能に加えて3Dモデルの表示/編集に対応した。
- 2011年1月30日サポート終了。
- Acrobat 8
- 2006年11月17日発売。Professional、Standardの2つのエディションがある。
- 2011年11月3日サポート終了。
- 2017年7月、アクティベーションサーバーが運用終了した。このため新規でインストールすることができなくなった。ユーザーにはアクティベーション不要版のソフトが配布された。
- Acrobat 3D Version 8
- 2007年5月15日発売。
- Acrobat 8 Professionalの機能に加えて、主要なCADアプリケーションで作成した3DデータをPDFファイルに変換できる機能を持つ。
- 2012年5月29日サポート終了。
- アクティベーションサーバーの運用は終了したため、新規でインストールすることができなくなった。
- Acrobat 9
- 2008年7月11日発売。Pro Extended、Pro、Standardの3つのエディションがある。
- これまで別版として用意していた3D機能が統合された。
- 2013年6月26日サポート終了。
- アクティベーションサーバーの運用は終了したため、新規でインストールすることができなくなった。
- Acrobat X
- 2010年11月15日にダウンロード版の販売開始、12月1日にパッケージ版の販売開始。Pro、Standardの2つのエディションがある。
- 2015年11月15日サポート終了。
- アクティベーションサーバーの運用は終了したため、新規でインストールすることができなくなった。
- Acrobat XI
- 2012年10月26日発売。Pro、Standardの2つのエディションがある。
- 2017年10月15日サポート終了。
- アクティベーションサーバーの運用は終了したため、新規でインストールすることができなくなった。
- Acrobat DC(2015)
- 2015年4月8日発売。当時の商品名は「DC」だが、サブスク版との区別や、のちのバージョンとの一貫性のために、サポートサイトなどでは、「Acrobat 2015」や「Acrobat DC(2015)」と表記されることもある。Pro、Standardの2つのエディションがある。
- 2020年4月7日サポート終了の予定だったが、2020年7月7日に延長された。
- Acrobat 2017
- 2017年6月7日発売。
- 2022年6月6日サポート終了。
- Acrobat 2020
- 2020年6月1日発売。
- 2024年7月15日販売終了。
- 2025年11月30日サポート終了。
Acrobat Reader
PDFの閲覧に特化したバージョンである。初期のバージョンでは有料販売されていたが、のちに無償で配布されるようになった。Acrobat Reader DC、Adobe Readerなどの名称だった時期もある。
Acrobat Reader 9まではLinux版も存在したが、2013年6月26日にサポート終了した。その後のバージョンではLinux版はリリースされていない。
Acrobat web
アドビは2021年2月12日にPDFファイルの変換/編集などを行えるWebツール「Acrobat web」を公開した。利用は無料。ブラウザ上でPDFファイルの変換や圧縮、注釈の追加やページの並び替えなどの作業を行え、別途アプリケーションなどを用意することなく、ファイルのドラッグ&ドロップのみで作業を行うことができる。
外部リンク
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