| 巡航時ディーゼル |
|---|
| 巡航時ガスタービン |
| 巡航時電気推進 |
| その他 |
COGLOG(英語: COmbined Gas-turbine Lectric Or Gas-turbine、コンバインド・ガスタービン・エレクトリック・オア・ガスタービン)は、船舶の複合推進方式の一種。低速・巡航時にはガスタービン発電機を用いた電気推進(ガスタービン・エレクトリック)で航行し、高速航行時には推進用ガスタービンエンジンによる機械駆動に「切り替えて(Or)」推進力を得る方式である。
COGLOGは、船舶用複合推進(Combined Propulsion)の命名体系において定義されている方式の一つである。
巡航時にはガスタービン発電機で起電した電力により電動モーターを駆動してスクリュープロペラを回し、高速時(フルパワー航行時)には推進用の大型ガスタービンエンジンを減速機を介してプロペラシャフトに直接接続(機械駆動)し、駆動源を切り換えて高速航行を行う。
低速・巡航時にもガスタービンを発電に用いるため、ディーゼル発電機を用いるCODLOG(Combined Diesel-Electric Or Gas-turbine)などと区別される。また、高速航行時に電気推進と推進用ガスタービンの両方の動力を併用(And)するCOGLAG(Combined Gas-turbine Electric And Gas-turbine)とは異なり、いずれか一方の動力のみを使用する「切替式(Or)」である点が特徴である。
現代の水上戦闘艦艇をはじめとする船舶の推進プラントにおいては、COGLOG方式の技術的課題(特に高速時における出力加算の不可と重量の無駄)を克服するため、技術の成熟に伴い高速時に双方の出力を併用できるCOGLAG(日本のあさひ型護衛艦やまや型護衛艦など)や、巡航時の燃料経済性に優れるディーゼル発電機を用いたCODLOG(イギリス海軍の23型フリゲートなど)が広く普及することとなった。
そのため2026年8月現在、COGLOGは複合推進における理論上の命名分類として定義されているものの、明確な主推進方式として実装された実艦の例は極めて限定的(または体系上の概念)とされている。
| 方式名 | 名称(英) | 低速・巡航時 (発電源) | 動作形式 | 高速時 (主機関) | 主な特徴・実態 |
|---|---|---|---|---|---|
| COGLOG | Combined Gas-turbine Lectric Or Gas-turbine | ガスタービン(発電) | Or (切替) | ガスタービン(機械駆動) | 高速時に巡航側のパワーを加算できずデッドウェイト化するため、実艦での採用例がほぼ見当たらない理論上の分類。 |
| COGLAG | Combined Gas-turbine Lectric And Gas-turbine | ガスタービン(発電) | And (併用) | ガスタービン(機械駆動) | 高速時に電気推進とガスタービンの両出力を合算可能。静粛性と大出力を両立(例:あさひ型、まや型護衛艦など)。 |
| CODLOG | Combined Diesel Lectric Or Gas-turbine | ディーゼル(発電) | Or (切替) | ガスタービン(機械駆動) | 巡航時の燃費に優れるディーゼル発電を採用。高速時はガスタービンへ切換(例:23型フリゲートなど)。 |
| CODLAG | Combined Diesel Lectric And Gas-turbine | ディーゼル(発電) | And (併用) | ガスタービン(機械駆動) | 巡航時の低燃費・静粛性と、高速時の出力併用を両立させた現代の主流方式(例:もがみ型護衛艦、独バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートなど)。 |
| CODLOD | Combined Diesel Lectric Or Diesel | ディーゼル(発電) | Or (切替) | ディーゼル(機械駆動) | 低速時は電動機、高速時は高出力ディーゼルへ切り替える。CODEDと呼称されることもある(例:ゴーウィンド2500型など)。 |
| CODLAD | Combined Diesel Lectric And Diesel | ディーゼル(発電) | And (併用) | ディーゼル(機械駆動) | 高速時もディーゼル推進に電動機出力を併用。戦闘艦での採用は少ないが、大電力が必要な大型艦艇等で採用(例:仏ジャック・シュヴァリエ級補給艦など)。 |