G-LOC: AIR BATTLE

G-LOC: AIR BATTLE
ジャンル 3Dシューティング
対応機種 アーケード (AC)
開発元 セガ第2AM研究開発部
発売元 セガ
デザイナー 鈴木裕
音楽 川口博史
高木保浩
光吉猛修
美術 名越稔洋
シリーズ セガ体感ゲームシリーズ
人数 1人
発売日 日本 1990041990年4月
テンプレートを表示

『G-LOC: AIR BATTLE』(ジー・ロック エア・バトル)は、1990年5月にセガから稼働されたアーケード用3Dシューティングゲーム。

同社の体感ゲームシリーズの第11作。『アフターバーナー』および『アフターバーナーII』(ともに1987年稼動)と同じくジェット戦闘機をモチーフにした作品で、操作方法は一部同じだがゲームシステムは異なる。タイトルの「G-LOC」とは、航空機を操縦中、急旋回・加速によりパイロットに重力負荷がかかり一時的な意識喪失を起こす症状を英語で表した際の言葉に起因する(詳細は「G-LOC」を参照)。

開発はセガ第2AM研究開発部が行い、同社の『スペースハリアー』(1985年稼動)や『アフターバーナー』を手掛けたスタッフが参加。ゲームデザインは鈴木裕、音楽は川口博史、美術は後に『バーチャレーシング』(1992年)を手掛ける名越稔洋が担当した。

ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)において大賞9位、ベストシューティング賞8位、ベストグラフィック賞5位、ベストVGM賞9位を獲得した。

ゲーム内容

システム

画面は基本的にコクピット視点(計器部は透過)だが、背後から攻撃を受けると後方視点(アフターバーナーと同様)に切り替わる。後方攻撃を回避すると再度コクピット視点に戻る。

ゲームをスタートさせると、最初に難易度選択がある。初級は9面、中級は13面(共に最後は空母着艦面)、上級は17面構成(途中の空母着艦面で持ち時間が増える)。プレイヤーは戦闘機(F-14に似た「A8M5 MkII "ZEEK"」の名称)を操縦し、最終クリアを目指す。

基本システムとして、ステージ開始時に指定された数の敵機を撃墜するとステージクリアし、15秒+ミサイル残弾数に応じ持ち時間が追加される。残機制ではなく、持ち時間が無くなるとゲームオーバー。敵の出現パターンはステージ毎に特定のものがループする。

バルカン攻撃を喰らったり、ミサイルをかすめる様にかわすとキャノピーが破損して視界が悪化する。敵バルカン攻撃の被弾はダメージ制で、ダメージ量が最大になると自機が墜落する。敵ミサイルが直撃すると一撃で墜落。墜落時は演出ののち復帰するが、その間も持ち時間は減り続ける。

スコアの概念は無く、ランキングは到達面数と所要時間で難易度別に集計される。

筐体

可動機構を備えた「デラックスタイプ」と、可動機構の無い「コクピットタイプ」がある。また海外向けにアップライト筐体がある。

デラックスタイプの可動機構は筐体前方を軸として、筐体後部に左右独立して伸び縮みするバーがあり、これを同時に伸び縮みさせる事により上昇と下降、左右別々に伸び縮みさせる事により左右傾きを表現させており、『アフターバーナー』の可動機構と比べると簡素化されたものとなっている。

操作方法

操縦桿

アナログ入力。手前に引くと上昇、奥に倒すと下降。左右方向は、初級・中級は『アフターバーナー』と同じく左右方向への移動。上級は左右がロール操作となり、左右に傾け続けると機体も傾き続け、横回転する。

赤いボタンはバルカンガン(近距離用兵器)の発射。押しっぱなしでHUD中央部に向けて連射する。残弾数制限無し。

黄色いボタンはミサイル(遠距離用兵器)の発射。ミサイルはロックオンした状態で発射すると、敵機を自動追尾して命中する。難易度で初級を選択すると、ゲーム開始前にロックオン→ミサイル発射の一連のプロセスのチュートリアルがある。各ステージ開始時の初期装填数は30発。

なお、ロックオンしてミサイル発射、ミサイルが敵機に到達前に接近してバルカンで撃破すると、同一敵機で撃墜数が2機分カウントされる。

スロットルレバー

シートの左脇に設置。アナログ入力で一番手前で最低速度、奥に押し込むと加速。親指の位置にあるボタンを押すとアフターバーナー。アフターバーナー中にスロットル操作を行う事で速度の調整が出来る。中級・上級では、燃料が半分以下になるとアフターバーナーが不可能となる。なお初級では使用しない。

『アフターバーナーII』のものと比べると、減速と加速の方向が前後逆で(本作の向きが実際の航空機に準拠)、レバーから手を放すと一番手前の位置に戻る。またアフターバーナーの方法も異なる。

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 G-LOC: Air Battle 日本 199012151990年12月15日
アメリカ合衆国 1991041991年4月
ヨーロッパ 1991061991年6月
ゲームギア セガ第2AM研究開発部 セガ 1メガビットロムカセット 日本 G-3204
アメリカ合衆国 2301
ヨーロッパ 2301
2 G-LOC: Air Battle ヨーロッパ 1992011992年1月
セガ・マスターシステム シムス セガ ロムカセット 7071
3 G-LOC: Air Battle ヨーロッパ 1992年
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ZX Spectrum
Images software U.S. Gold フロッピーディスク
カセットテープ
-
4 G-LOC: Air Battle ヨーロッパ 199301211993年1月21日
日本 199302261993年2月26日
アメリカ合衆国 1993021993年2月
メガドライブ Probe Software セガ 8メガビットロムカセット ヨーロッパ 1120
日本 G-4079
アメリカ合衆国 1120
5 G-LOC: Air Battle 日本 2012年9月26日
アメリカ合衆国 201307042013年7月4日
ヨーロッパ 201307042013年7月4日
ニンテンドー3DS セガ セガ ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- ゲームギア版の移植
6 SEGA AGES G-LOC: Air Battle 日本 202003262020年3月26日
Nintendo Switch
(SEGA AGES)
エムツー セガ ダウンロード - アーケード版の移植
7 龍が如く 極3 /
龍が如く3外伝 Dark Ties
INT 202602122026年2月12日
Nintendo Switch 2
PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox Series X/S
Windows
セガ第一CS研究開発部 セガ ゲームカード
BD-ROM
ダウンロード
- ゲームギア版の移植
ミニゲームとして収録

日本国内ではゲームギア、メガドライブにセガが自ら移植・リリースしており、日本国外ではセガ・マスターシステム、コモドール64、ZX Spectrumなどにも移植されている。いずれも当時の家庭用ゲーム機のスペックに合わせたデチューン移植であるが、一方でオリジナル要素も追加されている(マスターシステム版のボス戦、ゲームギア版の通信対戦など)。

Nintendo Switch版『SEGA AGES G-LOC Air Battle』

スタッフ

アーケード版
ゲームギア版
メガドライブ版

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
Crash74% (ZX)
Computer and Video Games86% (AC)
ファミ通19/40点 (GG)
26/40点 (MD)
Sinclair User83% (ZX)
Your Sinclair90% (ZX)
Raze76% (GG)
ACE680/1000点 (GG)
Mean Machines82% (SMS)
52% (MD)
Aktueller Software Markt3/12点 (Amiga)
3/12点 (C64)
7/12点 (MD)
ST Format35% (ST)
メガドライブFAN19.9/30点 (MD)
BEEP!メガドライブ4.5/10点 (MD)
Joypad73% (MD)
Mega22% (MD)
受賞
媒体受賞
第4回ゲーメスト大賞大賞9位
ベストシューティング賞8位
ベストグラフィック賞5位
ベストVGM賞9位
年間ヒットゲーム10位
アーケード版
ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)において、大賞9位、ベストシューティング賞8位、ベストグラフィック賞5位、ベストVGM賞9位、年間ヒットゲーム10位を獲得した。
ゲームギア版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・5・5・4の合計19点(満40点)となっている。
メガドライブ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・6・7の合計26点(満40点)、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.9点(満30点)となっている。
項目 キャラクタ音楽お買得度操作性熱中度オリジナリティ 総合
得点 3.33.43.33.53.43.1 19.9

関連作品

G-LOC(R-360版)

R-360での稼働用に用意されたもので、鑑賞の「体験コース」とミニゲームの「実戦コース」(難易度選択無し)がある。

ストライクファイター

翌1991年に発売されたゲーム。同一の筐体を使用しつつも、『アフターバーナー』寄りのゲームを求めていたユーザー向けにゲーム内容が調整された。メガCDとFM TOWNSに『アフターバーナーIII』のタイトルで移植されているが、BGMや敵の出現パターン等、大幅にアレンジされている。

変更点は以下の通り。

なお、2000年に『セガ・ストライクファイター』という作品がアーケードでリリースされているが、こちらはワウ・エンターテイメント開発の別作品。時間や弾数の制限、ノルマ制のステージなど、内容は『G-LOC』に近い。

サウンドトラック

S.S.T.BANDによるアレンジ4曲は、下記サウンドトラック以外にベストアルバムやライブアルバムにも収録されている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ R360版、『ストライクファイター』を担当。
  2. ↑ CDでは「BORN OUT」と誤植されている。後に2006年発売のDVD『S.S.T.BAND 〜LIVE HISTORY〜』にて修正。
  3. ↑ 原曲「HYPER HOPPER」と「K-CITY」のメドレーアレンジ作品。

出典

  1. 1 2 Gamer編集部 (2020年3月10日). “「G-LOC AIR BATTLE -Series Music Collection-」が3月26日に発売!高西圭氏によるS.S.T.公認のアレンジ曲が収録”. ゲーム総合情報サイトGamer. 2020年3月10日閲覧。
  2. ↑ 「FlyerFever内G-LOCページ
  3. ↑ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、112頁。
  4. ↑ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、59頁。
  5. ↑ “『G-LOC AIR BATTLE』ゲームギアの3Dシューティングがバーチャルコンソールに登場!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2012年9月19日). 2020年3月19日閲覧。
  6. ↑ 中野信二 (2012年9月19日). “セガ、3DSVC「G-LOC AIR BATTLE」を9月26日に配信開始。ミッションクリアで稼いだポイントを消費し機体を強化可能!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月19日閲覧。
  7. ↑ ひびき (2012年9月26日). “ゲームギア『G-LOC AIR BATTLE』3DSVCで配信開始!ローカルプレイにも対応” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年3月19日閲覧。
  8. 1 2 3 4 5 6 鴫原盛之 (2020年3月25日). “【インタビュー】「SEGA AGES G-LOC AIR BATTLE」インタビュー”. GAME Watch. インプレス. 2020年10月7日閲覧。
  9. ↑ Hiro_H10thの2019年12月16日12時56分のポスト- X(旧Twitter)
  10. ↑ Hiro_H10thの2019年12月16日13時07分のポスト- X(旧Twitter)
  11. 1 2 3 “G-Loc: Air Battle for ZX Spectrum (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  12. ↑ “C+VG Arcade Action - G-LOC” (PDF). No. 104. United Kingdom: Future Publishing. Computer + Video Games. pp. 88–89. 2016年3月29日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ. 2020年2月21日閲覧.
  13. 1 2 「新作ゲームクロスレビュー PART2」『ファミコン通信』第5巻第26号、アスキー、1990年12月21日、30-38頁。
  14. 1 2 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミコン通信』第8巻第10号、アスキー、1993年3月5日、37-41頁。
  15. 1 2 “G-Loc: Air Battle for Game Gear (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  16. ↑ “G-Loc: Air Battle for SEGA Master System (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  17. 1 2 “G-Loc: Air Battle for Genesis (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  18. ↑ “G-Loc: Air Battle for Amiga (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  19. ↑ “G-Loc: Air Battle for Commodore 64 (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  20. ↑ “G-Loc: Air Battle for Atari ST (1992)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年3月19日閲覧。
  21. 1 2 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、843頁、ASIN B00J16900U。
  22. ↑ “Be Mega Dog Race - G-LOC” (PDF). Beep! Mega Drive. March 1993. p. 21. 2020年2月21日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ. 2020年2月21日閲覧.
  23. ↑ Olivier (January 1993). “G-LOC Air Battle” (PDF) (フランス語). No. 16. Joypad. 2020年2月21日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ. 2020年2月21日閲覧.
  24. ↑ Mega rating, issue 17, page 64, February 1994
  25. 1 2 3 4 5 6 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、18 - 19頁、ISBN 9784881994290。

外部リンク