ゲーム・オブ・ザ・イヤー(Game of the Year、略称:GotY、GOTY)は、メディアや業界団体などが主催する、その年の優れたゲームソフトを選考し表彰する賞、およびその総称。
ゲーム・オブ・ザ・イヤーを発表するメディアなどは世界中に存在していて、GOTY個数も数百個は存在している。であるので、まるで「その年に世界でたった1個あるものである」かのように捉えるのは、正しい捉え方であるとは言い難い。
しかし有数の業界団体や、TIMEやIGNやGameSpotなど有名な大手メディアなどが選出するそれぞれのGOTYに注目が集まるのは事実としてあり、たびたびそういったGOTYなどは注目の的になる。ゲームメーカー側も特にそういったGOTYの受賞時にはプレスリリースを行ったり、GOTYをはじめとして著名部門賞も含めての受賞歴をまとめ載せたり、積極的にアピールとして使うことが多い。
GOTYの判断基準、選出方法などは何かの規定としてどこかで決まっているわけではなく、これもまちまちである。呼び方についても、「年に1回選んで発表する最高賞」であるということは前提として、そのゲームアワードによっては「GOTY賞」ではなく「大賞、最優秀賞、Best Game賞」などなどといった名になることがある。
業界内のアワードの中で、世界の主要ゲームアワードとされているのが、Golden Joystick Awards、The Game Awards、D.I.C.E. Awards、Game Developers Choice Awardsであり、俗に「4大GOTY」と呼ばれている。また、BAFTA Games Awards(British Academy Games Awards)を含めて「5大GOTY」(Five Major GOTY Awards)とする声もある。
など。
現在では「現存最古の世界最長のゲームアワード」と呼ばれているのがこの「Golden Joystick Awards」(GJA)である。
2003年から毎年、Spike TVが「Spike Video Game Awards」を開催している。2013年には「Spike Video Game Awards」は「次世代のVGA」として「VGX」と名を改めたがこれが最終の開催となった。
「Spike Video Game Awards」ではプロデューサー兼司会を務めていたゲームジャーナリストのジェフ・キーリーが2014年から始めたのが「The Game Awards」(TGA)である。TGAはジェフ・キーリーが個人名義で主催しているアワードショーである。また、ジェフ・キーリーは「Summer Game Fest」の開催も行なっている。
「ゲーム業界のアカデミー賞」などとも呼ばれる、Academy of Interactive Arts & Sciences(AIAS)が開催する2012年までの旧名は「Interactive Achievement Awards」。受賞作品はゲーム業界のプロフェッショナルが行う無記名投票により決定する。AIASは2002年から毎年「D.I.C.E. Summit」を開催しており、それからは授賞式典はその中で行う様になった。2013年からはサミット名と同じ様に「D.I.C.E. Awards(ダイス・アワード)」と改名した。
「Game Developers Choice Awards」(GDC Awards)の受賞作品は毎年Game Developers Conferenceにおいて500人のゲーム開発者達により選出する。
日本のCESAが主催するCEDECが実施する「CEDEC AWARDS」。受賞対象はゲームタイトルのみとはせず、ゲームテクノロジーに対して、またはゲーム開発チーム、個人のゲーム制作者など幅の広い対象としている。選出の流れは、CEDEC AWARDSノミネーション委員会とCEDEC運営委員会が協議し「ノミネーションリスト(優秀賞)」をまず決定して、その後CEDEC関係者達による投票の結果を経て、その中の各部門「最優秀賞」受賞者を決定する。
日本のCESAが主催する「日本ゲーム大賞(Japan Game Awards)」。受賞作品は一般からの投票結果参考と、毎年設置する日本ゲーム大賞選考委員会によって選出する。
デジタルプラットフォーム「Steam」の開発と運営を行なっているValve Corporationが開催している「Steam Awards」。第1回が行われたのは2016年度からであり、第3回からGame of the Year部門賞が新設された。
「ファミ通アワード」はゲーム雑誌ファミ通が企画した賞で、読者からの一般投票や販売本数などをもとに選出する。2019年度より電撃ブランドと組んだ「ファミ通・電撃ゲームアワード」に移行された。
Destructoid Game of the Yearの受賞作品はデストラクトイドの編集者によって選ばれている。
「欧州最大級のゲームメディア」とも言われているGamer Networkが運営しているEurogamerでも、Eurogamer Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。運営元のGamer Networkの名前はEurogamer Networkの略称という意味が由来。2024年にアメリカの大手メディア企業Ziff Davis傘下のメディアグループIGN Entertainmentによる金額非公開の買収が成立した為、Gamer NetworkはIGNの傘下となった。
GameSpot Game of the Year の受賞作品はGameSpotの編集者によって選ばれている。
Future PLC.の子会社Future US, Inc.が運営しているGamesRadar+でも、GamesRadar+ Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。また、GamesRadar+は、現在は「Golden Joystick Awards」の主催も行なっている。ただ、GJAの主催と、この場でのGamesRadar+としての選出は、あくまでそれぞれ関係がない別のことである。
IGN Game of the Yearの受賞作品はIGNのプロの編集者によって選ばれている。IGNは、2008年では「世界で最も訪問されたテレビゲーム関連のウェブサイト」である。
本家本元のIGN USに対しての日本版ウェブサイトという立ち位置で、Ziff Davisからライセンスを受けて産経デジタルが2016年から運営しているIGN JAPANでも、また同年からIGN JAPAN Game of the Yearの受賞作品の選出を行なっている。選出の流れは、IGN JAPAN編集部内での意見を集計した投票によるものであり、最終結果は10本にまで絞り「TOP 10」ランキング形式で順位の発表、1位の選出結果発表を行なっている。対象の範囲として「日本語版が存在するゲームのみ」という条件が設けられている。