LK I

LK I
種類 軽戦車(試作車)
原開発国 ドイツの旗 ドイツ帝国
諸元
重量 6.9 t
全長 5.1 m
全幅 1.9 m
全高 2.5 m
要員数 3 名

装甲 8-14 mm
主兵装 MG08/15 7.92 mm重機関銃
エンジン ダイムラー4気筒ガソリン 60 hp
懸架・駆動 緩衝装置なし
行動距離 70 km
速度 14-18 km/h
テンプレートを表示

LK I(Leichter Kampfwagen I、軽量戦闘車両 1)は、第一次世界大戦中にドイツで試作された軽戦車である。

概要

LK Iの設計は、ヨーゼフ・フォルマーによって行われた。これはダイムラー社の開発した自動車のシャーシを基礎とし、誘導輪と転輪の取り付けには既存の車軸を用いた。前方にエンジンを搭載し、その後方に操縦室を設ける設計は、自動車製作に倣ったものだった。

これはドイツ軍の装甲戦闘車両として最初に回転砲塔を備えた車両である。武装は回転砲塔にMG08/15 7.92 mm重機関銃1挺。

左右の履帯が前方に突出していて、その間の補強用の金属フレームは、戦車が溝から登る際に、泥の中に埋まり、妨げとなった。車体側面のサスペンションを保護する装甲板には泥落とし用の傾斜した溝はなかった。これらの欠点は、LK IIで改善されることになる。


1917年5月、重戦車に幻滅したヨーゼフ・フォルマーは、ドイツ帝国陸軍最高司令部(OHL)に、軽戦車を提案。

1917年9月、試作を含む研究プロジェクトが、OHLによって承認された。

1918年3月、シャーシにエンジンとトランスミッションを搭載しただけの試作車が完成し、18 km/hの速度で走行した。

1918年4月7日、装甲と上部構造物と砲塔も搭載され、速度は16 ㎞/hに低下した。

LK Iは800両が発注されていたが、1918年10月2日、ベルリン=マリーエンフェルデで、競合車のシャーシ試験が行われ、その結果、LK IIが選ばれ、LK Iはキャンセルされた。LK Iは、試作車が製造されたのみで、量産に入ることはなかった。

イギリスのホイペット中戦車との類似性

第一次世界大戦期のドイツ軽戦車LK Iおよびその改良型LK IIは、イギリスのマーク A ホイペット中戦車と外見上の類似点が指摘されることがある。両者は細長い車体、低重心のレイアウト、フロントエンジン・リアドライブ方式、複数の機関銃マウント配置といった特徴を共有し、視覚的に似通ったシルエットを持つ。しかし、この類似は直接的な技術移転や模倣によるものではなく、乗用車シャーシを基にした独立した開発プロセスと、当時の戦術要件の並行解決による偶然の一致である。

類似の背景

開発の独立性

ホイペットのプロトタイプ完成(1917年2月)はLK I設計開始(1917年12月)より早いが、ドイツ軍のホイペット捕獲は1918年3月以降(アメン近郊戦)で、LK IIの発注(1918年6月)前に詳細情報が得られた可能性は低い。設計者ヨーゼフ・フォルマーのA7V経験とDaimler社との協力がLKのレイアウトを決定づけ、英国影響の文書証拠は存在しない。仮にホイペットが存在しなかった場合でも、ドイツの内部ニーズ(A7Vの欠点補完)と敵戦車(主にFT-17)の分析から、LKのような高速軽戦車は開発されたと推測される。形状の「必然性」は機能要件が形式を導いた結果であり、「対抗馬」としての模倣説は歴史的事実に基づかない。この類似は、戦車開発の「並行進化」を象徴する好例であり、両車はそれぞれの国で独自の役割を果たした。

脚注

関連項目

外部リンク