| URL |
www |
|---|---|
| 言語 | 英語 |
| タイプ | ニュースサイト |
| 本社所在地 |
|
| 運営者 | MacRumors.com, LLC |
| 設立者 | アーノルド・キム |
| 編集者 | エリック・スリヴカ |
| 営利性 | あり |
| 登録 | 任意(フォーラムへの投稿には必要) |
| ユーザー数 | 100万人超(フォーラム登録者、2025年2月) |
| 開始 | 2000年2月24日 |
| 現在の状態 | 運営中 |
MacRumorsは、Appleの製品やサービスを中心に、ニュース、未発表製品に関する噂、製品情報などを扱うアメリカ合衆国のウェブサイトである。2000年2月24日、当時医学生だったアーノルド・キム(Arnold Kim)によって開設された。ニュース記事のほか、Apple製品の購入時期を判断するための「Buyer's Guide」、製品ごとの情報をまとめた「Roundups」、大規模なフォーラム、動画、ポッドキャストなどを提供している。
運営主体はMacRumors.com, LLCで、本拠地はバージニア州グレン・アレンに置かれている。編集部員は各地からリモートで勤務している。2026年9月時点の編集長(Editor in Chief)はエリック・スリヴカ(Eric Slivka)で、キムはEditorial Directorを務めている。
MacRumorsは、iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなどのハードウェアや、Appleのソフトウェア、サービス、サプライチェーン、企業活動などについて報道している。Appleによる正式発表だけでなく、アナリストの予測、サプライチェーンからの情報、ベータ版ソフトウェアの解析、未発表製品とされる画像なども扱う。
キムは2010年の『WIRED』の取材に対し、情報源の過去の実績、他の情報との整合性、Appleの過去の製品投入や行動との整合性などを考慮して噂を評価していると説明している。一方、スリヴカは2016年の『The Ringer』の取材で、噂を掲載するかどうかは真実である可能性だけではなく、その内容について議論するニュース価値も判断材料になり、確度の低い情報についても不確実性を明示した上で取り上げる場合があると述べている。
このような情報の確度の区別はサイト初期から行われており、2003年2月には、重要度が比較的低い情報や信頼性が不明な噂を掲載する「Page 2」が設けられた。
2003年2月、MacRumorsはApple製品の購入時期を判断するための「Buyer's Guide」を開始した。各製品の直近の発売時期や、過去の製品更新間隔、次期モデルに関する噂などを基に、購入を推奨するか待つべきかを示すものである。
また、製品ごとの現状、これまでの更新、将来予想などを集約した「Roundups」を提供している。『マイナビニュース』は2015年、MacRumorsを「老舗の噂サイト」として紹介し、Roundupsについて製品をめぐる動向を時系列で把握できる点を特徴として挙げた。
MacRumorsはApple製品を中心とした大規模なフォーラムを運営している。同サイトの2025年2月の発表によれば、登録者数は100万人を超え、累計投稿数は3200万件を超えている。
また、YouTube上で新製品、噂、製品レビュー、使用方法などを扱う動画を公開している。2021年12月には、Apple関連のニュースや噂について議論するポッドキャスト『The MacRumors Show』を開始した。
アーノルド・キムは医学部在学中の2000年2月24日、趣味のプロジェクトとしてMacRumorsを開設した。当時のAppleに関する複数のウェブサイトや情報源からニュースや噂を収集し、その信頼性を検討して整理するサイトとして運営された。
キムはその後、腎臓内科医として勤務しながらMacRumorsを運営していたが、サイトの収益が医師としての収入を上回るようになったことなどから、2008年に医業を離れてMacRumorsの運営を本業とした。
2002年7月、未発表だった次期Power Mac G4の筐体や内部構造を示すとされた画像・図面が複数のMac関連ウェブサイトに掲載された。MacRumorsも図面を入手して掲載したが、Appleの法務部門から削除を求められ、これに応じた。
『Los Angeles Times』は2003年1月、この件に関連してキムが、MacRumorsに図面を投稿した人物の特定につながる情報の提出を求める召喚状をApple側から受けたと報じた。キムは同紙に対し、法律上の助言を受けた上で召喚に協力したと述べている。
この事件は、未発表のApple製品を扱う噂サイトと、製品情報の秘密保持を重視するAppleとの緊張関係を示す初期の事例の一つとなった。
サイト開設後、MacRumorsには執筆者やフォーラム管理者が加わった。エリック・スリヴカは、当初MacRumorsのフォーラム利用者として参加し、後にモデレーターや管理者、ゲスト執筆者を経て、2009年にキム以外では初のフルタイムスタッフとして採用された。スリヴカはその後編集長となった。
2009年1月、Macworld Expoの基調講演を中継していたMacRumorsのライブブログ「MacRumorsLive」が第三者による侵入を受けた。ライブフィードにはApple最高経営責任者のスティーブ・ジョブズが死亡したとする虚偽の情報や不適切な内容が挿入され、MacRumorsは中継を途中で終了した。キムは事件後、読者に謝罪し、侵入方法の調査を行うとした。
MacRumorsは、Apple製品に関する噂を専門的に扱うウェブメディアの一つとして、他のニュース媒体から参照されてきた。ピュー研究所は2012年のスマートフォン報道に関する分析で、MacRumorsを9to5MacやTechCrunchなどとともに、製品を継続的に取材するテクノロジー系媒体の例として取り上げ、その情報や推測がブログ圏で拡散する構造を指摘した。日本では『マイナビニュース』が2015年、MacRumorsを長く運営されているApple関連の噂サイトとして紹介し、情報の網羅性やRoundupsを特徴として挙げている。
MacRumorsは、後にApple関連の報道で知られるようになった記者の初期活動とも接点を持つ。2009年、当時16歳だったマーク・ガーマンは、Appleが「iSlate.com」というドメイン名を取得していたことをMacRumorsに伝え、同サイトがこれを記事化した。『Los Angeles Times』は2012年、この情報提供をガーマンにとって最初のApple関連の噂報道だったと紹介し、この掲載後に9to5Macから参加を打診されたと報じている。
MacRumorsに掲載された噂とAppleの株価との関係を分析した研究もある。張武、Terence Tai-Leung Chong、劉雨辰は2021年、『Algorithmic Finance』に発表した論文「Market Reaction to iPhone Rumors」で、MacRumorsから収集したiPhoneに関する噂記事1,264件を用いて、噂の内容とApple株の値動きとの関係を分析した。研究者らは、分析対象期間において、iPhoneをめぐる噂の拡散や記事中の特定の表現とAppleの株価との間に統計的に有意な関連がみられたと報告している。
キムはブレイク・パターソン(Blake Patterson)とともに2008年、iOS向けゲームを中心に扱うウェブサイトTouchArcadeを設立した。TouchArcadeはMacRumorsの姉妹サイトとして運営され、モバイルゲームのニュース、レビュー、フォーラムなどを提供した。2024年9月、広告市場の変化などを背景に通常の日次運営を終了した。