PlayStation Portable go
歴史
2009年
2010年
10月25日 - 日本国内にてPSP go、発売1年で1万円値下げ。
2011年
4月20日 - 日本国内にてPSP go出荷完了。
ハードウェア
『様々なコンテンツをより手軽に持ち出せる』ことに着眼し、開発された。大半の機能は従来のPSPと変化はないが、以下の点に変更が加えられている。
薄型・軽量化
ユニバーサル・メディア・ディスク (UMD) ドライブを廃止し、本体の大幅な薄型・小型化が図られた(デザインは従来のPSPと異なり矢野賢が担当)。液晶ディスプレイ は解像度を480×272に据え置きのまま従来の4.3型 から3.8型になった。本体の大きさも初代PSPと比較して50%小さく、40%の軽量化が図られた。
16ギガバイト のフラッシュメモリを搭載
ディスク交換をせずに多くのコンテンツを楽しむことができるようになった。また、インターネットを通じてゲームソフトの購入やダウンロード・ゲームのプレイが全て一台で行えるようになった。
UMDドライブが廃止されたことで、ゲームを含む全てのコンテンツはインターネット上にあるPlayStation Store を通じてダウンロードをして購入することになる。購入にはPSP go本体からに加えて、従来型のPSP-1000/2000/3000と同様にPlayStation 3 (PS3)やコンテンツ管理ソフトウェア である『Media Go 』が導入されたパソコン でも行える。
なお、2016年3月31日でPlayStation Portable向けPlayStation Storeのサービスが終了したため、以降は新たなソフトウェアを直接購入することは不可能となる(過去に購入したコンテンツの再ダウンロードや、PCやPS3等でダウンロードしたPSP用コンテンツをUSB経由で転送することは可能)。
Bluetooth規格や携帯電話接続に対応
Bluetooth 規格にも対応し、Bluetooth規格に対応したヘッドホンを利用することでワイヤレスでPSP goに保存した音楽や音声を楽しむことができる。対応プロファイルはA2DP、HSP、AVRCP、DUN。
また、PS3のコントローラーを利用してゲームなどの操作を行うことができる。ただしPSP専用ゲームでは、PSPに対応したボタンでしか機能せずLRボタンやアナログレバーはPSPに一つずつしかないため、たとえPS3のコントローラーでも完全に割り振りすることはできない。ゲームアーカイブス で使う場合は、LR2や右アナログレバーなどが有効になり、初代PlayStation同様の機能を持たせることができる。
バージョン6.10にて、ゲームアーカイブスでPS3のコントローラーの振動機能が使えるようになり、PSP go本体のコントローラーとPS3のコントローラーを1P2Pなどへ割り当てることが可能。従来のPSPでは一人用だったがこれにより2P対戦などが可能になった。
また、同じく今回から携帯電話と接続してのインターネット接続ができるようになった。
ソフトウェア
PSP goのみ、ゲームスリープ機能によるゲーム一時停止中にXMB の操作が可能になった。なお、ゲームスリープ機能を使うことによりゲームを中断させたまま、他のゲームをすることが可能である。この機能はプレイ中の状態をそのまま中断静止させるものであり、従来機のようにUMDなどのゲームをセーブポイントまで立ち上がらせて「起動させる」より手軽に遊び直すことができる。また、バッテリー残量がなくなった場合、自動的にこの状態へセーブされる。
従来機にあった「バッテリー情報」(0%から100%までの表示)がなく、上の目盛りが三つのバッテリーマークでしか残量を確認することができない。これはPS3 以降のDUALSHOCK 3のようなコントローラーと同じ仕様である。
システムアップデート
従来機と同じく本体ソフトウェアをインターネットを利用してアップデートが出来る。しかし、従来機とは別のアップデータとして提供されるため、従来機用のアップデータでアップデートすることが出来ない。
互換性
PlayStation Network のアカウントは、PSP・PS3とともに共通している。
USB端子が充電と兼用である専用のマルチユース端子となり、既存のPSPのようにA-miniBタイプの汎用USBケーブルでの外部機器との接続は不可能となっている。さらにこの端子は映像出力も同時に行う仕様であるため、PS Vita の1000型の端子とも異なり、PSP go用映像出力ケーブルの価格をプレミア化させた。
対応メモリースティック には、従来のPSPで利用されてきた「メモリースティック Duo」よりさらに小型の「メモリースティック・マイクロ(M2)」が採用されている。
UMD ドライブが廃止されたことで、既存のUMDを用いたPSP用のゲームや映像ソフトが利用できなくなった。そのため、UMDのゲームを本体改造で遊ぶ場合でも、PSP1000/2000/3000をUMD吸出しのために所持する必要がある。UMDのみでダウンロード販売がされていないソフトもあるため、全てのPSP用ソフトがPSP goでプレイできるわけではない。
当初は手元にあるUMDソフトをPSP goでも遊べるようにするプログラムを導入するとしていたが、不正コピーに利用される恐れがあることと「ソフトの著作権上の問題を解決できない」という理由から対応が見送られた。しかし、PSPの次世代型携帯ゲーム機のPlayStation Vita の発売に伴い2011年12月6日に開始されたUMD Passport によって、手持ちのUMDのIDをPSN アカウント に登録するとダウンロード版を割引価格で買えるようになったため、PSP goでもその恩恵が得られるようになった(2016年3月31日で終了)。なお、UMDのID登録にはUMDドライブを搭載した従来型のPSP-1000/2000/3000が必要である。
仕様
PSP goの仕様は以下の通りとなっている。
CPU
メモリ
ディスプレイ
3.8インチ16:9ワイドスクリーンTFT液晶
480 × 272ピクセル 1,677万色
サウンド
主なI/O
ワイヤレスLAN(IEEE 802.11b準拠)(Wi-Fi 認証取得)
Bluetooth 2.0 (EDR)
High Speed USB (USB 2.0準拠)
メモリースティック マイクロ (M2)
アナログ ビデオアウト
マイク
ボタン、各種スイッチ類
方向キー(上下左右)、アナログパッド ×1
△、○、×、□ボタン、L、Rボタン ×1
START、SELECT、PSボタン ×1
POWER/HOLDスイッチ ×1
ワイヤレスLAN(ON/OFF)スイッチ ×1
ディスプレイ、サウンド、音量+/-ボタン ×1
電源
リチウムイオンバッテリー(本体に内蔵)
外部ACアダプター
USB充電
本体内蔵メモリ
質量
寸法
約128×16.5×69mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起除く)
プレイステーション・ポータブル go(税込希望小売価格 \26,800円)
ピアノ・ブラック、PSP-N1000 PB:2009年11月1日発売。
パール・ホワイト、PSP-N1000 PW:2009年11月1日発売。
2010年10月26日より、16,800円へと小売価格を改定。
周辺機器
SCEI製
型番 名称 備考
LIP1412 バッテリーパック 本体内蔵。単体販売はない。
PSP-N100 ACアダプタ 本体同梱。
PSP-N150 AVケーブル
PSP-N170 D端子ケーブル
PSP-N180 コンポーネントAVケーブル
PSP-N270 Bluetoothステレオヘッドセットレシーバー
PSP-N340 クレードル
PSP-380 ACアダプタ PSP-3000の本体同梱。クレードルに使用できる。
PSP-N380 カーアダプタ
PSP-N430 USBケーブル マルチユース端子のUSBケーブル
PSP-N440 コンバーターケーブルアダプタ 旧PSP用のワンセグ チューナー・ちょっとショット ・GPSレシーバー をgoで使用するための変換アダプタ。備え付けられたUSB端子はSCEI純正の周辺機器以外では使用できないことや、充電に対応していないことなどから辛口なレビュアーが多い。出荷完了品。
PSP-N510 ディスプレイ保護フィルム
PSP-N520 プライバシーフィルム
PSPJ-15026 アクセサリーパック メモリースティックマイクロ (M2) 8GBとM2→DuoサイズアダプタとPSPJ-15027とクロスのセット。
PSPJ-15027 PSPJ-15028 ソフトケース&ハンドストラップ
CECH-ZC1J ワイヤレスコントローラ (SIXAXIS ) PS3のコントローラ。振動機能なし。
CECH-ZC2J ワイヤレスコントローラ (DUALSHOCK 3 ) PS3のコントローラ。振動機能付き。
SCPH-10050 電源コード
SCZM-92084 SCZM-92085 ポーチ
SCZM-92086 本革ケース&ハンドストラップ
ソニー製
メモリースティック マイクロ (M2)
MS-Aシリーズ
MS-APシリーズ
MS-Mシリーズ
他社製のM2も使用可能。
売上・評価
あくまでPSPのバリエーションの一つという扱いであり、従来型のPSPと並行して販売されていたため、単純な売上台数の比較はできないが、日本では初日の売上は約3万台でその後の週間売上台数もPSP全体の10%以下が大半となっていた。
これに関しては
PSPのダウンロード版作品は2008年ごろから作品の追加が本格化したため、それ以前の初期の作品はほぼプレイ不可能に近い。さらに、ダウンロード販売開始後に新規で発売したすべての作品がダウンロードで販売されているわけではなく 、引き続きUMDでのみプレイ可能な作品が存在する。
発売当時のコンピュータゲーム市場ではオンライン機能やダウンロード販売の利用が主流とはなっていない。逆に、インターネット環境が整っていない消費者はフリースポット などを活用しなければコンテンツ購入自体ができない。
AVケーブル、USBケーブルはPSP Go専用のものを使用する必要があるため、非常に高価になる。そのため、五端子(コンポーネント、D映像 、S映像 、コンポジット 、SCART )も別々にPSP-2000番台以降のPSP本体用とも分けて買う必要がある。
従来のPSP-1000/2000/3000型でも、容量の大きいメモリースティック PRO Duo を用意すればダウンロードでのコンテンツ購入およびPSP goの代用は可能。そのため、ダウンロード販売ならではの要素が「PSP goならではの魅力」になりにくかった。そもそも、メモリースティックはDUO型のほうが安価であり、PCにメモリースティックを接続するためのアダプターも簡単に入手できる。
初期価格が高価(26,800円)。むしろ、PSP go発売に伴って値下げされた従来のPSPに注目が集まり、PS3本体の価格も2011年に発売されたCECH-3000Aでより安価になってしまった(24,980円)。
海外ではPSP goの登場後にさらなる廉価版である「PSP-E1000」がPSP goの発売から2年後程度で発売。
などがアナリストなどから指摘されている。価格に関しては2010年10月26日より16,800円に値下げされ、従来のPSPとほぼ同額となった。その週(2010年10月25日 - 10月31日)の日本での販売台数は3,031台と、前週の924台からは大幅に増加した。しかし、同週の従来型PSPの売上38,874台であり、以後も主流になるには至らなかった。
最終的には、販売台数やPSPの次世代型携帯ゲーム機となるPlayStation Vita の準備などのため、2011年4月20日に従来のPSPの生産は続けたままPSP goの出荷終了が発表されることとなった。同製品のサポートも部品の確保が難しいという理由で2016年7月末をもって終了することになった。
脚注
補足
↑ 現社名はソニー・インタラクティブエンタテインメント(略: SIE)。
外部リンク
プラットフォーム
サービス
周辺機器
関連項目