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| ジャンル |
アクション・アドベンチャー ホラー ステルス |
|---|---|
| 対応機種 | PlayStation 2 |
| 開発元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| プロデューサー | 藤澤孝史 |
| ディレクター | 外山圭一郎 |
| デザイナー | 外山圭一郎 |
| シナリオ | 佐藤直子 |
| プログラマー | 前田晃紀 |
| 音楽 | 蓜島邦明 |
| 美術 | 高橋功 |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
|
『SIREN2』(サイレン ツー)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)(現:ソニー・インタラクティブエンターテインメント(SIE))が開発し、2006年2月9日に発売されたPlayStation 2用ホラーゲーム。2003年に発売された『SIREN』の続編である。
海外名も前作を踏襲し、ヨーロッパでは『Forbidden Siren 2』、中国語版は『死魂曲2』となっているが、北米では発売されなかった。
日本近海の孤島・夜見島(やみじま)を舞台にした3Dアクションホラーゲーム。主に、前作『SIREN』から約2年後の世界が舞台となる。基本的なゲーム性や「視界ジャック(幻視)」などのシステムは本作にも引き継がれている他、新たな敵やアクションなども追加されている。
また、前作で多かった「難しい」という意見を反映させ、チュートリアルや難易度設定の追加、ヒント機能などを追加し、その一方で前作の高難易度を好むプレイヤーのためにこれらのオフも可能にするなど、より幅広い層に対応した作りとなっている。
また、ゲーム発売に伴い、映画『サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜』(以下、映画版)の公開や、漫画『サイレン 〜ETERNAL SIREN〜』(以下、漫画版)の短期集中連載などのメディア展開も行われた。いずれの作品も基本的な設定や世界観は本作のものをベースにしているものの、具体的な物語の内容は作品によって異なる。各作品の舞台となる場所も、本作が夜見島であることに対し、映画版は夜美島、漫画版は夜魅島と、それぞれ違う名前が設定されている。
「視界ジャック」(幻視)を駆使して敵から身を隠したり不意を突いて攻撃するスタイル、敵味方共に自然回復する体力、倒しても復活する敵、二つの「終了条件」など、前作のシステムを踏襲しつつも全体的に要素の追加や改良が施されており、敵キャラクターも一新されている(#登場する敵)。以下は主に前作との違いについて解説する。
本作は新たなアクションがいくつも追加されている。しゃがんだ状態から前屈みでの走りが可能になり、隠密行動がしやすくなった。また、素手攻撃、銃床や銃把による打撃が追加され、武器が無かったり弾切れを起こした場合でも窮地を乗り切れるチャンスが生まれた。ただし、素手攻撃は一部のキャラクターを除いて突き飛ばすのみで、直接のダメージは与えられない。打撃攻撃の小攻撃は3連撃までのコンボが出せるようになった。シナリオによっては発煙筒、狩猟罠、ナットなどその場で使えるアイテムを所持している場合もあり、これらを駆使した攻略も可能。
前作では主観ビュー(一人称〈FPS〉視点)が限定的で、それのみので攻略はほぼ不可能だったが、今作では十字ボタン上下での客観ビュー(三人称〈TPS〉視点)と主観ビューが切り替えられ、常時一人称視点のプレイも可能となった。
前作では停止しなければ開けなかったリストメニューは移動しながら開けるようになり、逆のリストメニューを表示しながらの移動も可能になった。また、前作は鍵を開けるなどリストメニューで行っていた行動のほとんどが、○ボタンのみで行えるようになっている。更にはリストメニューから瞬時に武器を切り替えられるようになったが、それによって武器は二つまでしか持てないという制約も設けられた。
武器の種類が大幅に増加しており、多彩な鈍器・刃物に加えて自動拳銃、機関拳銃、自動小銃など、前作と比較すると強力な火器が登場する。それに伴い、前作よりも多数の武器が配置されたのに加え、敵からも武器を奪えるようになった。ただし、種類の増加に伴って武器の性能差も大きくなり、中には実用性に乏しいほど弱い武器もある。狙撃銃を構えてから十字ボタン上下で狙撃モードと通常モードの切り替えが可能。ただし、狙撃銃を使用出来るのは男性キャラのみで、一般人では照準のブレや反動が大きい。
一部を除き、敵は倒されると武器を落とす。また、攻撃を受けたり狩猟罠にかかるなどで武器を落とすこともある。プレイヤーも同様。落とした武器は拾って使用でき、強力な武器を奪って敵を弱体化させる戦法も可能になったが、敵も武器無所持状態では落ちている武器を拾うため、逆に強力な銃器を拾われると思わぬ強敵を生んでしまう。武器の所有は前述の通り二つまでで、装備中の武器をその場に捨てる(落とす)。
前作では逃げ惑うだけだった同行者も一部を除いて戦闘に参加するようになった。武器無所持の場合は素手でも積極的に攻撃し、武器が落ちていれば拾うが拾えない武器もあり、同行者に「待て」などの指示をしている時などは拾わない。一度武器を所持すると、その武器を落とさない限り新しい武器は拾わない。同行者は敵同様に銃弾を無限に持ち、どんな銃でも無制限に装弾(リロード)できる。プレイヤーの攻撃が当たるのは前作同様だが、今作は3〜4発ほど攻撃を当ててしまうとプレイヤーに向かって反撃してくる。この状態は、同行者がプレイヤーに攻撃を一撃与えるまで続く。
今作では、敵味方共に部位によってダメージが変化する。頭部に攻撃されると3倍にまでダメージが増えて大きくのけ反る。手足を攻撃しても半分のダメージしか通らないが、手を攻撃されると武器を落とすことがある。また、敵味方共に段差の上で攻撃を受けるとそのまま落下して追加ダメージを受ける(一部の敵を除く)。落下のダメージは段差の高さに比例し、一部には落ちると即死する箇所もある。自ら飛び降りた場合でも、着地を失敗する程の高さの場合はダメージを受けるが、転落した場合はよりダメージが大きい。
軽トラックを運転するシナリオも登場した。敵を轢いて倒したり、自動車のヘッドライトを敵(屍霊)などに当てる事が出来る他、高所に登る足場にもなる。ただし、車内でも銃撃は防げず、またスピードが一定以下の状態で敵に接近されると引きずり出されてしまう。物や敵に何度もぶつかるとへこみや擦り傷、血痕がついていき、フロントガラスもヒビが入るが、走行不能になることはない。あるシナリオでは逆に敵が軽トラックを運転して襲ってくるシチュエーションもある。
通常の視界ジャックに加えて特定のキャラクターは特殊な視界ジャックが行える。
前作に比べヒントが増加し、難易度の選択が可能となっている。難易度はEASY(簡単)・NORMAL(普通)・HARD(難しい)の3段階が用意され、シナリオプレイ中でなければいつでも変更可能。EASYでは敵の耐久力と攻撃力が低く、NORMALでも前作ほど簡単にはやられないが、HARDは前作に匹敵する高難易度となっている。HARDは一度ゲームをクリアするまで表示されないが、メモリーカードに前作のプレイデータが保存されていれば初回からでも選択できる。
序盤のシナリオには詳細なチュートリアルが表示されるようになった。また、他シナリオの開放に必要な「必要行動」の取得方法をマップ画面上に表示、終了条件に繋がる小目標の増加と確認、シナリオ開始前のヒント表示、マップ上の現在地表示、敵接近時のアラートとコントローラーの振動など、前作とは対照的にプレイしやすいよう配慮が全体的に施された。ヒントはNORMAL以下では詳細に解説されるが、HARDでは前作の説明書巻末に載っていたような抽象的文章に変わる。
また、ムービーやゲーム中の台詞に字幕を表示させられるようにもなった。
これらの配慮はオプション画面から個別でオン/オフが切り替えられ、全てカットすれば前作同様の条件でのプレイが可能となっている。
リンクナビゲーターは最初からシナリオセレクトが解禁されており、シナリオをクリアすると必ず一覧画面に戻るようになった。
前作ではゲーム内の行動で変化した「終了条件」は選択制となった。今作は選んだ終了条件に応じてシナリオの展開自体が変化するようになり、選んだ終了条件のみが達成可能。
時間のループを扱っていた前作に対し、今作の終了条件はそれぞれが平行世界(パラレルワールド)として扱われる。全てのシナリオの終了条件2を経た歴史の果てが本作のエンディングであり、各シナリオの終了条件1はそこから分岐した平行世界となっている。従って、終了条件1をクリアしてもどのシナリオにも繋がらない場合もある。上述したように終了条件に応じて展開が変わるのはそのためであり、シナリオによっては両方の終了条件の展開を包括している場合もある。
前作は怪異発生からの3日間を描いていたが、本作は主人公達が異界に取り込まれる数時間前から始まり、その後の丸一日の物語となっている。その為、リンクナビゲーターも「○日目」の表記はなく、異界に取り込まれた午前0時(00:00)を基準として時刻の前に+や-が表示される形式となっている。
アーカイブは見た目と文章の閲覧に加え、物によっては動画や音声の再生も可能になっている。
前作ではゲームクリア後限定だったタイムアタックは「トライアル」と名を変え、一度でもクリア済みのシナリオで即座に挑戦可能になった。「ステルス」「ノーダメージ」など特定の条件で取れる称号がつき、やりこみ要素が増えた。
前作では一つだけあった「条件次第で解禁される隠しシナリオ」は複数存在し、ムービーのみならずアクションステージの隠しシナリオも用意された。
※前作同様、作中の和暦に「平成」は無く、西暦1989年を過ぎても、「昭和」のままの設定になっている。
日本近海に位置する離島、夜見島は、独自の因習を守る閉鎖的な島だったが、時代の趨勢に伴い建造物、移住者の増加など、急速な発展を遂げていった。1976年(昭和51年)、幼い三上脩は夜見島で父と、加奈江という記憶喪失の少女と暮らしていた。しかしある夜、父が惨殺され、目の前に犬を連れた見知らぬ大人が現れた。その日、8月3日の午前0時、原因不明の海底ケーブル切断による大停電、全島民失踪事件が発生する。島は一夜にして無人島となった。
夜見島の全島民失踪事件から29年後の、2005年(昭和80年)。島に伝わる因習を調べていた雑誌編集者・一樹守は漁船に同乗して夜見島に向かっており、その船には有名作家となった三上、殺人事件の容疑者として追われている若者・阿部倉司、阿部に同行して事件の真相を調べようとしている占い師の喜代田章子も乗り込んでいた。しかし突如として海が赤く変色して荒れ狂い、船を呑み込んでいく。夜見島で目を覚ました一樹だが、島には屍霊という存在が取り憑いた生ける屍・屍人が徘徊していた。一樹は岸田百合という美少女と出会い、屍人と戦いつつ彼女を連れて安全な場所を探す。しかし百合は母が島に閉じ込められていると語り、一樹に助けを求める。
同じく島に流れ着いた三上、阿部、喜代田もそれぞれ探索を始めていたが、三上は幼い日の自分と遭遇し、漁師に追われた末に盲導犬のツカサとはぐれる。阿部は恋人の多河柳子を殺したという冤罪を晴らすべく、彼女の友人だった喜代田を頼っていたのだが、その喜代田とも早々に離れ離れになっていた。そして怪異に巻き込まれる形で自衛隊の輸送ヘリコプターがエンジントラブルで島に不時着しており、生き残った自衛官・三沢岳明と永井頼人も島を調べていた。やがて一樹は三沢と永井に出会うも、百合を怪しむ三沢の態度に苛立った直後、サイレンが鳴り響き、赤い大津波が島を飲み込んだ。
一樹らは大津波によって完全に異界に取り込まれ、過去と現在が混在するなどより状況は混沌としていく。島には客船「ブライトウィン号」が座礁しており、船内ではただ一人残された中学生・矢倉市子が状況も分からないまま逃げ惑っていたが、噂を確かめるために単身島を訪れた警察官・藤田茂に保護される。永井は三沢と決別し、三上は阿部に助けられていた。29年前の父が殺された日、三上は島民に追われながらも加奈江に助けられて逃げおおせたが、その時に加奈江とは死に別れてしまった。記憶を失いつつも三上は微かに覚えている「お姉ちゃん」(=加奈江)への憧憬から島を訪れており、その影を追っていたのだった。
そして一樹は百合に導かれるまま遊園地で謎の仕掛けを作動させ、「冥府の門」を開いてしまう。門の奥には怪異の元凶にして異形の怪物・母胎が潜んでいた。百合は母胎の分身であり、一樹を供物として母胎を復活させるべく利用していたのだった。百合と融合した母胎に取り込まれそうになった一樹だが、その彼を救ったのは漁船の乗員であり超能力を持つ少女・木船郁子だった。しかしそこに現れた三上が母胎を加奈江だと思って近付いた結果取り込まれてしまい、再び鳴り響くサイレンと共に母胎は復活を遂げてしまう。冥府からは奇怪な生物・闇霊が溢れ出し、島を徘徊していた屍人は次々と倒されていく。そして市子は突如として豹変し、藤田を殺してしまっていた。
闇霊は死体という「殻」を得て闇人へと変異する。屍霊/屍人は淘汰され、夜見島はあっという間に闇人の島と化した。それでも生き延びた者達はそれぞれの方法で事態の打開を目指して行動を開始する。しかし三沢は出会った市子を怪しんで尋問しているところを永井に射殺され、その永井も再び豹変した市子に襲われてしまう。阿部は喜代田と合流していたものの、喜代田の中で覚醒した加奈江が三上を救うべく独自に行動を始める。一樹、木船は母胎の地上侵攻を阻止するべく鉄塔に向かい、市子の襲撃も躱して頂上に迫るも母胎と遭遇。その時、阿部が煙草の不始末で偶然起こした連鎖爆発により鉄塔は崩壊し、二人は特異点に引き込まれる。母胎の分身でありながら反抗する加奈江の助力もあり、二人は「闇那其」によって母胎を倒した。
一方、怒りから闇霊を狩り続けていた永井は、強力な闇人と化した三沢をも倒す。しかしその時、怪異のもう一体の元凶・堕慧児が海より這い上がり、実はその分身であった市子を吸収して襲い掛かってくる。永井は機転によって堕慧児を焼殺する。母胎と堕慧児は滅び、夜見島は再び赤い大津波に飲まれていく。そして母胎から解放された三上は加奈江と共に赤い海で眠りに就くのだった。
一樹と木船は現実世界の夜見島で目を覚ます。怪異の終わりを実感しながら朝日を眺める一樹だが、木船はやけに眩しそうに顔を覆っていた。永井は母胎の野望が成就して人間が滅び、闇人が栄えた平行世界へと落ちてしまう。怯え逃げ惑う闇人に向け、永井は絶叫しながら短機関銃を乱射した。阿部もまた夜見島で目を覚ますが、そこも元の世界ではなく母胎も堕慧児も、自分の殺人容疑も、喜代田も柳子すらも存在しない世界だった。深い孤独に泣く彼だったが、そこに無事だったツカサが現れてそっと寄り添う。そして異界には須田恭也が現れ、残る全ての闇霊/闇人を無に帰すのだった。
登場人物の外見はすべて演者の外見をモデルに作成されている。
と書かれている。