TR-580

TR-580
種類 主力戦車
原開発国  ルーマニア
諸元
重量 38.2 t

主兵装 100mmライフル砲
副兵装 12.7mm重機関銃、7.62mm機関銃
エンジン ディーゼルエンジン
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TR-580は、1970年代にルーマニア社会主義共和国で開発された主力戦車。ソ連製のT-55主力戦車をベースにした改良型で、ルーマニア軍で運用されたほか、輸出も行われた。

名称のTRは「Tank Romanesc」の略で、580はエンジン出力を示している。TR-77-580との別称もある。

設計

原型となったT-55

TR-580のベースになったのはソ連製のT-55主力戦車で、元々ルーマニアではTR-77の名称でコピー生産が行われていた。TR-580はT-55(TR-77)にルーマニア独自の改良を施したモデルであり、武装や砲塔をはじめ基本的な設計はほぼ同型である。

最も大きな変更箇所は足回りで、T-55が支持輪のない片側5個の転輪を持っていたのに対し、TR-580では上部に支持輪が追加され、転輪はやや小型の片側6個という、西側諸国の戦車に近いスタイルとなった。また、履帯側面には大型のゴム製サイドスカートが追加されている。さらに、車体前面には箱型の増加装甲が装着されているほか、フェンダー前面がより直線的な形状になっているなど、いくつかの相違点がある。

本車をベースに発展したさらなる改良型として、TR-85が開発されている。

製造

製造時期や製造数は資料により異なり、1979年から1985年にかけて405両が製造されたとする資料や、1977年から1986年にかけて1,000両以上が製造されたとする資料などがある。年間500両という生産目標がたてられていたが、結局達成されることはなかった。

運用

運用国や運用数は資料により異なる。

 エジプト
200両分のライセンス製造権を購入し、のちにラムセス2世戦車のベースとなったとする資料がある。
イラクの旗 イラク
イラン・イラク戦争で損耗した戦車の補充用として輸入し、実戦に投入したとする資料があるが、輸出は行われていないとする資料もある。
 ルーマニア
ルーマニア陸軍が398両、ルーマニア海軍歩兵が120両を配備したとする資料や、1992年時点で陸軍が413両、海軍歩兵が187両を保有していたとする資料などがある。

脚注

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 鈴木 2003, pp. 32–33.
  2. 1 2 3 4 5 “Romanian Army - TR-77 / TR-580”. www.globalsecurity.org. 2026年4月25日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 一戸ほか 2006, p. 50.
  4. ↑ 一戸ほか 2006, p. 49.
  5. ↑ 毒島 2011, p. 142.
  6. ↑ IISS 1992, pp. 82–83.

参考文献

関連項目