ファイブフォース分析
ポーターのファイブフォース分析(ファイブフォースぶんせき、英語: Porter's Five Forces Framework、5F)とは、マイケル・ポーターが提唱した、業界における競争状態を明らかにするための手法である。
概要
ポーターの著書『競争の戦略』で広く学会やビジネス界に知れ渡った。
「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「競争企業間の敵対関係」という3つの内的要因と、「新規参入業者の脅威」「代替製品・サービスの脅威」の2つの外的要因、計5つの要因から業界全体の魅力度を測る。
業界の競争状態を明らかにすることにより、業界における競争圧力の具体的な源泉や、自社の業界内の立ち位置を知ることができるようになり、競争戦略を立案する際の基礎を得ることができる。さらに、業界の平均的なパフォーマンスのレベルを予測するためにも用いられている。
しかし、分析を行う際は、体系的なやり方は存在せず、どうしても主観的判断に頼らざるを得ない。
ファイブ・フォースの主な要素
- 買い手の集中比率
- 交渉手段
- 買い手のボリューム
- 買い手の相対的な切替コスト
- 買い手の情報力
- 後方統合能力
- 既存代替品の有効性
- 買い手の価格感応度
- 総合購買価格
売り手の交渉力(バーゲニング・パワー)
- 供給企業の相対的な切替コスト
- 供給品の差別化の程度
- 代替供給品の存在
- 供給企業の集中比率
- 供給企業の前方統合の相対的脅威
- 販売価格に対する供給価格
- 供給企業におけるボリュームの重要性
競争企業間の敵対関係
- 競争企業の数
- 業界の成長力
- 一時的な業界の過剰生産力
- 撤退障壁
- 競争企業の多様性
- 情報の複雑性および非対称性
- ブランド・エクイティ
- 付加価値あたりの固定費用
- 広報費用
脚注・参考文献
- ↑ Porter, M. E. (1979). “How Competitive Forces Shape Strategy”. Harvard Business Review 57 (2): 137–145.
- 1 2 経営戦略学会 編『キーワードからみる 経営戦略ハンドブック』同文舘出版株式会社、2023年3月、114-115頁。ISBN 9784495390679。
- ↑ M.E.Porter 著、土岐坤・中辻萬治・服部照夫 訳『競争の戦略』(新訂)ダイアモンド社、2003年2月、18頁。ISBN 4478371520。
- ↑ Porter, M. E. (1980). Competitive Strategy. New York: Free Press. ISBN 0029253608
- ↑ 淺羽茂、牛島辰男『経営戦略をつかむ』有斐閣、2010年5月。ISBN 4641177139。
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