Compiz
Compiz(コンピズ)は、X Window System上で動作するウィンドウマネージャである。OpenGLを利用した3D技術により様々な画面効果を可能にしている。もともとはXgl上で動く最初のウィンドウマネージャとして、ノベルのデヴィッド・レイヴマン (David Raveman) によって開発されたが、後にFedora ProjectのAIGLX上でも動作するようになった。AIGLXのほうはインテルのグラフィックカードを使っても動作する。また、コミュニティによる派生バージョンのBerylが開発されていたが、Compizとの統合が2007年5月に決定し、Compiz Fusionに統合された。
Appleやマイクロソフトのプロプライエタリなオペレーティングシステム (OS) だけでなく、Linux上でも派手な画面効果を得られることはユーザーたちに大きなインパクトを引き起こした。現在Compizが用意されているLinuxディストリビューションは、Debian GNU/Linux、Fedora、SUSE Linux、Gentoo Linux、Ubuntu、Mandriva Linuxなど。
またはFreeBSDやFreeBSDディストリビューションのTrueOSやDesktopBSDなどで利用できる。
機能
標準プラグイン
- cube(立方体): 仮想デスクトップを立方体の表面に貼り付ける。
- decoration(装飾): ウィンドウを装飾する。
- fade(フェード):フェードアウト、フェードイン
- gconf:設定をgconfレジストリに保存する。
- minimize(最小化):ウィンドウ最小化時、最大化時にアニメーションする。
- move(移動):ウィンドウを立方体の一面から他面へ移動する。
- place(配置):ウィンドウを適切な位置へ配置する。
- resize(リサイズ):ウィンドウのリサイズ。
- rotate(回転):立方体を回転する
- scale(スケーリング):開いている全てのウィンドウの概観を見る(Mac OS XのExposéと同等)。
- switcher(スィッチャ):Alt+Tabでウィンドウをアクティブにする。
- water(水滴):マウスの軌跡に水滴効果をつける。
- wobbly(ブルブル効果):ウィンドウをゼリーのように振るわせる。
- zoom(ズーム):画面の一部を拡大する。
脚注
関連項目
外部リンク
- Compiz Home - Compiz 公式サイト
- Compiz - openSUSE
- Compizソースコード
- Compiz/Xglのデモムービー[リンク切れ]