Fortinet
フォーティネット (Fortinet, Inc.)は、NetScreen Technology社(後に ジュニパーネットワークス が買収)の創業者で社長兼CEO を務めたケン・シエ(Ken Xie/謝青)が2000年(平成12年)に創業した統合脅威管理(UTM) の開発、製造メーカーである。UTMの開発、製造メーカーとしては世界最大手である。本社はアメリカ合衆国 カリフォルニア州 サニーベール に置く。
日本法人のフォーティネットジャパン合同会社は、米国本社100%出資の子会社で、2002年に設立された。本社は東京都港区 六本木に置く。その他名古屋、大阪、福岡、仙台にオフィスを置く。
製品
Fortinetの製品名は、すべて「Forti-」が付く。
Fortinetのハードウェアおよびソフトウェアはすべて自社開発、または買収してラインナップに取り込んでいる。
FortiGate
同社の主力UTM 製品である。自社設計のASICを搭載しており、高いスループットを実現している。
ミッドレンジ以上はNP(ネットワークプロセッサ:ファイアウォールとIPSec、パケット転送処理を受け持つ)とCP(コンテンツプロセッサ:アンチウイルス、IPS、SSLの処理を高速化する)、エントリーレベルはSoC (NP、CP、CPU、メモリをワンチップ化)である。
ファイアウォール 、IPsec -VPN 、アンチウイルス、アンチスパム、IPS 、Webコンテンツフィルタリング、アプリケーション制御、無線LANコントローラ機能を1台で提供することが可能である。ファイアウォール、IPsec-VPN、アプリケーション制御機能以外は、別途ライセンスを購入することにより使用可能となる。
アンチウイルス、アンチスパム、IPS、Webコンテンツフィルタリング、アプリケーション制御のデータベースはFortinet社独自のデータベースを使用する。
製品名は2~4桁の数字+英1字で表される。数はFortiGateの性能を示し、桁が多く数が大きいほど高性能である。英字は世代を表す。
2021年現在のラインナップ
エントリーレベル(数2桁)- FortiGate 30E、FortiGate 40F、FortiGate 50E、FortiGate 60E、FortiGate 60F、FortiGate 80E、FortiGate 80F
ミッドレンジ(数3桁)- FortiGate 100E、FortiGate 100F、FortiGate 200E、FortiGate 200F、FortiGate 300E、FortiGate 400E、FortiGate 500E、FortiGate 600E、FortiGate 800D
ハイエンド(数4桁)- FortiGate 1100E、FortiGate 1500D、FortiGate 1800F、FortiGate 2000E、FortiGate 2200E、FortiGate 2500E、FortiGate 2600F、FortiGate 3300E、FortiGate 3400E、FortiGate 3600E、FortiGate 3700D、FortiGate 3800D、FortiGate 3960E、FortiGate 3980E、FortiGate 4200F、FortiGate 4400F
ウルトラハイエンド - FortiGate 6300F、FortiGate 6500F
シャーシベース - FortiGate 5001E、FortiGate 7030E、FortiGate 7040E、FortiGate 7060E
仮想アプライアンス - FortiGate VM。主要なハイパーバイザ に対応している。VMware ESXi およびNSX-T 、Microsoft Hyper-V 、Citrix Xen、KVM qemu、Nutanix AHV、またAmazon Web Services やMicrosoft Azure 、Google Cloud Platform でも利用できる。最大vCPU数によりライセンスが構成される。
FortiManager
FortiGateを管理・監視するためのアプライス製品である。
2021年現在の製品ラインナップ
アプライアンス - FortiManager 200F、FortiManager 300F、FortiManager 1000F、FortiManager 2000E
仮想アプライアンス - FortiManager VM。管理デバイス数によりライセンスが構成される。
クラウド - FortiManager Cloud。Fortinetのクラウドにより提供されている。また、AWS、Azure、GCPなどでも提供されている。
FortiAnalyzer
FortiGateのログ、イベントデータの収集分析・レポート作成等を行うアプライアンス製品である。
FortiAP
FortiGateの無線コントローラによって管理される、無線LANアクセスポイント。製品名は数3字+英1字で構成される。数字はMIMO +ラジオ数+アンテナ内蔵は1、外付は3となっている。英字は世代を示す。4x4MIMOの3ラジオ・内蔵アンテナのモデルだと、FAP-431Fとなる。
旧MeruのアクセスポイントはFortiAP Uシリーズ(FAP-UxxxF)として区別される。コントローラはFortiWLMシリーズが対応する。
クラウド管理として、FortiAP Cloudが提供されている。基本的な機能は無償で利用可能である。
FortiSwitch
FortiGateのスイッチコントローラによって管理可能なスイッチ
FortiAuthenticator
認証アプライアンス製品である。
FortiCASB
クラウドアクセスサービスブローカー
FortiCamera/FortiRecorder
ネットワークビデオカメラ。
FortiClient
エンドポイントセキュリティ・ソフトウェア
FortiDDoS
DDoS保護のためのアプライアンス製品である。
FortiDB
データベースの脆弱性評価(VA)等を行うためのアプライアンス製品である。現在は終売。
FortiMail
メールセキュリティ
FortiSandbox
サンドボックスのためのアプライアンス製品である。
FortiSIEM
セキュリティ情報イベント管理のアプライアンス製品である。
FortiADC
負荷分散を行うためのアプライアンス製品である。
日本では 2016年より FortiADC D シリーズの販売が開始された。Fortinet 社が提供していたFortiADC Dシリーズ製品であり、2013年3月22日にFortinet社に買収されたCoyote Point Systems社のEqualizerをベースとする負荷分散装置FortiADC Eシリーズとは異なる。
Fortinet 社が提供する負荷分散ソリューションとして FortiADC Eシリーズやその他の負荷分散装置が複数存在したが、既にハードウェアの高パフォーマンス・ソフトウェアの高機能を実現していた FortiADC Dシリーズが Fortinet社のメインストリームの負荷分散装置として採用された。
主な製品
FortiADC 4000F、FortiADC 2000F、FortiADC 1000F、FortiADC 400D、FortiADC 300D、FortiADC 200F、FortiADC 100Fの他、バーチャルアプライアンスとしてFortiADC VM01、VM02、VM04、VM08の4種が提供されている。ちなみに、VMの後の数字はアサイン可能な仮想CPU数を指す。
脆弱性と認証情報の流出
2021年9月、FortinetVPNのログイン名とパスワード約50万件がハッキングフォーラムで公開された。これらの認証情報は、2018年に公開された脆弱性(CVE-2018-13379)に対して、脆弱なデバイスから流出したとされている。
2025年1月には、15,000台以上のFortiGateの認証情報と設定ファイルがハッキングフォーラムに流出した。このデータは、2022年のエクスプロイト(CVE-2022-40684)に対して脆弱なデバイスから流出されたと考えられいる。
一次代理店及び販売店
MSSPパートナーとはManaged Security Service Providerの略称で、フォーティネットジャパンがFortinet製品の提供に加え、運用監視サービス等も提供できると認定した企業である。
認定資格
Fortinet Network Security Expert (NSE)認定を展開している。2023年10月以降は5段階(11資格)の認定となる。認定の多くはCoreとElectiveの複数試験合格により認定される。
FCXFortinet Certified Expert 複雑なネットワークのネットワークセキュリティの設計、構成、トラブルシューティングに関する包括的かつ専門的な知識を証明します。
FCSSFortinet Certified Solution Specialist Fortinet サイバーセキュリティ ソリューションを設計、管理、監視、トラブルシューティングする能力を有することを証明します。
FCPFortinet Certified Professional フォーティネット サイバーセキュリティ製品を導入、管理、監視することでネットワークとアプリケーションを保護する能力を有することを証明します。
FCAFortinet Certified Associate FortiGate デバイス上で高度な操作を実行する能力を有することを証明します。
FCFFortinet Certified Fundamentals サイバーセキュリティの初級レベルの職務に必要な技術スキルと知識を習得していることを証明します。
脚注
注釈
↑ リバーベッド・テクノロジー株式会社代表取締役社長。過去にフォーティネットジャパンの社長を務めた。
外部リンク
ティッカーシンボルのアルファベット順
緑字は2026年10月9日入替銘柄