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www |
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| タイプ | 音楽ストリーミング、カラオケ、ライブ配信 |
| 運営者 | Tencent Mobility Limited |
| 設立者 | テンセント |
| 収益 | 広告、サブスクリプション、アプリ内課金 |
| 営利性 | 営利 |
| 開始 | 2015年1月 |
| 現在の状態 | 運営中 |
JOOX(ジュークス)は、テンセントが中国本土外の市場に向けて開始したフリーミアム型の音楽ストリーミングサービスである。名称は英語の「jukebox」をもじったもので、ブランド名は大文字の「JOOX」で表記される。2015年1月に香港で最初に公開され、その後、東南アジアを中心に展開した。
2026年8月時点の公式サイトでは、香港、マカオ、タイ、マレーシア、インドネシアを提供地域とし、4,000万曲以上の楽曲、カラオケ、ライブ配信、音声・映像グループチャット、短編動画などを案内している。アプリの提供者は香港のTencent Mobility Limitedで、テンセント・ミュージックの組織上はQQ音楽事業ラインに属するプラットフォームの一つに位置付けられている。
テンセントは、中国本土で展開していたQQ音楽とは別に、海外市場向けの音楽サービスとしてJOOXを企画した。香港での公開に続き、2015年6月24日にマレーシアでサービスを開始した。同国はJOOXにとって2番目の市場であり、マレー語、中国語、国際楽曲という現地向けの分類と、地元の選曲担当者によるプレイリストを導入した。
2015年10月20日にはインドネシアで提供を開始した。開始時にはAndroid、iOS、ウェブに対応し、Aquarius、Trinity Production、ワーナー・ミュージック・グループ、Musica Studio's、Nagaswaraなど現地内外のレーベルと契約した。同年11月17日には、テンセント傘下のポータルサイトSanookを通じてタイで公開された。
2017年8月、JOOXは初のアジア外市場として南アフリカ共和国に進出した。現地事業を担ったTencent Africa Servicesは、Tencent Mobilityと南アフリカのナスパーズによる合弁事業で、無料・有料プラン、オフライン再生、通信量に応じた複数の音質設定、現地選曲のプレイリストを提供した。
JOOXは、楽曲再生に加えてカラオケやライブ配信などの交流機能を拡充した。2020年には動画広告事業の拡大を目的に、広告配信事業者SpotXと東南アジア向けの提携を結んだ。同年、JOOXは新型コロナウイルス感染症流行下でカラオケ機能の利用が最大50%増えたと発表した。
2021年4月には、独立系レーベルのデジタル著作権代理組織Merlinとライセンス契約を締結した。契約対象は広告付き・有料の両プラン、楽曲ライブラリ、カラオケ機能で、当時のアジア6地域と南アフリカでMerlin加盟レーベルの音源を利用できる枠組みだった。同年6月24日には、音声・映像チャットをしながら楽曲の共有やカラオケができる「JOOX ROOMS」を公開した。開始時の仕様では、一つのルームに最大27人が音声・映像で参加できた。
2024年、テンセントとテンセント・ミュージックは、タイの音楽会社GMM Musicの株式10%を取得する契約を結んだ。総額7,000万米ドルの対価は現金とJOOX Thailandの少数持分から構成され、GMM側が受け取るJOOX Thailand株式は30%とされた。
南アフリカでは、JOOX VIPのほか、通信事業者Telkomと共同提供したTelkom Music、有料テレビDStvとの提携サービスも展開していたが、2021年11月に全サービスの終了を発表し、2022年3月31日に撤退した。終了理由は公表されなかった。
ミャンマーでは2015年からサービスを提供していたが、2022年5月23日に新規のVIP課金を停止し、同年7月6日に運営を終了した。JOOXは理由を「市場環境の変化」と説明し、同国での終了後も香港、インドネシア、マカオ、マレーシア、タイでは運営を継続するとした。一方、現地メディアは、2021年の軍事クーデター後に一部の利用者がアプリを削除し、歌手が楽曲を引き揚げたこと、現地事業と国軍総司令官ミン・アウン・フラインの娘との関係が報じられ、軍関係事業に対するボイコットの対象となっていたことを撤退の背景として報じた。
JOOXは、広告を含む無料プランと、地域ごとの有料プラン「JOOX VIP」を組み合わせたフリーミアム方式を採る。サービス開始当初から、有料プランには広告なしの再生、より広い楽曲へのアクセス、オフライン再生、高音質再生などが用意された。2026年のAndroid版は、楽曲認識、同期歌詞、プレイリスト、ラジオ、利用履歴に基づく推薦、AIによる対話型推薦やメロディー生成などを備える。VIPでは、楽曲のオフライン保存、一部コンテンツのHiFiロスレス音声およびドルビーアトモス、広告による中断の削減などを案内している。Google PlayでのAndroid版の累計ダウンロード数は、2026年8月時点で1億回以上と表示されている。
音楽を聴くだけでなく、歌詞を表示して録音・共有できるカラオケ、アーティストのライブ配信、音声・映像グループチャットのJOOX ROOMS、短編動画などを同一サービス内に統合している。初期のアプリはWeChat、WeChat Moments、Facebookと連携し、再生中の楽曲やコメントを共有できた。こうした機能により、JOOXは音源配信とファン交流を組み合わせたサービスとして展開された。
JOOXは進出先ごとに地元の選曲担当者を置き、現地の言語、流行、行事に合わせたプレイリストを編成する方針を採った。マレーシアでは現地サーバーも使用し、配信速度と安定性の向上を図った。南アフリカでも主要・独立系レーベルと利用実績に基づく収益分配契約を結び、地元アーティストと地域別コンテンツを重視した。無料プランの収益化では、アプリ内広告に加え、2020年以降はSpotXとの提携によるプログラマティック動画広告を導入した。
JOOXは地域別に楽曲制作、映像、ライブ、音楽賞を展開している。タイでは2019年に「JOOX Selection」を開始し、JOOXが企画、アーティストとプロデューサーの選定、映像制作までを担って、18組のアーティストによる新曲15曲を制作した。インドネシアでは「JOOX Original」の名称で現地音楽家との独占・共同制作を行い、2021年にはラマダン向けの楽曲「Kedap Suara」などを発表した。
タイでは、利用者投票を取り入れた音楽賞「JOOX Thailand Music Awards」を主催し、第1回を2017年3月23日にバンコクのCenterpoint Studioで開催、アプリ内で生中継した。その後、香港では「JOOX Top Music Awards」、インドネシアでは「JOOX Indonesia Music Awards」など、名称と部門を現地市場に合わせた表彰企画も行われた。
2026年8月時点の提供地域は香港、マカオ、タイ、マレーシア、インドネシアの5地域である。過去には南アフリカとミャンマーでも提供された。
| 地域 | 提供開始 | 状況・備考 |
|---|---|---|
| 2015年1月 | 最初の提供地域 | |
| 2015年6月24日 | 2番目の提供地域 | |
| 2015年10月20日 | 提供中 | |
| 2015年11月17日 | 提供中 | |
| — | 提供中 | |
| 2017年8月 – 2022年3月31日 | 初のアジア外市場 | |
| 2015年 – 2022年7月6日 | 市場環境の変化を理由に終了 |