MegaNet

MegaNet(メガネット)は、かつて存在した日本の民放ラジオネットワークの一つである。『MegaNet』は愛称であり、Megalopolis Radio Network(メガロポリス・レディオ・ネットワーク))が正式名称である。InterFM897をキー局としていた。

概要

1999年12月に、愛知国際放送 (RADIO-i) の開局発表と同時に発足したラジオネットワークであった。JAPAN FM LEAGUE(JFL)とは異なり、ネットワークが存在した20余年中、北海道にだけは加盟局(外国語放送局)の周波数の割り当てすらなかった。FMネットワークとしては日本で3番目、AMを含めたラジオネットワークとしては5番目で日本で最新であった。

ネットワーク番組や特番のセールス、緊急時・災害時の放送協力などを通じて相互に補完・協力し、外国語FM放送の発展と媒体価値の向上を目指し、日本における国際交流の発展に寄与すること、日本国民と日本の外国人相互の親睦と融和を図ることを目的としていた。

発足当初は、JFLと通ずる理念で、番組内容だけは共通性を持ちつつ各加盟局独自で番組展開をする企画ネット番組での繋がりだった。その後、InterFMをキーステーションとして、加盟局でInterFM制作の番組が放送されていたこともあった。

2020年9月にキー局のInterFM897がJFN特別加盟局に移行し、MegaNetは終了した。

元加盟局

愛称コールサイン 親局周波数運営会社放送対象地域
(法令上は「外国語放送実施地域」)
備考
interfmJODW-FM 東京 89.7MHzInterFM897東京都区部・さいたま市・千葉市
横浜市・川崎市・成田国際空港
2014年3月までの社名はエフエムインターウェーブ
2015年9月までの愛称及び2017年3月までの社名はInterFM
2020年9月1日からは全国FM放送協議会(JFN)の特別加盟局である
FM COCOLOJOAW-FM 大阪 76.5MHzFM802大阪市・堺市・東大阪市
京都市・神戸市・尼崎市
奈良市・関西国際空港
2012年3月まで関西インターメディアが運営
LOVE FMJOFW-FM 福岡 76.1MHzラブエフエム国際放送福岡市・北九州市・久留米市
大牟田市・佐賀市
2010年12月まで九州国際エフエムが運営
RADIO-iJOGW-FM 名古屋 79.5MHz愛知国際放送名古屋市・瀬戸市・豊田市・岡崎市
常滑市・豊橋市・静岡県浜松市
2010年9月閉局
Radio NEOJOCW-FMRadio NEO名古屋市・瀬戸市・豊田市
岡崎市・常滑市・豊橋市
2015年9月までの愛称はInterFM NAGOYA
2016年11月までInterFMが運営
2020年6月閉局

特徴

放送対象地域

放送対象地域は都道府県単位ではなく、「外国語放送実施地域」として都道府県の中の特定の自治体や空港のみが指定される形となっているが、中継局が少ないため放送対象地域であっても聴取できない事もある一方、スピルオーバーにより放送対象地域外でも広域で聴取する状態となっている。

日本の県域ラジオ放送をインターネット上で配信するサービスのradikoには、全ての加盟局が参加しており、配信対象地域が都道府県単位で固定されている都合上、実際の放送対象地域と大きく異なっている。ドコデモFMには、LOVE FMのみ参加していた。これは、当時JFN以外では唯一の参加局であったが、終了直前の2020年6月30日をもって離脱している。

加盟各局の経営難とMegaNetの終焉

外国語放送局として開局した各局は、国内在住の外国人や洋楽ファンからの支持はあったが、収益が好転せず苦境が続いた。特に愛知県をカバーする局は2度にわたる経営破綻の閉局を起こし、2020年7月以後は再び空白県となってしまった。

InterFM897がJFNに特別加盟したことが決定打となり、2020年9月にMegaNetはラジオネットワークとしての役割を終え、解散した。なお、この件について解散当時は加盟各局からの発表はなかった。

MegaNet終了後

日本民間放送連盟のウェブサイトにあるラジオネットワーク一覧では、InterFM897のJFN特別加盟後、しばらくはFM COCOLOとLOVE FMの2局がMegaNet系列局と掲載された。その後、時期不明であるが両局からMegaNetの記述が削除された。

また、かつては各局のウェブサイトにてMegaNetに関する紹介ページ及び記述が存在していた。しかし、FM COCOLOはFM802の1局2波となったタイミングで、InterFMはJFNに加盟したタイミングでそれぞれ削除された。LOVE FMのウェブサイトのみ、MegaNet終了後も長らくMegaNetを紹介するページが2026年9月末頃まで存在していた。

その後、2025年に公開されたFM COCOLOの30周年記念サイトにて、MegaNetが2020年9月に終了していたことが判明した。

番組

FIFAワールドカップ

2002年日本と韓国で開催されたFIFAワールドカップで、「外国人向けのFM局のネットワーク」である特徴を活かし、他の民放ラジオ全局とは異なるMegaNet独自の日本戦中継を実施した。英語による実況中継の音声をステレオで放送し、日本で大会を楽しみたい外国人のニーズに応えた。2006年のドイツ大会は、回線運用などの都合で他の民放に歩調を合わせて日本戦を民放統一放送したが、FM COCOLOは放送しなかった。2010年の南アフリカ大会は、実施局がLove FMのみであった。

代表的なネット番組

など

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ 『日本民間放送年鑑2009』より。
  2. ↑ 会社設立は1999年8月10日。2000年4月1日開局、2010年9月30日に閉局した。
  3. ↑ 100万都市を擁する宮城県と広島県については、JFL加盟局すら存在しない。
  4. ↑ 愛知県(中京広域圏)には後述の通り過去に2度存在したが、いずれも経営難により廃局となった。
  5. ↑ 開局時の周波数は76.1MHz(2015年10月まで使用)。
  6. ↑ かつては中部日本放送(現:CBCラジオ)尾鷲局のコールサインであった。
  7. ↑ FM802自体はJFL加盟局で、同局のコールサインはJOFV-FM(大阪 80.2MHz)。
  8. ↑ 旧社名は天神エフエム。「FREE WAVE」(コールサインはJOZZ0AA-FM 福岡 77.7MHz)の愛称でコミュニティ放送を行っていた。
  9. ↑ かつて信越放送伊那中継局のコールサインであった。
  10. ↑ 加盟局一覧の項目より、InterFM897の記載はJFN特別加盟後に削除されている。以降ページ公開終了まで加盟局一覧には、FM COCOLOのみ掲載されていた。LOVE FMのサイト内にあるMegaNetを紹介するページは2026年10月現在アクセスすると、同局を紹介している「ラブエフエムとは」のページへリダイレクトされている。また、リンクページに「Multilingual FM Stations」の枠から、FM COCOLOのホームページへのリンクも残されている。
  11. ↑ Radio NEOでは2020年6月26日(金曜日)までネット。閉局前日の同年6月29日はフィラーで穴埋め対応。番組は2021年3月31日で終了した。
  12. ↑ InterFMでも『TOKYO SUNRISE』ならびに『SATURDAY SUNRISE』・『SUNDAY SUNRISE』として放送。ただし放送内容は異なっている。

出典

  1. ↑ InterFM897について | インターFM897
  2. 1 2 “FM COCOLO 30th ANNIVERSARY”. cocolo.jp. 2026年5月3日閲覧。
  3. ↑ 設置している中継局はInterFM897横浜送信所 (76.5MHz)、LOVE FM北九州送信所 (82.7MHz) および福岡西送信所 (82.5MHz) のみ。
  4. ↑ InterFM897は関東広域圏、FM COCOLOは近畿広域圏、LOVE FMは福岡県のみ(佐賀市も対象だが、radikoでは佐賀県は対象外)。
  5. ↑ 2021年2月にサービスそのものも廃止。
  6. ↑ ただし、JFN系列のキー局であるエフエム東京 (TOKYO FM) と放送対象地域がほぼ合致しているため、InterFM897で放送されるのはTOKYO FMで放送されない番組に限られる(FM大阪制作番組も同様)。
  7. ↑ 同社は『FREE WAVE』の名称でコミュニティ放送を行っていたが、LOVE FMの免許移行に伴ってFREE WAVEは廃局された。
  8. ↑ のちにRadio NEOとして別会社となる。会社設立は2016年8月25日、同年12月1日にInterFMから免許を移行した。
  9. ↑ Radio NEO閉局のお知らせ
  10. ↑ “ラジオネットワーク”. 一般社団法人日本民間放送連盟. 2025年3月25日閲覧。