S
音価
この文字が表す音は、/s/ (無声歯茎摩擦音 )ないしその類似音である。ただし、西欧の多くの言語で、母音・有声子音に挟まれた単独の s を有声の /z/ で読む。この場合、母音・有声子音に挟まれた無声の/s/ を表すにはしばしばssと書く。
ドイツ語では無声の /s/ を表すのに短母音の後では ss, 長母音の後では ß を使う。標準語では母音の前の s を有声の /z/ で発音する。
ドイツ語では語頭の sp, st はそれぞれ schp, scht の綴りと同じ /ʃp/ , /ʃt/ を表す。語中では複合語 でない限り /sp/ , /st/ を表す。
フランス語では、無声の /s/ を表すのにしばしば c ないし ç を使う。また、フランス語では語末の s を原則として黙字化するが、次の単語が母音で始まる場合にはリエゾン して /z/ で発音される。
イタリア語では s を有声で読むか無声で読むかは方言により変化する。標準語では単語ごとに異なる。
英語も単語ごとに異なる。単語によってはどちらで読んでもいいもの、意味により変化するもの、黙字となるものがある。また単語によっては /z/ を表す s を z で書き換えることができる。また、dessert , possession は例外的に濁る(フランス語の dessert , possession は濁らない)。
ハンガリー語では、/ʃ/ をあらわす。/s/ をあらわすには sz (英語版 ) を用いる。
日本語のローマ字表記ではサ行 の子音に用いる。ヘボン式ではシおよびシャ、シュ、ショの子音はshとする。
朝鮮語のローマ字表記では初声のㅅ に用いる。ㅆ はssとする。
sh (英語)は /ʃ/ 、sch (ドイツ語)も /ʃ/ 、tsch (ドイツ語)は /tʃ/ である。
Sの意味
宇田川榕菴 が著した「舎密開宗」の化学実験図。第一図(上部)において実験に用いる器具(管部分)を「S字様管」と記している。
文学・風俗
文法 で主語 (s ubject) をあらわす。
南 (s outh) の略。磁極 のS極もsouthによる。
昭和 の略記。
洋服 などのサイズで、小さめ (s mall)。
劇場 や競技場 、業績 などの順位で特別 (S pecial) または優良 (S uperior) という意味で、A よりも上で希少性の強い最上位を表す。この場合、Sは「特A」、Aは「平A」という扱いになる。用例として、S級、S席など。Sよりも上の順位でSを重ねてSSやSSSとする例もある。
テレビ番組表 でステレオ放送 の意。四角囲み記号が一般的。
「s ister」の略で、女学生同士の同性愛 を意味する。
将棋 の銀将 (S ilver) の略号。
風俗 用語で、スキン (コンドーム )を指す隠語 。
シエラ の略記。警察などで部隊名として使われる隠語の一種。
ヤクザ 用語で、スピード (覚醒剤 )の隠語 。
東京ディズニーシー (Tokyo Disney S ea) の略号。
スパイ を示す符丁。
サディズム (サディスト)の略。
年代。1950's で1950年代。
特殊作戦群 の愛称
主に文末に置かれる/sは、皮肉記号 。
家電・IT
携帯電話の電話機メーカーを指す符号。
ニコン が発売しているコンパクトデジタルカメラ。S500、S200など。
符号位置
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
S
U+0053
1-3-51
& #x53;& #83;
s
U+0073
1-3-83
& #x73;& #115;
S
U+FF33
1-3-51
& #xFF33;& #65331;
s
U+FF53
1-3-83
& #xFF53;& #65363;
全角
Ⓢ
U+24C8
‐
& #x24C8;& #9416;
ⓢ
U+24E2
1-12-44
& #x24E2;& #9442;
丸囲み
🄢 ︎
U+1F122
‐
& #x1F122;& #127266;
⒮
U+24AE
‐
& #x24AE;& #9390;
括弧付き
𝐒
U+1D412
‐
& #x1D412;& #119826;
𝐬
U+1D42C
‐
& #x1D42C;& #119852;
太字