| ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え | |
|---|---|
| ジャンル | 単発テレビアニメ |
| 原作 | モンキー・パンチ |
| 脚本 | 柏原寛司 |
| 監修 | 出崎統 |
| 声の出演 |
山田康雄 小林清志 井上真樹夫 増山江威子 納谷悟朗 戸田恵子 吉水慶 大塚明夫 ほか |
| 音楽 | 大野雄二 |
| 言語 | 日本語 |
| 製作 | |
| プロデューサー |
伊藤響(NTV) 松元理人(TMS) |
| 制作 | 日本テレビ(企画・制作) |
| 製作 | 東京ムービー新社(製作・著作) |
| 放送 | |
| 放送国・地域 | |
| 初回放送 | |
| 放送期間 | 1991年8月9日 |
| 放送枠 | 金曜ロードショー |
| 回数 | 1回 |
| 番組年表 | |
| 前作 | ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎 |
| 次作 | ルパン三世 ロシアより愛をこめて |
『ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え』(ルパンさんせい ナポレオンのじしょをうばえ)は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第3作。1991年8月9日に日本テレビ系の『金曜ロードショー』にて放送された。視聴率は17.6%。
本放送年の初頭に終結した湾岸戦争後の世界各国の財政難を打開すべく、「ルパン帝国」の財宝のありかが記されているという「ナポレオンの辞書」をめぐり、クラシックカーレースを通じてルパンファミリーと多国籍軍の争奪戦を描く。
ルパン三世の歴代TVスペシャルでは唯一、監督を置かないという手法がとられており、前2作の監督を担当した出崎統は他作品で多忙だったことから「監修」という立場で参加している。キャラクターデザインは工藤正明に交代しているが、ルパン達メインキャラクターのデザインは古瀬登による前作までのものを踏襲している。また、メカデザインの監修として大塚康生が久々にシリーズに参加した。
制作に関与した飯岡順一によると、本作は企画の立ち上がりが遅く、作画期間が3か月しかないなどかなり過酷なスケジュールで製作されたという。
ゲストキャラクターの「木戸千恵子」の名は、脚本を担当した柏原寛司の知人の女性からとられている。柏原によると、ルパンの大ファンであり、『ルパン三世 PARTIII』でシリーズに初参加した際には脚本やルパンについて様々な意見を聞いた相手であったが、本作の製作前に亡くなったといい、その娘の名前を「そっくりつけてあげた」という。
湾岸戦争が終結し、ニューヨークにてG7の蔵相会議が行われていた。深刻な財政問題に悩む中、とある学者が、かつてルパン一世が築いたというルパン帝国の2000億ドル規模の財宝を手に入れれば、財政問題は一気に解決すると提案する。各国は互いを出し抜いて財宝を独り占めにするため、即座にルパン三世捕獲作戦を開始する。
一方、ニューヨーク近代美術館で1908年製のクラシックカー「パッカード」を盗んだルパンは、相棒次元と共にスコットランドにいた。今回、ルパンはマルチンベック財団が所有し、近々行われるマドリード-パリ間のクラシックカーレースの優勝賞品である「ナポレオンの辞書」を盗むと次元に話す。実は辞書は元々ルパン家の所有物でルパン帝国の財宝の在りかが記されていたが、父・二世の時代に行方不明となっていた代物であった。ロバート・ホーク率いるCIAの特務部隊に襲われながらも、ルパンは改造したパッカードに乗り、一路マドリードへと向かう。
日本政府もまたルパン捕獲作戦に乗り出し、海辺首相直々に銭形警部を召喚して捜査に関する政府の全面的なバックアップを約束する。銭形は美人捜査官の木戸千恵子を新たな相棒に、ルパンの目撃情報があったマドリードへと向かう。その道中でルパンがクラシックカーレースに参加しようとしていると睨み、自身もまたレースに参加しようとする。
レースには直接参加せず、進行に合わせて辞書を直接盗もうと企むルパンであったが、なりふり構わないホークや各国の特殊部隊の妨害に遭う。道中では身元を隠した千恵子がルパンや次元と行動を共にしたり、逆にルパンに変装させられた銭形が次元・五ェ門と行動を共にするなどの騒動にも見舞われる。実は国家の諜報員で、個人の自由など考えたことがなかった千恵子は、ルパン一味や銭形と行動を共にするうちに、自分の在り方に疑問を持つようになる。
レース終盤、ルパンはナポレオンの辞書を財団から盗み出し、財宝がノルマンディーの孤島にある先祖の別荘「ニプル城」にあると知る。ホークはアメリカ政府を裏切り財宝の独り占めを企むが、ルパンたちの返り討ちに遭い死亡。またルパンを捕まえられず業を煮やした各国は、湾岸戦争と同じく多国籍軍を結成し協力することを決める。
各国の戦艦や空母、戦闘機が集結しニプル城を包囲する中で、ルパン一味はお宝を見つけ出すが、それは真空管の特許であった。ルパン一世の時代であれば確かに莫大な富を生む財宝であったが、現在では何の価値も無いただの紙切れに過ぎなかった。多国籍軍が迫ってくる中、ルパンは飛んできたミサイルを斬鉄剣で三枚おろしにするよう五ェ門に指示。切ったミサイルを集めて城の塔に括り付けてロケットのようにし、発射して脱出する奇策で包囲網を突破。なおも戦闘機が迫るが、同じく戦闘ヘリで追いかけてきた千恵子と銭形に助けられる。千恵子を通して財宝の正体が公表されたことで各国はルパンを追うのを止め、千恵子に対し、「君も自由人になれよ」との台詞を残してルパンは去っていく。