GIMP

GIMP
GIMP の公式ロゴマーク。
スクリーンショット
GIMP Ver.3.0 のスクリーンショット
開発元 The GIMP Development Team
初版 1996年1月(30年前) (1996-01)
最新版 3.2.6 ウィキデータを編集 - 2026年9月10日 (44日前) [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C、GTK
対応OS Linux, macOS, Windows, FreeBSD, OpenBSD, Solaris, AmigaOS 4
対応言語 82言語日本語対応
対応言語一覧
多言語
サポート状況 開発中
種別 ラスターグラフィックエディタ、デスクトップ、マルチメディア
ライセンス GPL 3.0
公式サイト gimp.org ウィキデータを編集
テンプレートを表示

GIMP(ギンプ、ジンプ、GNU Image Manipulation Program)は、GNU GPL の下で配布されているビットマップ画像編集・加工ソフトウェア(ペイントソフト)。

概要

GNOMEにおけるブラシダイアログ
レイヤー、チャンネル、パスという3つのドックとタブを持つダイアログのアニメーション
GIMP 2.2.8をmacOSのXQuartz環境下で実行中

GIMPは1995年に Spencer Kimball(英語版) と Peter Mattis(英語版) が開発を始めた。

レイヤー、トーンカーブ、ヒストグラム、画像の形状からの切り抜き、ブラシエディタ、パスの編集、多種多様なプラグインなどに加え、モザイク編集や、アニメーション合成(GIFアニメーション)を行うなどといったフィルタ機能も数多く備えており、これ一つで、コンピュータ上のほとんどの画像編集は行える。しかし多機能性を外部プラグインやスクリプトなどに頼っているため起動時の読み込み量が多く、時間がかかる。

もともとウェブ用のグラフィック編集を想定して開発されたソフトウェアであるため、CMYKカラーをネイティブサポートしていないなど、本格的な印刷業務には向いていないという面もある。

基本的には、パレット上のツールボックスから機能を選択して画像の編集を行うというオーソドックスなソフトウェアだが、SDIで、かつ、いくつもボックスを持つなど、長らくインターフェイスに癖があった。しかし、2.6からはユーティリティウィンドウが実装され、今までのツールボックス等のウィンドウを、一つの親ウィンドウで管理できるようになり、2.8からはすべてを一つのウインドウに統合する「シングルウインドウモード」が実装された。

対話的な使い方の他にもSchemeを使った「Script-Fu」を用いてスクリプトを作り自動化することができる。なお、Script-Fuの名はカンフー (Kung-fu) からきている。現在ではPerl、Python、Tcl、Rubyなどの言語でスクリプトを書く環境もある。このスクリプト処理は完全に非対話的な自動処理も書ける。ImageMagickの方が簡単にすばやく自動化処理を行えるが、GIMPの方がはるかに強力な画像編集機能を使える。

カラーマネジメント対応については、バージョン2.4より作業中の画像に対してカラープロファイルの割り当て(埋め込み)が可能になったほか、プロファイルが埋め込まれた画像のカラーを適切に画面上で確認するための仕組みが整備された。同様に、CMYK出力時の色味をシミュレートするソフトプルーフの機能も提供されている。カラープロファイルが埋め込まれた画像ファイルの読み込み・保存は、各形式に対応するプラグインの実装に依存しており、従来よりJPEG、TIFF、PNG形式でサポートされていた。バージョン2.4以降はカラーマネジメント関連機能の整備に伴い、ネイティブ形式である XCF形式でもサポートされるようになった。

GIMPはX Window System向けに制作され、多くのデスクトップ向けUnix系OS上ではデフォルトで同梱されている。現在はWindows版やmacOS版も利用可能である。macOS版はバージョン2.8.2からmacOSにネイティブ対応し、X11環境が不要になった。

GTKは本来はGIMPのために制作されたライブラリでありGIMPの一部だったが、ここから派生して現在では広く使われるGUI向けのライブラリになっている。

gettextの仕組みを使って多言語対応している。

歴史

ファイル形式

GIMP は以下のファイル形式を開いたり保存したりすることができる。

GIMP は以下の形式をインポートできる(開けるが保存できない):

GIMP は以下の形式をエクスポートできる(保存できるが開けない):

マスコット

ウィルバー (Wilber)

「ウィルバー (Wilber)」がGIMPのマスコットである。

過去バージョンの対応状況

派生品

GIMP をベースにしたいくつかの派生バージョンやカスタマイズパッケージが存在する。

GIMPshop
Adobe Photoshop で表示される各種メニューの並び順を、GIMPにて同一順に表示させた派生ソフトウェア。(日本語対応は不明)
Seashore
macOS向けにシンプル化した派生ソフトウェア。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ プラグインの追加によりTIFF形式でのインポート、TIFF/JPEG/PSD形式でのエクスポートは可能
  2. ↑ ディスプレイフィルタと呼ばれる種類のモジュールによって実現されている

出典

  1. ↑ GIMP Team (2026年9月10日). “GIMP 3.2.6 Released” (英語). 2026年9月11日閲覧。
  2. ↑ “画像編集ソフト「GIMP(ギンプ)」とは?使い方と機能を徹底解剖!”. SUNGROVE. 2025年3月18日閲覧。
  3. ↑ “GIMP(ギンプ)の使い方は?無料の画像編集ソフトを解説”. マーケトランク. 2025年3月18日閲覧。
  4. ↑ “画像編集ソフトGIMPの使い方。画像切り抜きやテキスト挿入など主な使い方を紹介”. Unity. 2025年3月18日閲覧。
  5. ↑ “【初心者におすすめ】はじめて学ぶ人の本GIMP(ギンプ): ~基礎編~ (ギンプ、初心者、学習)”. Amazon. 2025年3月18日閲覧。
  6. ↑ GLYN MOODY 小山祐司監訳『ソースコードの反逆』株式会社アスキー、2002年6月11日、305頁。
  7. 1 2 https://www.gimp.org/about/ancient_history.html
  8. ↑ “Spencer Kimball and Peter Mattis”. GIMP Gazette. 2022年4月19日閲覧。
  9. ↑ “FREQUENTLY ASKED QUESTIONS”. The GIMP Team. 2022年4月19日閲覧。
  10. 1 2 3 4 https://www.gimp.org/about/history.html
  11. ↑ ANNOUNCE: GIMP 2.6.0(2008年10月1日18時56分(UTC))
  12. ↑ GIMP 2.8 Release Notes
  13. ↑ GIMP 2.10 Release Notes
  14. ↑ GIMP supported image formats(インターネットアーカイブ、2015年10月25日) - http://www.gimphelp.org/formats.shtml

関連項目

外部リンク

公式

GIMP コミュニティー

日本語ページ
英語ページ