Open Invention Network

Open Invention Network
種類
有限責任会社
業種 知的財産権
設立 2005年11月10日
本社 、
主要人物
キース・バーゲルト(Keith Bergelt)
サービス Linux関連の知的財産権保護
ウェブサイト openinventionnetwork.com
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Open Invention Network(略称OIN)はアメリカ合衆国の企業コンソーシアムである。同社は特許を買収し、Linux、Linuxに関連するシステムやアプリケーションに対しその特許を主張しないことに同意した企業、個人に同社が買収した特許をロイヤルティー・フリーでライセンスする。

歴史

ノースカロライナ州ダーラムに基盤を持つ同社は2005年11月10日、IBM、ノベル、レッドハット、ソニーにより設立された。その後NEC、フィリップスがメンバーに加わっている。キース・バーゲルトは同社のCEOである。バーゲルトは以前Paradox Capital, LLCの会長、CEOを務めていた。OINは以前ノベルが1,550万ドルにて買収したCommerce One(英語版)のWebサービス特許を同社より寄贈されている。この特許は最新のB2B向け電子商取引における規範的基礎を成すものである。OINの設立会員企業は、プールされた特許を第三者の参加を促進することならびにLinux、Linux関連アプリケーションに対する法的な脅迫を防止することを目的して利用する。2011年4月時点でOINのライセンシーは300以上の企業、組織、個人に上った。レッドハットのマーク・ウェビンクによると、とりわけOINにより重視されるキー・アプリケーションには、以下のものが含まれる。

2007年3月26日、オラクルは同社の特許ポートフォリオ(英語版)をOINに許諾した。すなわち、同社はOINに対し、同社製品の有力な競合製品でありGNU/Linuxの一部として利用されるMySQLやPostgreSQLを含むGNU/Linuxベースの環境へ、同社特許の主張を行わないことに合意し、ライセンシーとしてOINの企業コンソーシアムに参加した(この合意と関係なく後にMySQLは母体のサンごとオラクルに買収されている)。また2007年8月7日にはGoogleがOINに特許ライセンシーとして参加した。2007年10月2日、Barracuda NetworksはOINにライセンシーとして参加した(2008年1月、トレンドマイクロはBarracuda Networksを特許権侵害で提訴している。詳しくは記事"ソフトウェア特許とフリーソフトウェア#特許権侵害の主張"を参照)。2009年3月23日、TomTom(英語版)はOINにライセンシーとして参加した。これに先立つこと同年2月にマイクロソフトはTomTomを特許権侵害で提訴している。またOIN参加から1週間後の同年3月30日には、両社は和解している。

マイクロソフトの「パテント・トロール」戦略への対抗

2009年9月初旬、OINは別の防衛特許管理団体、Allied Security Trustから30もの特許を買い取った。これら特許はプライベート・オークションでマイクロソフトから買い取ったとAllied Security Trustは主張している。ただこの特許はLinuxと関連があるとの触れ込みで競売に掛けられていただけでマイクロソフトが実際売りに出していたのかははっきりしないようである。仮にこれら特許がパテント・トロールによって買収されてしまったならば、Linux開発者、頒布者、ユーザー全てがロイヤルティーによる莫大な金銭的損失を蒙る可能性が高かった。OINはこの問題を特許買収によって回避することができた。

OINへの参加方法

OINは3つの参加者層を持つ。それぞれの参加者層は自社が行った発明、保持する特許の尺度に合わせ、オープンソース推進並びにGNU/Linuxコミュニティのための自由を前進させることを保証する手助けを担う。

2010年6月22日、OINは新しいAssociate Memberプログラムと、ライセンシーのCanonicalを最初のAssociate Membersに任命することを発表した。この発表は、反ソフトウェア特許活動家でソフトウェア特許反対運動"NoSoftwarePatents"の創設者であり、欧州のロビイストとして有名であるフローリアン・ミュラー(英語版、ドイツ語版)の非難を招いた。彼はOINは透明性が欠如しており、受け入れる特許防護のスコープが恣意的に定義されていることに対し以前からOINを批判していた。

Linux Defenders

知的財産の買収とロイヤルティー・フリーでのライセンシングによるLinux保護の活動だけではなく、OINはもはや特許攻撃の道具にしか使われないような低品質の特許とそれを運用するパテント・トロールを根絶やしにするためのフリー・サービスを提供かつ後援している。貧困な発想の特許の根絶と高品質な特許のみを保護することを目的として、このLinux Defendersプログラムは個人、団体が、以下に述べる関連プロジェクトへ効率よく貢献できるようになっている。

Linux Defendersはすべての貢献者に対し無償で提供される。Defensive Publicationsのデータベースには各国の特許審査官がアクセスでき、そのホスティングは本コミュニティ・プログラムのスポンサーにより賄われている。

OINに対する見解

いくつかの好意的な見方として、著名なオープンソース・エディターやブロガーはOINがコミュニティにとって有益であると考えている。

脚注

  1. ↑ “Open Invention Network (OIN)”. xml.coverpages.org (2005年11月10日). 2011年5月13日閲覧。
  2. ↑ “Management Team”. www.openinventionnetwork.com. 2011年5月13日閲覧。
  3. 1 2 “OIN Community of Licensees”. www.openinventionnetwork.com. 2011年5月14日閲覧。
  4. ↑ “OIN Momentum Continues in the First Quarter as Over 70 New Licensees Join the OIN Community in Support of Linux”. www.marketwire.com (2011年4月20日). 2011年5月14日閲覧。
  5. ↑ マーク・ウェビンク (2006年4月27日). “The Open Invention Network”. www.linux-mag.com. 2011年5月13日閲覧。
  6. ↑ Stephen Shankland (2007年3月26日). “Oracle bands with open-source patent group”. CNET. 2007年3月27日閲覧.
  7. ↑ “Google To Join Group To Protect Linux From Possible Patent Challenge”. www.informationweek.com (2007年8月7日). 2011年5月14日閲覧。
  8. ↑ Matt Asay (2007年10月2日). “Barracuda Networks: An unsung hero of open source and a new member of Open Invention Network”. www.barracudanetworks.com. 2011年5月14日閲覧。
  9. ↑ “Open Invention Network Extends The Linux Ecosystem As TomTom Becomes Licensee”. www.prweb.com (2009年3月23日). 2011年5月14日閲覧。
  10. ↑ “Microsoft and TomTom Settle Patent Infringement Cases”. Microsoft (2009年3月30日). 2011年5月14日閲覧。
  11. ↑ “Group of Microsoft Rivals Nears Patent Deal in Bid to Protect Linux”. WSJ (2009年9月8日). 2011年5月14日閲覧。
  12. 1 2 “Open Invention Network Announces Associate Member Program and Recruits Canonical As Its First Associate Member”. www.openinventionnetwork.com (2010年6月22日). 2011年5月14日閲覧。
  13. ↑ “Ubuntu daddy in patent class of its own”. The Register (2010年6月22日). 2011年5月14日閲覧。
  14. ↑ “Canonical Assimilated by the OIN Borg”. www.daniweb.com (2010年6月22日). 2011年5月14日閲覧。
  15. ↑ “Mueller calls OIN a scam”. ZDNet (2010年6月2日). 2011年5月14日閲覧。
  16. ↑ “What is Linux Defenders About?”. linuxdefenders.org. 2011年5月15日閲覧。
  17. ↑ “Peer-to-Patent:協同的特許審査”. www.tokugikon.jp (2008年5月21日). 2011年5月15日閲覧。
  18. 1 2 “Linuxの権利保護団体Linux Defenders、米国特許庁のプロジェクトに参加”. OSDN Magazine (2009年2月5日). 2025年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月29日閲覧。
  19. ↑ Dana Blankenhorn (2010年6月23日). “Bergelt calls Canonical membership part of new OIN strategy”. ZDNet. 2011年5月14日閲覧。
  20. ↑ Pamela Jones (2008年12月9日). “Linux Defenders - That Would Be You Guys, Actually”. Groklaw. 2011年5月15日閲覧。

関連項目

外部リンク