| 開発元 | NuvoMedia |
|---|---|
| 発売日 | 1998年11月 |
| 標準価格 | 499ドル |
| メモリ | 4096 KB |
| ディスプレイ | 105 dpi ワイドアングル・モノクロ・タッチパネル液晶(78x115ミリメートル) |
| 外部接続 | クレードルとの接続ポート、赤外線通信ポート、ACアダプターポート |
| 電源 | 充電式(バックライト使用時:17時間、バックライト不使用時:33時間) |
| サイズ | 125x190x40ミリメートル |
| 重量 | 640グラム |
Rocket eBookは、アメリカのNuvoMedia社が製造し、1998年11月に発売した電子書籍リーダーである。
バーンズ・アンド・ノーブルのサイトからインターネット経由でパソコンを使って電子書籍を購入し、ケーブルで接続したクレードルを介して専用のソフトを用いRocket eBookに転送して使用した。画面はモノクロのタッチパネル液晶を採用し、内蔵メモリは4メガバイトで、最大10冊の電子書籍を保存することができた。
本体にはバックライトのオン・オフを兼ねた電源スイッチと、2スクロールボタンがあり、また画面の4ファンクションアイコンで、書籍管理や、フォントの変更、検索、画面の回転などをおこなった。
2000年2月にNuvoMediaはジェムスターに買収され、のちにRocket eBookの後継機が別の会社から発売されたが、売り上げが低迷したため2003年6月に電子書籍リーダーの販売は中止され、翌月には電子書籍の販売も終了した。
1997年、マーティン・エバーハードとマーク・ターペニングはNuvoMedia社を設立し、Rocket eBookのプロトタイプを開発した。開発支援を得るために、プロトタイプは1997年後半にシアトルのAmazonのジェフ・ベゾスの元に持ち込まれたが、電子書籍をダウンロードするのにパソコンが必要になる点に懸念が示され、また独占契約を求められるなど、交渉はうまくいかなかった。その後、ニューヨークのバーンズ・アンド・ノーブルに話が持ち込まれ、バーンズ・アンド・ノーブルとベルテルスマンがそれぞれ200万ドルを投資することで合意し、両社でNuvoMediaの株式をほぼ半分保有することになった。
Rocket eBookは1998年に発売され、初年度には2万台が販売された。1999年にはシスコが投資し新たなパートナーに加わった。しかしNuvoMediaは第二世代モデルの開発に必要な資金を調達することができず、2000年2月、ジェムスター(en:Gemstar)に約1億8,700万ドルの株式取引で売却された。売却から数か月後、エバーハードとターペニングは同社を離れた。その後、二人は2003年にテスラ社を創業した。
ジェムスターはNuvoMediaに加え、別の電子書籍リーダーを販売していたSoftBookも買収し、2000年11月、アメリカでRocket eBookの後継機となるモノクロ画面のREB 1100と、SoftBook Readerの後継機となるカラー画面のREB 1200を発表した。どちらもトムソン・マルチメディアのRCAレーベルで製造された。REB 1100は299ドル、REB 1200は699ドルで発売された。
ジェムスターはヨーロッパへ展開することも考え、2002年の秋にはジェムスターから、より安価な電子書籍リーダーGEB 1150とGEB 2150が発売されたが、売上は期待を大きく下回り、同社は2003年6月に電子書籍リーダーの販売を中止し、翌月には電子書籍の販売も中止した。