| 温室効果ガス・水循環観測技術衛星 いぶきGW(GOSAT-GW) | |
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1/50スケールモデル | |
| 所属 | 宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
| 主製造業者 | 三菱電機 |
| 公式ページ | JAXAサテナビ |
| 状態 | 運用中 |
| 目的 |
温室効果ガス(二酸化炭素およびメタン)の濃度分布の測定 水循環変動の把握と予測 実利用分野(気象・水産・航行支援)への社会実装 |
| 設計寿命 | 7年以上 |
| 打上げ機 | H-IIAロケット 50号機 |
| 打上げ日時 |
2025年6月29日 1時33分03秒(JST) |
| 先代 |
しずく(GCOM-W) ・いぶき2号(GOSAT-2) |
| 物理的特長 | |
| 本体寸法 | 5.1m×23.0m×5.0m(軌道上) |
| 質量 |
約2,600 kg(打上げ時) うち推進剤:190kg |
| 発生電力 |
5.3 kW (1アレイ故障時、EOL) |
| 姿勢制御方式 |
3軸姿勢制御 異常時は太陽指向スピン安定 |
| 軌道要素 | |
| 周回対象 | 地球 |
| 軌道 | 太陽同期準回帰軌道 |
| 高度 (h) | 666 km |
| 軌道傾斜角 (i) | 98.1° |
| 回帰日数 | 3日 |
| 降交点通過 地方時 | 13:30±15分 |
| 観測機器 | |
| TANSO-3 | 温室効果ガス観測センサ |
| AMSR3 | 高性能マイクロ波放射計 |
いぶきGW(GOSAT-GW、Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle、温室効果ガス・水循環観測技術衛星)は、地球の温室効果ガスおよび水循環を観測する日本の人工衛星。環境省、国立環境研究所(NIES)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で運用する。H-IIAロケット50号機(最終号機)で2025年(令和7年)6月29日に種子島宇宙センターから打ち上げられた。
温室効果ガス観測技術衛星いぶき(GOSAT)、いぶき2号(GOSAT-2)の後継機として地球温暖化の原因とされる二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガス(GHG)の濃度分布をTANSO-3により観測するとともに、水循環変動観測技術衛星しずく(GCOM-W)のAMSR2を高度化した高性能マイクロ波放射計AMSR3により水温や水分量を観測して水循環変動の把握と予測を行う。総開発費はJAXA分が321億円、環境省分が160億円。
GOSATシリーズの後継として温室効果ガス濃度の状況を継続して観測するとともに、排出源の特定と排出量の精度向上を図る。また、水循環観測技術の高度化により気象・水産・航行支援といった各分野のニーズに応える。
ミッションは環境省と国立環境研究所が担当する。
ミッションはJAXAが担当する。
日時は日本時間。
環境省の温室効果ガスミッションに関する開発をJAXAが受託し、それにAMSR3を相乗りさせる。衛星バスは、いぶき2号で実績のあるGOSAT-2バスを活用し、機械的・電気的・熱インターフェース的観点での新規開発要素はない。いぶきと同等の軌道を取ることにより2つのミッションを両立可能とさせる。

環境省から受託したJAXAと環境省、NIESが共同開発する温室効果ガス観測センサTANSO-3と、JAXAが開発する高性能マイクロ波放射計AMSR3が搭載される。
TANSO-3(Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3、たんそすりー)は、CO2、CH4、およびNO2を測定するセンサ。いぶきやいぶき2号では直径10キロメートル(km)の点観測であったが、これを面観測に変更することにより各国の温室効果ガス排出量の透明性を高める。
高性能マイクロ波放射計3型AMSR3(Advanced Microwave Scanning Radiometer 3、あむさーすりー)は、みどりIIに搭載されたAMSR(口径2.0m)、アメリカの衛星Aquaに搭載されたAMSR-E(口径1.6m)、およびしずくに搭載されたAMSR2(口径2.0m)の改良型である。口径2.0mの大型反射鏡を1分間に40回転させることで、地上を1,530キロメートルの円弧状にスキャンして測定する。AMSR2より信頼性を向上させ、設計寿命も5年から7年以上に伸ばされている。
マイクロ波の測定チャンネルとして、NASAのGPM-CoreのGMIにも使われた165 GHz帯と183 GHz帯を新設し、全球の降水分布の監視、特に高緯度地域の降雪量の把握に対応している。