Dカード

dカード(ディーカード)とは、株式会社NTTドコモ(以下「ドコモ」)のクレジットサービスである。旧称はDCMX(ディーシーエムエックス)。

クレジットカードは、iD一体型dカード(レギュラーカード)、iD一体型dカード GOLD(ゴールドカード)、iD一体型dカード PLATINUM(プラチナカード)、事前にチャージした金額分だけ使用できるiD一体型dカード プリペイド(プリペイドカード)のほかにカードを発行せずドコモの携帯利用料金と合算請求となるd払い(iD)(旧:dカード mini、おサイフケータイ用iD)の5タイプがある。

DCMX時代は、クレジットカードが発行されるDCMX、及びiD一体型DCMX(レギュラーカード)、DCMX GOLD、およびiD一体型DCMX GOLD(ゴールドカード)、おサイフケータイ非対応機種の利用者がDCMXまたはDCMX GOLDカードと紐付けるカード型iD、クレジットカードを発行せずドコモ利用料金と合算請求となるDCMX mini(おサイフケータイ用iD)の6タイプが用意されていた。

DCMXブランド発表時には、プロトタイプのプラチナカード、ブラックカードが紹介されていたが、実際に発行されることはなかった。dカードへの改称後、2024年11月25日にプラチナカードが提供開始された。

2026年7月1日、NTTドコモグループの金融事業再編に伴い、サービスの運営会社が従来のNTTドコモから、NTTドコモ・フィナンシャルグループに変更された。

概要

2005年4月に、おサイフケータイを用いたクレジットサービスを開発することを一つの目的としてドコモが三井住友カード株式会社(以下「SMCC」)の株式の34%を取得した。iDやDCMXサービスを共同開発し開始した。

2005年12月1日から開始したiDは、ドコモのおサイフケータイ向けの「クレジット決済規格(ブランド)」としてのサービスである。対して、DCMXは一般のクレジットカード発行会社と同じ発行会社(イシュア)という立場となり、旧:ドコモグループ各社がクレジットカード業に進出した。iDサービスの視点から見れば、利用できるイシュアにドコモの「DCMX」が加わったことになる。

「DCMX」そのものはドコモが提供するサービスであるが、「DCMXカード」「DCMX GOLD」の審査・請求業務とカード及びiD利用に関わるインフラそのものは、SMCCへのアウトソーシング(バックオフィス受託)によって行われていた。NTTドコモとして業務を行うため、表向きにはSMCCの社名が出ない。なお、DCMXセンター(コールセンター)はドコモ自社の運営であり、DCMX延滞時の債権回収業務はニッテレ債権回収に委託している。

DCMX以前のNTTドコモのクレジット関連サービスは、2002年9月からクレジットカード会社8社から提携カードとして発行されていた「ドコモカード」があった(2010年までに終了)。ショッピング決済でのドコモポイント積算やケータイ補償など大半の特徴はDCMXに引き継がれた。電子マネー分野では以下の実用化テストを行っていた。2003年から2004年にかけてVISA InternationalとVISA発行会社のSMC・当時の日本信販(現:三菱UFJニコス)等と共同で赤外線通信機能が付いたiアプリ対応電話機を用いたクレジットサービスVISAッピと、2004年にはジェーシービーと旧:ドコモ地域会社との共同で、iモードFeliCaを用いた少額決済(QUICPayモバイル)である。

2015年12月1日より開始したdポイントクラブサービスにあわせ、DCMXは「dカード」へと改称した。改称に伴い、DCMX時代のクレジットカード機能に加え、新たに同日よりドコモが開始した共通ポイントサービスであるdポイントのポイントカード機能を搭載するようになった。また、発行されるカードがiD機能搭載のみになり、iD非搭載カードの提供は終了した。インコ(オウムという説もある)の兄弟キャラクター・ポインコ兄弟(声はロッチの2人)のみ、もしくは中条あやみと共に出演する「dカード」「dポイント」のテレビCMを放送。

DCMX所有者がdポイントサービスを使用する場合は、別途ドコモショップやdポイント加盟店でクレジットカード機能非搭載のdポイントカードを入手するか、dカードへ切り替える必要がある。

2019年4月1日、ドコモが保有していたSMCC株式を全て三井住友フィナンシャルグループに売却し、資本提携を解消。三井住友カードとの提携発行カード番号は、SMCC提携カードは「4980」「5302」「5334」のいずれかから始まり、自社発行カードは「4363」「5344」「5365」のいずれかから始まる。会員サイトやキャッシング、dカードケータイ補償など、一部サービス内容が異なる。

2024年11月25日、プラチナカードとしてdカード PLATINUMの提供を開始した。

ブランディング

DCMX時代のブランディングは、iDに続いてアートディレクターの水野学が担当した。ドコモ側のブランド戦略による「格好良いカード」のコンセプトに基づいて、歴史のある欧州の金融機関をモチーフにした王冠のエンブレムを中心に、カード券面や申込書・明細書の他、DCMX向きのiD端末などDCMXに関わるほとんどのデザインを手がけている。

ネーミングも水野によるもので、DCMXは、DoCoMo Xを意味し、「ドコモ(DoCoMo)のクレジットサービスが、これからクレジット業界で大きく羽ばたいていく(X=未知数、希少な価値)」との期待を込めて名づけられたという。

会員数

2009年8月24日、総会員数が1000万を突破。

2024年10月現在、dカード、dカード GOLDの会員数は約1800万。うち、dカード GOLDの会員数は約1100万となっている。

入会条件

dカード、dカード GOLD、dカード PLATINUMを申し込む場合は、次の様な条件を満たす必要がある。

dカード プリペイドの場合は中学生以上、dカードの場合は高校生を除く18歳以上、dカード GOLDの場合は学生を除く18歳以上、dカード PLATINUMの場合は学生を除く20歳以上でなければ申し込めない。プリペイドを除き、属性や個人信用情報照会結果を勘案したクレジットカードとしての入会審査も行われる。

入会審査

dカード

dカードは通常のクレジットカードと同じく入会審査が行われる。利用特典等が制限されるがドコモ契約者以外も申し込み可能である。

ドコモ利用代金の支払い状況の他にも、各々の信用情報状況によっては審査が否決となる場合もある。クレジットカード#入会についてを参照

各サービスの特徴

dカード

クレジットカード利用

  • VISAまたはMasterCardとして世界中で利用できる他、ドコモ利用代金およびクレジットカード払いに対応する公共料金の支払いも可能である。
  • VJA加盟会社(ライセンスは三井住友カード)として、Edyバリューのオンラインチャージが可能。

iD利用

  • 三井住友カード iDと同じクレジットカード一体型は、dカードにブランド変更した2015年に提供開始。
  • 定められた総限度額の範囲内でショッピング利用は、決済一回あたり20万円まで利用できる。
利用方法についてはiD (クレジット決済サービス)を参照。

dカード GOLD

dカードのサービスに加え、ゴールドカードとして下記のサービスが提供される。2012年(平成24年)3月1日に、サービス内容の改定が行われた。

dカード PLATINUM

2024年(令和6年)11月25日より受付開始された.

dカード プリペイド

主な付帯サービス

現在、クレジット利用に関わるサービスのほとんどはSMCCの「クラシックカード」並びに「ゴールドカード」の制度を名称などカスタマイズして提供している。ポイントサービスはVJAの「ワールドプレゼント」では無くdポイントが契約者回線に対して積算される。

Member's Menu

dカード会員専用サービス

ショッピングのリボルビング・分割払い

キャッシング

その他オリジナルサービス

沿革

DCMXを提供していた旧:ドコモグループ各社

NTTドコモが地域会社として運営されていた2008年6月までは、DCMXカードを提供する会社(提供会社)が当時のDCMX利用規約第2条の規定に従い次の基準によって決定された。したがって携帯電話とDCMXとで契約する旧:ドコモグループ各社が異なる場合があった。DCMX mini の場合、DCMX mini利用規約第1条第3項の規定により必ず一致する。なお、2008年7月の地域会社のNTTドコモ(中央)への合併後は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモが提供会社となっている。

旧:ドコモグループ各社の貸金業の規制等に関する法律における登録番号、及び旧:ドコモグループ各社の電気通信事業の営業区域(電気通信事業法における業務区域)は次表の通りである(電気通信事業の営業区域欄の太字は、旧:ドコモグループ各社の本社が所在した都道府県を示す)。現在の株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録番号は、「関東財務局長(4)第01421号」である。

社名登録番号電気通信事業の営業区域
エヌ・ティ・ティ・ドコモ北海道 北海道財務局長(1)第00070号 北海道
エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北 東北財務局長(1)第00149号 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県及び福島県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ 関東財務局長(1)第01421号 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県及び長野県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ東海 東海財務局長(1)第00162号 岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸 北陸財務局長(1)第00049号 富山県、石川県及び福井県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西 近畿財務局長(1)第00800号 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県及び和歌山県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国 中国財務局長(1)第00135号 鳥取県、島根県、岡山県、広島県及び山口県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ四国 四国財務局長(1)第00089号 徳島県、香川県、愛媛県及び高知県
エヌ・ティ・ティ・ドコモ九州 福岡財務支局長(1)第00165号 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県及び沖縄県

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ↑ d払い(iD)は、新規お申込みの受付および有効期限の更新を終了しております。d払い(iD)を使う
  2. ↑ 同社札幌総合店内にdカード専用のコールセンターを置いている。事業所一覧

出典

  1. 1 2 橋本優 (2006年4月4日). “NTTドコモ、クレジットサービス“DCMX”立ち上げを発表”. ASCII. 2020年11月12日閲覧。
  2. ↑ 臼田勤哉 (2026年7月9日). “ドコモのパワーを集めて金融強化 新生ドコモFGは"リアル"活用で成長”. Impress Watch. インプレス. 2026年8月6日閲覧。
  3. ↑ “お支払い日に間に合わなかった場合は”. https://d-card.jp. 2018年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月16日閲覧。
  4. ↑ ポインコの世界を覗いてみよう! ポインコの物語 - NTTドコモ
  5. ↑ “中条あやみも笑顔 ドコモ新サービス「dポイント」スタート”. SANSPO.COM. 産経デジタル. 2015年12月1日. 2015年12月1日閲覧.
  6. 1 2 『ドコモとSMBCグループの新たな事業協働に関する合意書を締結』(プレスリリース)三井住友フィナンシャルグループ、三井住友カード、NTTドコモ、2018年9月28日。2023年6月1日閲覧。
  7. 1 2 “dカード GOLD(dカード)からdカード(dカード GOLD)へカード種類を変更した後の、dカードサイトへのログイン方法について教えてください。”. よくあるご質問 | dカード. NTTドコモ. 2023年6月1日閲覧。
  8. ↑ “dカードでキャッシングは利用できますか。”. よくあるご質問 | dカード. NTTドコモ. 2023年6月1日閲覧。
  9. ↑ “dカードケータイ補償を利用した場合は、どのように補償されますか。”. よくあるご質問 | dカード. NTTドコモ. 2023年6月1日閲覧。
  10. ↑ 湯野 康隆, 関口 聖 (2006年4月4日). “ドコモ、中学生でも入会できるクレジットサービス「DCMX」”. ケータイWatch. 2020年11月12日閲覧。
  11. ↑ ドコモのクレジットサービス「DCMX」の会員数が全国で1,000万会員を突破(報道発表資料 | NTTドコモ, 2009年8月25日)
  12. ↑ “「dカード GOLD」会員数が1000万人を突破 「dカード」との合計で1700万人に”. ITmedia (2023年7月4日). 2023年8月20日閲覧。
  13. ↑ dカード 年会費の永年無料化施策について NTTドコモ、2019年9月29日閲覧。
  14. ↑ 「iD」かざして便利にお買い物♪(DCMX | NTTドコモ)
  15. 1 2 “初回のお手続き方法について”. dカード. NTTドコモ. 2023年6月1日閲覧。
  16. ↑ “報道発表資料 : 「DCMX GOLD」の受付を開始”. NTTドコモ (2007年4月23日). 2020年7月26日閲覧。
  17. ↑ “ドコモ、「DCMX MasterCard」を発行開始”. ITmedia Mobile (2007年6月21日). 2020年7月26日閲覧。
  18. ↑ “「d払い」で“かざす”決済、「dカード mini」の統合で実現”. ケータイ Watch (2019年11月18日). 2020年2月8日閲覧。

外部リンク