HAKUTO

ローバーのSORATO

HAKUTO(ハクト)は、日本の民間発の月面探査チーム。日本の航空宇宙企業であるispaceにより運営され、月面無人探査レースGoogle Lunar X Prizeに参加していた。HAKUTOの名称は日本の伝承の白兎に因む。2018年にレースが終了し、HAKUTOの打上げは断念された。

概要

HAKUTOは「日本のみの民間によるチーム」と思われることが多いが、下記にあるように、様々な大学や、外国の研究所、制作機関なども協力しており、厳密には「日本を中心とした、多国籍の学術機関・民間機関が協力する、民間のチーム」という解釈が正しい。詳細は下記歴史節を参照。

ただし、スポンサーとなっていた団体は、全て日本の企業や団体である。特に、オフィシャルパートナーであるKDDIは、ローバー(月面探査車)である「SORATO」から、先ず月着陸船であるTeamIndus HHKへ通信を介して、更には地球へと通信波(720pのHD画質の動画が見られる程度の高速度通信)を8分程度送出させる等の、重要な通信ミッションにも携わっていた。

その他、サポート団体として、鳥取県のような地方公共団体、日本航空のような航空会社、更にはもとより宇宙開発に貢献してきたJAXAやJAMSS等も名を連ねていた。

2018年3月にXPRIZEの月面無人探査レースは終了したが、チームの名前は日本初の民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」に引き継がれている。

歴史

SORATO(手前)とHAKUTO-Rのランダー(奥)

活動拠点

袴田武史によって主導されるチームは日本を拠点としていた。主導する技術者の吉田和哉は、小惑星探査機『はやぶさ』の開発にも参加した東北大学の航空宇宙技術の教授である。HAKUTOはispaceによって運営され、東北大学の宇宙ロボット研究所によって支援された。

協力者達

2008年1月時点においてチームは9人の正式な協力者を擁した。

月面車

箱型の本体の左右に脚部を備え、脚部の先端の4つの車輪で走行するローバー。

当初は『ムーンレイカー』と呼ばれ、2作目の試作月面車 (PM-2) には固有の名前として"はくと"が与えられたが、フライトモデル(月面に実際に送られるモデル)の名称は一般公募により『SORATO(ソラト)』となった。 『SORATO』は、au×HAKUTO MOON CHALLENGEのアンバサダーであるサカナクションによる、HAKUTOの応援楽曲の名称にもなった。

開発の過程において、3作目の試作月面車 (PM-3) として二輪のローバー『テトリス』も製作され、四輪のローバーとの組み合わせで月面を探査することを想定した実験も行われたが、最終的には小型・軽量化のため四輪のローバーのみの1台構成となった。

脚注

  1. ↑ “HAKUTO”. 2018年3月28日閲覧。
  2. ↑ “PROJECT | ispace”. 2018年3月28日閲覧。
  3. ↑ “MISSION | HAKUTO”. 2018年3月28日閲覧。
  4. 1 2 “チーム名称変更のお知らせ”. 2018年3月28日閲覧。
  5. ↑ “ロードマップで見るHAKUTOの現在地 今後のみどころはココだ! | au × HAKUTO MOON CHALLENGE”. 2018年3月28日閲覧。
  6. ↑ 人類初の月面探査レース - au・HAKUTO MOON CHALLENGE
  7. ↑ PARTNER - HAKUTO
  8. ↑ 民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」(ispace公式サイト内)
  9. 1 2 3 “History”. team Hakuto. 2014年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2018年1月11日閲覧.
  10. ↑ WLS Japanese Office Open for Business, 9 September 2010
  11. ↑ White Label Space Moves Full Operations to Japan team White Label Space
  12. ↑ チーム体制変更のお知らせ team Hakuto, 2013.1.30
  13. ↑ Japan's Hakuto was selected for Milestone Prizes finalists! Google Lunar X PRIZE, February 28, 2014
  14. 1 2 宇宙の資源開発に挑む
  15. ↑ “民間月面探査チーム「HAKUTO」、チームインダスと“相乗り”契約を締結”. ICT教育ニュース. 2016年12月22日閲覧。
  16. 1 2 “月面探査HAKUTO、期限内打ち上げ「間に合わない」”. 朝日新聞. 2018年1月11日. 2018年1月11日閲覧.
  17. 1 2 “月面への挑戦難航のHAKUTO、期限の延期要望”. 日本経済新聞. 2018年1月11日. 2018年1月11日閲覧.
  18. ↑ “日本発の民間月面探査への挑戦は続けます〜新たなLunar XPRIZEを視野に〜”. HAKUTO (2018年1月24日). 2018年7月31日閲覧。
  19. ↑ “HAKUTOへの応援、ありがとうございました〜日本発の民間月面探査は、ispaceに引き継ぎます〜”. HAKUTO (2018年3月31日). 2018年7月31日閲覧。
  20. ↑ 月面での国際レース 日本から唯一出場するチームは
  21. ↑ About Hakuto Team Haruko, January, 2014
  22. ↑ Hakuto Google Lunar X PRIZE
  23. ↑ White Label Space Official Partners Page, 2008-01-01.
  24. ↑ Emxys - New Partner for Electronic Systems, 27 November 2009
  25. ↑ Emxys - New Partner for Electronic Systems Google Lunar X PRIZE, November 27, 2009
  26. ↑ ~この名前が月へ行く。~ au×HAKUTO MOON CHALLENGE 月面探査ローバーの名称 「SORATO」に決定
  27. ↑ グーグル月面レース 日本企業「はやぶさ」技術で勝負
  28. ↑ 狙え、優勝!日本の「ハクト」が月面レースに挑む理由
  29. ↑ “HISTORY | HAKUTO”. 2018年3月28日閲覧。

関連項目

外部リンク